マーケットの話題
明日の戦略
実質新年度初日は大幅安、月内最終日も波乱含み
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり224/値下がり1362。主力どころでは配当落ちの影響を受けないレーザーテック(6月決算)やルネサス(12月決算)が上昇。柏崎刈羽原発に関するニュースを材料に東電HDが買いを集め、売買代金は全市場で2位となった。日経報道を手がかりに岩谷産業が大幅高。1Qが大幅な増益となったキユーソー流通システムが急騰した。
下落銘柄は権利落ちの影響が大きいものが多かったが、高配当銘柄として人気の高い武田は寄った後に売り込まれ、基準値を下回り4%を超える下落となった。ソシオネクストや信越化学など半導体関連の一角が大きく売られた。業種ではパルプ・紙の弱さが目立っており、直近で値動きが大きくなっていた北越コーポレーションがストップ安。同様に足元で振れ幅が大きくなっていた山大は、ストップ高で寄ってストップ安で終了と大荒れの展開となった。23.12期有価証券報告書の提出期限延長申請を検討していることを発表したエネチェンジは、売りが殺到してストップ安比例配分となった。
きょうはカウリスと情報戦略テクノロジーの2社が新規上場。軟調相場の中で高い初値をつけた後もそろって上値を伸ばしており、情報戦略テクノロジーはストップ高で終えた。
日経平均は大幅安。下落スタートは予想されたことだが、場中の動きが弱かった。きのうは逆に場中の動きが強かったが、全面高の翌日に全面安となっており、あすも振れ幅が大きくなるかもしれない。米国は金曜29日が休場で、本日が月内最終日かつ三連休前となる。29日にFRBがインフレ指標として注目する2月個人消費支出 (PCE) 価格指数が発表されるというスケジュールのため、値動きが不安定となる展開も想定される。
あすの日経平均は40000円割れを回避できるかが焦点となるが、割り込んだ場合には25日線(39628円、28日時点、以下同じ)が下値のメドとなる。3月半ばに調整した局面では、25日線辺りまでで売りが一巡した。40000円を割り込むことなく反転した場合には、5日線(40526円)を上回ることができるかが注目される。
下落銘柄は権利落ちの影響が大きいものが多かったが、高配当銘柄として人気の高い武田は寄った後に売り込まれ、基準値を下回り4%を超える下落となった。ソシオネクストや信越化学など半導体関連の一角が大きく売られた。業種ではパルプ・紙の弱さが目立っており、直近で値動きが大きくなっていた北越コーポレーションがストップ安。同様に足元で振れ幅が大きくなっていた山大は、ストップ高で寄ってストップ安で終了と大荒れの展開となった。23.12期有価証券報告書の提出期限延長申請を検討していることを発表したエネチェンジは、売りが殺到してストップ安比例配分となった。
きょうはカウリスと情報戦略テクノロジーの2社が新規上場。軟調相場の中で高い初値をつけた後もそろって上値を伸ばしており、情報戦略テクノロジーはストップ高で終えた。
日経平均は大幅安。下落スタートは予想されたことだが、場中の動きが弱かった。きのうは逆に場中の動きが強かったが、全面高の翌日に全面安となっており、あすも振れ幅が大きくなるかもしれない。米国は金曜29日が休場で、本日が月内最終日かつ三連休前となる。29日にFRBがインフレ指標として注目する2月個人消費支出 (PCE) 価格指数が発表されるというスケジュールのため、値動きが不安定となる展開も想定される。
あすの日経平均は40000円割れを回避できるかが焦点となるが、割り込んだ場合には25日線(39628円、28日時点、以下同じ)が下値のメドとなる。3月半ばに調整した局面では、25日線辺りまでで売りが一巡した。40000円を割り込むことなく反転した場合には、5日線(40526円)を上回ることができるかが注目される。
指標 | 現値 | 前日比 | 騰落率 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|---|---|
為替(ドル/円) | 151.34 | +0.08 | +0.05% | 151.26 | 151.54 | 151.23 |
日経平均(日足)
後場概況
日経平均は大幅反落 後場一段安で40000円に接近
28日の日経平均は大幅反落。終値は594円安の40168円。権利落ちの影響が大きく出て、寄り付きは400円を超える下落。いったん戻りを試しに行ったが、40500円付近で売り直されると、9時台半ば以降は下値模索が続いた。500円近く下げた40200円~40300円レベルでしばらく値動きが落ち着いたものの、押し目買いは盛り上がらず。14時台に入ると下方向に勢いがつき、終盤には700円超下げて40054円まで下落した。40000円割れは回避して引けにかけてはやや戻したが、600円近い下落で終了した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆9100億円。業種別ではプラスは鉱業1業種のみで、電気・ガスや石油・石炭などの下げが限定的となった。一方、パルプ・紙、陸運、鉄鋼などの下げが大きくなった。1:4の株式分割により最低売買単価が引き下げられた野村マイクロ・サイエンス<6254.T>が、一時ストップ高となるなど急騰。半面、直近上場のシンカ<149A.T>、イシン<143A.T>、ハッチ・ワーク<148A.T>が2桁の下落率となるなど急落した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆9100億円。業種別ではプラスは鉱業1業種のみで、電気・ガスや石油・石炭などの下げが限定的となった。一方、パルプ・紙、陸運、鉄鋼などの下げが大きくなった。1:4の株式分割により最低売買単価が引き下げられた野村マイクロ・サイエンス<6254.T>が、一時ストップ高となるなど急騰。半面、直近上場のシンカ<149A.T>、イシン<143A.T>、ハッチ・ワーク<148A.T>が2桁の下落率となるなど急落した。
前場概況
日経平均は大幅反落 キユーソー流通が急騰
28日の日経平均は大幅反落。前引けは479円安の40283円。米国株は上昇したが、権利落ちの影響が大きく、寄り付きは400円を超える下落。開始直後にはいったん切り返したものの、節目の40500円に接近したところでは売り直された。9時台半ばからはじり安基調が続き、11時近辺では下げ幅を500円超に拡大。そのまま安値圏で前場の取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆2800億円。業種別では鉱業、機械、不動産などが上昇している一方、パルプ・紙、鉄鋼、水産・農林などが下落している。1Qが大幅な増益となったキユーソー流通システム<9369.T>が急騰。反面、23.12期有価証券報告書の提出期限延長申請を検討していることを公表し、今24.12期の見通しも取り下げたエネチェンジ<4169.T>に売りが殺到しており、前場ではストップ安水準で値が付いていない。
東証プライムの売買代金は概算で2兆2800億円。業種別では鉱業、機械、不動産などが上昇している一方、パルプ・紙、鉄鋼、水産・農林などが下落している。1Qが大幅な増益となったキユーソー流通システム<9369.T>が急騰。反面、23.12期有価証券報告書の提出期限延長申請を検討していることを公表し、今24.12期の見通しも取り下げたエネチェンジ<4169.T>に売りが殺到しており、前場ではストップ安水準で値が付いていない。
今日の株式見通し
しっかりか 米国株は終盤に買われて大幅高
東京市場はしっかりか。米国株は上昇。ダウ平均は477ドル高の39760ドルで取引を終えた。前日は終盤に崩れたが、この日は終盤にかけて鋭角的に水準を切り上げる展開。エヌビディアやアームなど半導体株の一角は弱かったものの、公益や不動産など出遅れ感のある業種に買いが入った。ドル円は足元151円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて35円高の40465円、ドル建てが80円高の40510円で取引を終えた。
本日は権利落ちの影響で見た目の水準は切り下がる。CME225先物との間にあった価格のかい離は解消する。落ち分が260円程度あるとみられており、きのうの日経平均終値(40762円)とCME225先物を見比べると、ほぼ落ち分程度水準を切り下げて始まることになりそう。米国株高の影響が反映されていないことになるが、きのうの日本株は米国株安を跳ね返して大きく上昇した。また、米国株は連日で引け間際の値動きが大きくなっており、短期的には連動性が薄れる可能性がある。それでも、きのうの日経平均が大きく上昇したことで、下値に対する不安は大きく後退した。安く始まった後は底堅く推移し、下げ幅を縮めて終えると予想する。日経平均の予想レンジは40400円-40800円。
本日は権利落ちの影響で見た目の水準は切り下がる。CME225先物との間にあった価格のかい離は解消する。落ち分が260円程度あるとみられており、きのうの日経平均終値(40762円)とCME225先物を見比べると、ほぼ落ち分程度水準を切り下げて始まることになりそう。米国株高の影響が反映されていないことになるが、きのうの日本株は米国株安を跳ね返して大きく上昇した。また、米国株は連日で引け間際の値動きが大きくなっており、短期的には連動性が薄れる可能性がある。それでも、きのうの日経平均が大きく上昇したことで、下値に対する不安は大きく後退した。安く始まった後は底堅く推移し、下げ幅を縮めて終えると予想する。日経平均の予想レンジは40400円-40800円。