〔Market Flash〕鉄鋼・非鉄・電線セクターの決算は全体的には物足りなさが残った~野村

2017/11/17(金) 14:17
【14:15】鉄鋼・非鉄・電線セクターの決算は全体的には物足りなさが残った~野村  野村証券では鉄鋼・非鉄・電線セクターに関して、7-9月期決算では事前想定に比べると、物足りない内容の会社が多かったとコメントしている。生産トラブル、新しい生産拠点や製品の立ち上げの遅れ、予想以上のコスト増など、個別要因が収益の足かせになったケースがあったと指摘。電線では光伝送部品での予想以上の減速があった。個別ではフジクラ(5803)に最も注目している。光ファイバの需給ひっ迫の恩恵を享受でき、FPCでもシェア拡大が進んでいる点を評価している。三井金属鉱業(5706)は極薄銅箔の増産ペースが野村が想定した以上に加速しており、引き続き投資魅力は大きいとみている。鉄鋼は、18.3期下期は好業績が期待できるものの、19.3期の増益幅は小さく、セクターとして強気ではないとしている。ただし、セクター内では高炉の業況が相対的に堅調で、普通鋼電炉は予想以上に鉄くず価格が上昇していることから、相対的な業況の厳しさが続くと考えている。 【13:50】11月最終営業日を含む株価は堅調な傾向~大和  大和証券では、11月の最終営業日を含む週(今年は11/27~12/1)の日経平均は、近年では上昇確率が非常に高いというアノマリーを紹介している。当該週の日経平均の騰落は、2000年以降では16勝1敗となっており、上昇の値幅が大きくなったことも多いとのこと。米国の感謝祭休日(11月第4木曜日)とその後のブラックフライデー、翌週初のサイバーマンデーが連なる時期と当該週が重なりやすいことがその一因と考えている。また、この時期には3月期決算の日本企業の中間配当支払いが重なることが多いことも、投資家の資金需要の改善につながっていると考えている。3カ月~6カ月程度の中期の日本株投資を新たにスタートさせるにあたっては、11月はその後の上昇確率や株価の平均上昇率が高く、大変良い時期とされている。大和では、11月末前後の株価堅調のアノマリーも、その季節性をサポートする材料の一つになっているとみており、今年も11月末前後が投資タイミングとして有効と考えている。 【12:50】中国から韓国への旅行者の増加に注意~みずほ  みずほ証券ではインバウンド動向に関するリポートで、中国と韓国の関係性の改善が国内インバウンド動向に与える影響について考察している。10月31日に中韓両政府は、THAAD配備問題について軍事当局間の協議継続としながらも、「すべての分野の交流、協力の早期回復」で合意したと報じられている。その後、APECでは中韓首脳会議も実現し、当問題は雪解けムードを迎えている。仁川空港公社などでは、同空港の韓中間の航空便数の回復傾向が見られるとのこと。みずほではこれらの点から、12月頃から韓国を訪れる中国人観光客が増加すると想定している。日本のインバウンド需要増が再燃したのは、両国の関係が悪化した2017年1-3月頃であった。そのため、2018年1-3月になると、インバウンド需要を頼りにした増収の継続は難しくなる可能性があることに注意したいとしている。みずほでは、インバウンド需要以外の成長カタリストのある企業に注目すべきと考えている。 【10:50】日系時計メーカーの国内向け出荷は徐々に回復する可能性~CS  クレディ・スイス証券では、時計完成品の動向についてリポートしている。時計完成品の9月生産金額は前年同期比で26%減となり、8月の同11%減から悪化した。7-9月期の国内時計メーカーの国内向け売り上げは、同横ばい~微増と推測しており、まだ本格回復とは言えない状況と捉えている。国内百貨店の動向と同様に高価格帯は好調だったもようだが、中価格帯の動きは鈍かったとみている。しかし、国内百貨店に加え、量販店の時計販売も前年同期比でボトムアウトの方向であることや、前年同期のハードルが10-12月期以降は低くなることなどから、CSでは今後、日系時計メーカーの国内向け出荷も徐々に回復してくる可能性があると考えている。 【10:15】10月貿易統計では輸出の前年比伸び率に注目~大和  大和証券では、11月20日に発表される10月貿易統計では、拡大傾向となっている輸出の伸び率の変化に注目している。日本の輸出の前年比と日経平均の前年比には、上下の方向が一致する傾向が見られるとのこと。足元では輸出の伸び率の拡大傾向が株価堅調を支える一因になったとみている。ただし、過去との比較では、輸出の伸び率拡大はそろそろ一巡してもおかしくないと指摘している。輸出の伸び率がピークアウトすると、やや遅れて日経平均もいったんピークを形成するパターンが見られるとしており、当面は輸出の伸び率の鈍化に注意が必要とコメントしている。 【9:55】大手損保の下方修正観測、MS&ADの修正幅が大きい~みずほ  みずほ証券では、日本経済新聞が16日に大手損保3社の18.3期連結純利益見通しに関する観測記事を掲載したことを受けてリポートしている。記事によれば、MS&AD(8725)が約1500億円(従来予想2450億円)、東京海上(8766)が2000億円台前半(同2800億円)、SOMPO(8630)が1500億円台(同1830億円)と、3社とも下方修正の見込み。みずほでは、下方修正の可能性はマーケットも既に織り込み済みであったと考えられるが、MS&ADの修正幅がみずほ想定よりも大きい印象とコメントしている。MS&ADは10月6日にハリケーンなどに係る発生保険金の推定値として700~1100億円と公表していたが、その上限近い金額、あるいは上回る金額を前提とした可能性があるとみている。東京海上とSOMPOに関しては、市場にとっても大きなネガティブ材料とはならないと考えている。 【9:10】運輸・倉庫では西武HDやセンコーGHDへの懸念縮小を予想~SMBC日興  SMBC日興証券では運輸・倉庫セクターに関して、上期決算の説明会の内容なども踏まえ、「決算発表後に株価が弱含んだが、下期以降の対応能力がある企業」に再注目したいとコメント。個別の注目企業として、西武HD(9024)とセンコーグループHD(9069)を挙げている。両社とも、2Qにおける主要事業の業績モメンタムがややスローダウンし、決算発表日の翌日に両社の株価は対TOPIXでアンダーパフォームとなった。しかしながら、両社とも下期以降に改善策を講じるポテンシャルはあるとSMBC日興では考えており、株式市場の懸念は徐々に縮小すると予想している。 【8:45】寄り前気配はミスミG、阪和興、滋賀銀、福山運が高い気配値  主力株の寄り前気配では、ミスミG(9962) +7.62%、阪和興(8078) +7.11%、滋賀銀(8366) +6.36%、福山運(9075) +5.28%、日立建(6305) +5.20%、京葉銀(8544) +5.06%、ユー・エス (4732) +4.97%、大垣銀(8361) +4.70%、島忠(8184) +4.51%、商船三井(9104) +4.46%などが高い気配値。  一方、テレビ朝日(9409) -3.97%、日製鋼(5631) -2.43%、住友重(6302) -2.05%、京成(9009) -1.96%、日電硝(5214) -1.64%、関西ペ(4613) -1.62%、ツムラ(4540) -1.57%、キッコーマン(2801) -1.37%、田辺三菱(4508) -1.34%、大正薬HD(4581) -1.27% などが安い気配値となっている。
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