〔Market Flash〕今週の日経平均は19000円後半でのレンジ推移を予想、当面は業績相場~シティ

2017/05/29(月) 14:00
【14:00】今週の日経平均は19000円後半でのレンジ推移を予想、当面は業績相場~シティ  シティによる日本株投資戦略では、5月第5週(5/29~6/2)の日経平均は19000円後半でのレンジ推移を予想。企業業績は循環的にも構造的(新規市場の拡大、事業再編進展)にも回復基調に入っていることから当面は業績相場が続くと考え、リスク材料は引き続き「ロシアゲート」や北朝鮮情勢などの国際政治関連のイベントとコメント。需給面での重石はおおむね解消されていると考え、米国の経済指標にポジティブサプライズが続けば1年半ぶり日経平均は2万円回復の可能性もあると予想している。 【13:50】ノンバンクセクターは短期的には消費者金融やリースが優位~野村  野村證券によるノンバンクセクターのレポートでは、中長期的には国内超長期金利が上昇する見通しに変更はないものの、短期的にはマクロ金融指標は不透明で為替や金利影響が相対的に小さい消費者金融やリースが優位と指摘。アイフルは17年7月の社債買い入れ消却後に資金調達状況の改善が期待され、アコムは営業資産の増加が想定されることを考慮すれば、2社の期初ガイダンスは保守的で株価アップサイドは大きいと判断。東京センチュリーや芙蓉総合リースは高収益資産が増加、会社計画の上振れも可能とみている。 【13:10】北朝鮮情勢や通貨摩擦懸念はドル円のボラを上げても骨太トレンドには響かない~三菱UFJ  三菱UFJモルガンスタンレー証券では、外貨投資の視点のリポートの中でドル円相場の5月の回顧と今後の展望についてコメントしている。ポイントは、米政局が「ロシア・ゲート」問題で揺れる中、米財政審議の遅滞、北朝鮮情勢、日米通貨摩擦への警戒感が台頭しているが、北朝鮮情勢や日米通貨摩擦への懸念はドル円相場の「ボラ」を上げても「骨太のトレンド」には響かないと指摘。米国で金融政策正常化期待がキープされれば、日米金融政策の印象格差に由来するドル高・円安圧力が再燃するとみている。52週移動平均線が遂に底入れして緩やかな右肩上がりへ復帰しており、「見た目の印象」もドル高・円安基調に転換するとみている。 【12:40】セメント株は下落するリスクがあるものの押し目買いを推奨~CS  クレディスイス証券では、4月の国内セメント販売数量が前年比0.7%減であった点はネガティブであると指摘。しかし、実質建設投資は増加局面にあり、今後はセメント販売数量は増加が続くとみている。また、2017年の年央から、セメント価格の上昇期待が醸成されるとし、今後3カ月程度はセメント株は下落するリスクがあるものの、押し目買いを推奨している。 トップピックは太平洋セメント(5233)。関東に40%程度の販売シェアを有する同社株は、国内販売数量増加および価格上昇による利益成長を織り込んでいないと考えている。 【12:30】設備投資意欲が強い企業は業績見通しが相対的に強めの傾向あり~大和  大和証券では、5/27の日本経済新聞に掲載された設備投資調査に注目した。調査は4月末日の段階で、3月調査の日銀短観よりも設備投資意欲は加速していると指摘。産業用ロボット製造企業の決算説明の際に4月に受注が加速しているとの指摘があったが、今回はそれを確認する調査結果だという。今回の調査で設備投資を伸ばす産業は、株価パフォーマンスが優れているという関係もあるという。業績に対して設備投資は遅行的で、株価は先行的なので、通常は設備投資と株価の回復タイミングは異なると指摘。それにもかかわらず、今回両者に相関が認められるのは、設備投資意欲が強い企業は自身による業績見通しが相対的に強めの傾向があり、この時期は保守的過ぎないガイダンスを好感して株価が堅調になりやすいからだと解説している。 【11:05】日経平均は年末にかけて2万円超に上昇予想~みずほ  みずほ証券では、4-6月に日経平均20000円を大きく抜くことが難しいと考える理由として、 (1)日米ともに決算発表が終わりマクロだけでは上値を抜きにくい、(2)米国株はトランプ大統領の司法妨害疑惑にもかかわらず堅調に推移しているものの、リード役が一部の大型グロース株に偏っており相場の広がりがない、(3)今月の欧米投資家訪問によると、欧米投資家はあまり日本株に強気でない点などを挙げている。一方、年末に日経平均が20,000円以上に上昇すると予想する理由として、(1)トランプ政権の減税が正式に決まり、2018年の成長期待が高まる、(2)コアCPI変化率が1%超に上昇する、(3)12月に衆議院選挙が行われ、安倍首相の2021年までの任期が確定することなどを挙げていたものの、憲法改正優先のため年内解散の可能性は低下したとコメント。CPI上昇予想については懐疑的な欧米投資家が多いため、実現すればポジティブ・サプライズの部類に入るかもしれないと解説している。 【10:40】好調な欧州経済は日本株にプラス要因?~三菱UFJ  三菱UFJモルガンスタンレー証券では、独Ifo景況感指数が114.6と1991年以来の高水準に達した点。IMFが4月にユーロ圏の2017年の実質GDP成長率見通しを1.7%と、1月の見通しから上方修正した点に注目した。  欧州で機関投資家と意見交換を行った時に一部の投資家は、事前予想以上の欧州の景気回復を評価し、欧州株の組入れ比率を引上げた際、日本株を引下げたとコメントしたという。グローバル株式ファンドでは、今年に入って、欧州株や新興国株の比率が上昇する一方、北米株の比率が明確に低下し、日本株も小幅に低下したと解説している。株式ファンドやETFをみると、基本的には日本株ファンドと欧州株ファンドの資金フローは同方向に動く傾向があるとしながらも、今年3月は欧州株ファンドに資金が流入し、日本株ファンドからは流出したとコメント。しかし、今後の欧州景気の改善は日本株にプラス要因になるとみている。 【10:30】原油価格は季節性でやや上昇だがその後は上値重い~三菱UFJ  三菱UFJモルガンスタンレー証券では、原油価格は今回の急落をこなすと徐々に1バレル50ドル前半に上昇すると予想。理由としては、(1)原油需要は3Qが季節性的に強く、需給が改善しやすい、(2)原油先物市場ネット買い建玉が短期的には既に330,000程度に減少しているなどを挙げている。ただ、その後は、上値も重い展開が続くとみている。理由は、(1)9 カ月延長した場合の米国シェール業者などの増産決定加速リスク、(2)原油価格が思惑通りに上昇しないことから生じるOPEC・非OPEC加盟国間の矛盾の増幅や遵守率の低下リスク、(3)長期的な観点からは依然として高水準のネット買い建玉水準などを挙げた。 【10:20】主要生保の為替ヘッジ比率は16年9月末時点から低下~野村  野村證券では、主要生保の為替ヘッジ比率は17年3月末時点で60.2%と、16年9月末時点の64.7%から低下したと指摘。16年度前半には、英国のEU離脱や米大統領選挙を巡り政治リスクが高まり、生保勢はヘッジ比率を急激に高めたが、16年度後半には、急激に上昇したヘッジ比率の半分程度が低下したという。逆に言えば、直近のヘッジ比率は16年3月末時点に比べ未だ高水準に位置しており、低下余地を残しているとの評価になるとみている。  通貨別に見ると、米ドル建て資産に対するヘッジ比率は17年3月末時点で56.3%と、16年9月末時点の62.5%から低下したほか、16年3月末時点(55.7%)とほぼ同じ水準まで戻したという。一部の生保は、米大統領選の直後にドル円が反転、急上昇する中で、押し目でドル円を買っていた可能性があるとみている。 【10:10】ドル円は雲下限や200日線トライとなる可能性もあり警戒~みずほ  みずほ証券では、本日のドル円は111円前後での神経質な展開を想定。北朝鮮によるミサイル発射実験の影響は限定的とみられるものの、積極的にドルを買う動きにはつながり難いと指指摘している。また、ロシアゲート疑惑でトランプ大統領の娘婿であるクシュナー氏に関する報道も相次いでおり、米政治問題も経済政策の実行が遅れるとの懸念を通じてドルの上値抑制要因となる可能性があるとみている。  テクニカル的にドル円は「下髭が長いこと」や「5/22、23とほぼ同水準でサポートされており、110.80円-111.80円のレンジ入りの可能性」もあるとしながらも、雲下限や200日移動平均線の走る110円台前半へのトライとなる可能性もあり警戒が必要とコメント。先週金曜日の安値110.88円水準を下抜けると、その可能性が高まるとみている。 【8:45】寄り前気配はグローリー、豊田合、三浦工、エクセディが高い気配値  主力株の寄り前気配では、グローリー(6457) +4.93%、豊田合(7282) +4.75%、三浦工(6005) +4.42%、エクセディ(7278) +3.73%、ダイセル(4202) +3.37%、H2Oリテイ (8242) +3.00%、東芝(6502) +2.90%、日電硝(5214) +2.79%、タダノ(6395) +2.78%、イビデン(4062) +2.75%などが高い気配値。  一方、日本オラクル(4716) -9.64%、ネクソン(3659) -9.47%、阪和興(8078) -3.06%、日梱包(9072) -2.97%、TBSHD(9401) -2.79%、スタンレ電(6923) -2.69%、コメリ(8218) -2.46%、電化(4061) -2.46%、日テレHD(9404) -2.15%、ロート(4527) -1.99%などが安い気配値となっている。
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マーケットデータ
日経平均 37,068.35 -1011.35
TOPIX 2,626.32 -51.13
グロース250 638.74 -21.13
NYダウ 37,775.38 +22.07
ナスダック総合 15,601.50 -81.87
ドル/円 154.42 -0.22
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