後場コメント No.3　大阪ソーダ、三協立山、センコー、福山通運、大阪チタニウムなど

★13:12　 大阪ソーダ－反発　抗体医薬品精製材料を本格展開へと報じられる
　大阪ソーダ<4046.T>が反発。1月11日付け化学工業日報で、同社が抗体医薬品精製材料を本格展開すると伝えられた。
　顧客に最適な材料を提案できるよう、抗体を捕捉するたんぱく質のプロテインAをシリカゲルに担持したアフィニティーゲルに加え、アガロースに担持した材料を追加、サンプルサークを開始した。いずれも自社開発したプロテインAを活用しており、抗体の吸着性に優れ、大量分収に適しているだけでなく、ユーザーのコスト競争力強化にもつながる。今後の成長のけん引役の1つとして育成し、現中期経営計画最終年度の2018年度に5億円、2020年度には10億円の売り上げを目指すと報じられている。

★13:13　 三協立山－後場上げ幅拡大　上期営業益78.5％増　改装・リフォーム事業の強化などで
　三協立山<5932.T>が後場上げ幅拡大。同社は11日13時に、17.5期上期（6-11月）の連結営業利益は40.4億円（前年同期比78.5％増）だったと発表した。
　建材事業がコスト削減やアルミ地金価格の低下などにより増益となったことや、商業施設事業が小売業の新規出店需要や既存店の改装需要に対して提案営業を積極展開したことにより増益となったことが寄与した。なお、通期の会社計画85.0億円（前期比36.0％増）は据え置いた。

★13:27　 センコー・福山通運など－ＭＳＭＵＦＧがロジスティクス業界の投資判断を引き下げ
　モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券では、ロジスティクス業界の投資判断を「Attractive」→「Cautious」へ引き下げた。
　要因は以下の3点。（1）国内のコストアップ（人件費や燃料費など）が従来想定以上と見方を変更し、業界の業績予想を従来比3～4％下方修正。（2）株価バリュエーションの割安感は解消されたが、人手不足による人件費の構造的な上昇など「インフレ環境下」では、収益圧迫要因が懸念される状況が続き、マルチプル拡大も想定しずらい。（3）17年度予想ベースに算出した業界の株価上昇余地（加重平均ベース）は-9％と、TOPIX上昇余地+16％（ＭＳＭＵＦＧ予想）に対し、25％アンダーパフォームする見通し。
　個別では、ヤマトＨＤの「UW」を再強調。郵船ロジの「UW」も継続。セイノーＨＤ、近鉄エクスプレスの「OW」は継続。
コード　銘柄　　　　 投資判断　　　　目標株価
---------------------------------------------------
9069 センコー Over→Equal 830円継続
9075 福山運 Over→Equal 700→670円
9062 日通 Equal継続 560→610円
9076 セイノーHD Over継続 1400→1600円
9086 日立物 Equal継続 2000→2600円
9375 近鉄エクス Over継続 1500→1900円
9064 ヤマトHD Under継続 2000→1800円
9370 郵船ロジ Under継続 1150→1100円

★13:29　 大阪チタニウムと東邦チタニウム－高い　チタンアルミが航空機向けで注目　エンジン軽量化に直結
　大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>と東邦チタニウム<5727.T>が高い。11日付の日経新聞朝刊で、米ゼネラル・エレクトリック（ＧＥ）の次世代航空機のエンジン部品に炭化ケイ素繊維が採用されるという件に関連し、チタンとアルミの合金「チタンアルミ」も航空機エンジンの軽量化に直結する新素材として期待されていると報じられた。
　軽量化だけでなくエンジンの機械構造を改良する技術革新も進むという。航空機向けチタンを多く取り扱っている両社に、業績拡大を期待した買いが入っている。

★13:38　 ダイユー・リック－急騰　3Q累計営業益11.7億円　ペット事業の犬猫生体の販売好調
　ダイユー・リックホールディングス<3546.T>が急騰。同社は10日に、17.2期の3Q累計（3-11月）の連結営業利益は11.7億円だったと発表した。通期の会社計画16.0億円は据え置いた。
　ホームセンター事業は、例年に比べて天候が不安定であったことなどから、売上高は厳しい状況で推移した。ペット事業は、犬猫生体の販売が好調だったことなどから、売上高は順調に推移した。