後場コメント No.3 京急、住友倉庫、東洋紡、フルヤ金属、ケネディクス商業など

2017/05/29(月) 15:00
★12:47  京急-みずほが目標株価引き上げ 品川再開発が始まる20.3期まで業績は堅調に推移
 京浜急行電鉄<9006.T>が反発。みずほ証券では、品川再開発が始まる20.3期まで業績は堅調に推移すると想定。投資判断「中立」を継続も、目標株価は1150円→1200円と引き上げた。
 みずほでは、品川再開発が着工するまでの業績は堅調に推移と予想。一方、京急品川駅の地平化と駅ビル開発が始まる20.3期は、賃貸商業施設の閉鎖により減益と予想。東京オリンピック後の2020年後半からは、SHINAGAWA GOOSの再開発も開始するため、21.3期はさらに利益水準が落ち込むと予想され、再び現行の利益水準に回復するまでには時間を要するとみているとした。

★12:50  住友倉庫-野村が目標株価引き上げ 株主還元に対する市場の要求には応えた
 住友倉庫<9303.T>が反発。野村証券では、株主還元に対する市場の要求には応えたとコメント。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は610円→750円と引き上げた。
 同社は5月12日に、今18.3期から20.3期までの中期計画を発表。最終年度に営業利益120億円を目指しながら、連結配当性向35%(従来は単体配当性向40%)、保有する自社株の消却、3年間累計で100億円を上限とした自社株買いの実施と株主還元の大幅な強化を示した。また、その期間の投資金額は600億円を目指し、物流、不動産取得に努めるもよう。過去3期間、同社の営業CFは年間150億円前後、投資CFが100億円程度のため、キャッシュが毎年蓄積しやすい構造だったが、今後は財務レバレッジを活用し、成長投資と株主還元を両立させた資金活用の方針を示したことは評価できるとした。

★12:53  東洋紡-底堅い 包装用フィルムで東南アジア開拓
 東洋紡<3101.T>が底堅い。29日付の日経産業新聞で、同社が食品包装用フィルムで東南アジア市場を開拓すると報じられた。
 海外市場調査などを担う子会社の中に情報収集のチームを設けたという。東洋紡本体と連携して、現地での用途に合ったフィルムの開発に乗り出すとされる。東洋紡の食品包装用フィルムは国内向けが中心だが市場拡大が見込みにくいため、需要が増えている東南アジアに本格進出する考えのもよう。今後の業績寄与が期待され、株価は底堅く推移している。

★12:53  フルヤ金属-急騰 出資先企業が振動で発電する合金の大型化成功
 フルヤ金属<7826.T>が急騰。26日に、同社の出資する福田結晶技術研究所(仙台市)が、振動を加えると電気を発生し、新たな電源として期待される「鉄-ガリウム合金」の単結晶を、従来の約2倍に大型化することに成功したと一部メディアで報じられたことが材料視されているもよう。
 製品化された場合、応用できる用途が非常に広いのが特長という。課題になっていた製造コストが大幅に抑制され、通信機器の電源などの製品化に向けて大きな前進となるとされている。

★12:59  ケネディクス商業リート-野村が目標株価引き下げ 今後も3%超の巡航DPS増を目指す
 ケネディクス商業リート投資法人<3453.T>がもみ合い。野村証券では、今後も3%超の巡航DPS(1口当たり分配金)増を目指すと注目。レーティング「Buy」を継続も、目標株価は29.70万円→27.20万円と引き下げた。
 17.3期は2物件の新規取得および堅実な物件運営の結果、野村予想線に沿った実績。17.9期中に上場以来3回目のPO(公募増資)を行い、8物件を326億円で取得。今回の物件取得により巡航DPSが3.8%増加(16.3期比)。なお、同投資法人は2~3年で資産規模3000億円、巡航DPS6500円(年率3.0~4.5%増)を目指すことを公表し、引き続き物件取得による外部成長を積極的に目指す方針。
 加えて、LTVの計算方法を総資産LTVに変更したことで、LTV水準が40.4%(17.3期末)に低下。これにより、巡航LTV45%までの取得余力が180億円となり、仮にLTVを45%まで活用した場合、巡航DPSが約500円増加すると試算され、外部成長によるDPS成長達成の蓋然性は高くなったと考えるとした。


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