ウィークリーレポート
波乱相場落ち着き3社ともプラス発進
波乱相場のなかでのゴールデンウイーク前のIPOは、終わって見れば3社ともそろって公開価格を上回ってスタートした。ブックビルディング前後に発生したトランプ関税ショックは新興市場では既になかったことになっており、地合い回復の影響を受けた形だ。特に業績水準の高いデジタルグリッドは需要が限定的だったブックビルから一転し、44億円もの資金を集め初日は大にぎわいだった。
また、エレベーターコミュニケーションズは札証上場だったものの3割近く上昇し、さらに一時ストップ高した。地方3市場としては3年半ぶりの快挙だ。流動性リスクが懸念されていたものの、事業環境が良好ななかで非常に強い割安感は見逃されなかった。ただこれだけ割安でもストップ高に張り付かず、乱高下にもかかわらず出来高は公開株数の1.7倍にとどまるなど地方市場への警戒感はなおも強いこともうかがえた。
また、エレベーターコミュニケーションズは札証上場だったものの3割近く上昇し、さらに一時ストップ高した。地方3市場としては3年半ぶりの快挙だ。流動性リスクが懸念されていたものの、事業環境が良好ななかで非常に強い割安感は見逃されなかった。ただこれだけ割安でもストップ高に張り付かず、乱高下にもかかわらず出来高は公開株数の1.7倍にとどまるなど地方市場への警戒感はなおも強いこともうかがえた。
一方、4月で唯一公開価格割れの初値だったIACEトラベルは低迷が続く。トランプ関税ショック当日に上場し、売りが殺到するはめになったわけだが、旅行各社の株価が戻すなかで低迷ぶりが目立つ。競合がショックの副産物である円高メリットを受けるのに対し、ビジネス用途に特化しているだけに景気後退への懸念の方が強いもようだ。個人向けの競争激化を避けての事業戦略が、株式市場では裏目に出ている。来月中旬に予定されている決算発表が待たれる。
※来週のウイークリーはゴールデンウイーク日程につき休信します。
※来週のウイークリーはゴールデンウイーク日程につき休信します。