東京タイム午後は、リスク回避の巻き戻しの流れが優勢に。アジア株式市場や商品相場の底堅い動きが、資源国通貨やユーロを下支えした。ただ、ギリシャのユーロ離脱が懸念されるなど、欧州を取り巻く悪材料を払しょくするような手がかりも見られず、買い戻しの勢いは限定的だった。
資源国通貨はじり高。豪ドル/ドルは、日経平均が午後に上昇幅を広げるなか、0.9965ドルまで下値を切り上げた。他の資源国通貨も同様に、NZドル/ドルが0.7681ドル、ドル/加ドルが1.0104加ドルまでそれぞれ資源国通貨高が進んだ。また、クロス円も堅調な動きになり、豪ドル円は80.01円、加ドル円は79.47円まで上昇幅を広げた。
ユーロドルは1.2740ドル中心に底堅い動きに。リスク回避の巻き戻しの流れが下支えとなった。しかし前述したように、欧州に対する懸念がくすぶるなかで上方向への動きも限られた。この間、ドル円は上値の重い展開に。市場全体でドル安に傾いたことを受けて、80.25円まで緩やかにレンジの下限を広げた。
この後は、スペインのGDP・改定値とそれに続く同国の入札といった一連のイベントを受けて、投資家のリスク許容度の強弱がどちらに振れるかが注目されるか。1−3月期GDP・改定値は速報値-0.3%と同じになる見通しだが、下振れした場合には、その後の入札に対する警戒感を誘発しかねず、一応注意したい。またスペインの入札では、同10年債利回りが昨年11月以来の6.5%を上回る水準まで直近急騰しており、入札結果が期待外れとなるようなら、同国の信用懸念の高まりを通じてユーロを圧迫する可能性は少なくないだろう。逆に、これらのイベントを無事に通過するようなら、ポジション調整による短期的な買い戻しがユーロ中心に強まる可能性はある。ただその場合でも、ギリシャのユーロ離脱観測がくすぶっていることから、ユーロの戻りは限られるか。
15時33分現在、ドル円は80.30円、ユーロドルは1.2734ドル、ユーロ円は102.27円で推移。 |