後場コメント No.3 マツダ、日立製作所、ホンダ、スズキ、富士重工業など

2017/01/12(木) 15:00
★12:49  マツダ-大和が目標株価引き上げ CX-5刷新と生産余力確保が18.3期の業績けん引役
 マツダ<7261.T>が反落。大和証券では、CX-5刷新と生産余力確保が来18.3期の業績けん引役。投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は2000円→2250円と引き上げた。
 今17.3期はセダン系車種の苦戦に対し、需要が強いSUV系車種(CXシリーズ)では生産能力が不足して、十分な出荷ができていない状況にある。来18.3期は新型「CX-5」の刷新効果に加え、工場ラインの改善により、CXシリーズの生産能力不足解消/出荷ばん回も期待できる。日米などで、セダン系車種の販売競争激化懸念は内包しつつも、「CX-5」を中心とするCXシリーズの拡販が業績を押し上げる見通し。中長期での収益拡大余地を評価して強気推奨ながらも、3Q(10~12月期)決算発表までは、押し目機会狙いが妥当と指摘。

★12:52  日立-反落 イタリアの高速・大量輸送プロジェクトに関する信号・運行管理システム受注
 日立製作所<6501.T>が反落。同社は12日に、同社の鉄道システム事業におけるグループ会社であるアンサルドSTS社を含む4社で構成されるコンソーシアムは、イタリアのゼネコンであるコンソルツィオ・コレガメンティ・インテグラーティ・ヴェローチとミラノ―ジェノヴァ間を結ぶ高速・大量輸送プロジェクトに関する委託契約を締結したと発表した。
 プロジェクトのうち、アンサルドSTS社は、トルトナ―ジェノヴァ間を結ぶ路線向けの信号・運行管理システム全般を担当する。受注金額は1億7460万ユーロ(約210億円)としている。しかし、マーケットの反応は限定的だ。

★12:57  ホンダ-大和が目標株価引き上げ 北米向け「シビック」国内補完生産が実現できるか注目
 ホンダ<7267.T>がもみ合い。大和証券では、北米向け「シビック」の国内補完生産が実現すれば、国内低稼働の改善も期待可能とコメント。投資判断「3(中立)」を継続も、目標株価は3300円→3700円と引き上げた。
 来18.3期の利益面では、「CR-V」投入を核とする数量構成差と為替差益により、今17.3期計上の年金会計に関する一過性利益(840億円)の消失や、研究開発費などの諸経費増加を吸収する展開と想定。仮に「CR-V」が想定以上の販売となる場合、現地工場での「CR-V」増産に伴い、北米向け「シビック」を国内で補完生産するケースが想定される。為替条件も良好な中、国内工場の低稼働改善が、一段の利益拡大につながるオポチュニティも有しているとの見方を示した。

★13:03  スズキ-大和が目標株価引き上げ スイフトの刷新効果と軽自動車の改善が期待できる
 スズキ<7269.T>がもみ合い。大和証券では、来18.3期は主力スイフトの刷新効果と軽自動車の改善が期待できるとコメント。投資判断「3(中立)」を継続、目標株価は3900円→4100円と引き上げた。
 来18.3期はインドでのグジャラード新工場の立ち上げ費用などもかさむため、大幅増益は難しいかもしれないが、堅調な業容拡大が続くと予想するとした。これまでのマルチスズキの製品構成改善を伴う販売増加に加え、インド以外でも販売環境は良好と判断。特に日本では、今17.3期に躍進した登録車販売台数を維持しながら、軽自動車の販売改善が期待可能。登録車では16年末に、新型「スイフト」を発表。また、軽自動車の主力車「ワゴンR」の刷新も行われる公算であると注目。

★13:08  富士重工業-大和が目標株価引き上げ モデルサイクルに注目
 富士重工業<7270.T>が反落。大和証券では、モデルサイクルに注目。投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は5000円→5850円と引き上げた。
 生産能力増強が実現し、次の注目は「モデルサイクル」。2015年以降、新モデル投入が滞っていたが、2016年末には小型車「インプレッサ」を刷新。これを皮切りに、再びモデル投入が活発化する公算。2017~2019年は需要が強いSUV系車種の刷新が続くと推測されるが、その中でも2018年に北米市場に投入予定の新型3列シートSUVに注目。現状、北米での同社ラインナップに3列シート車両はなく、大和では年間5万台超の販売台数の上乗せが狙えると期待しているとした。


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