後場コメント No.4 旭硝子、東京海上、スズキ、大日本住友製薬、武田など

2018/05/18(金) 15:00
★14:02  旭硝子-BofAMLが目標株価引き上げ 収益力の底上げを確認
 旭硝子<5201.T>がもみ合い。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BofAML)では、収益力の底上げを確認とコメント。投資判断「買い」を強調、目標株価を5200円→5500円と引き上げた。
 1Q実績からは販売好調に加え、コスト改善での収益力強化をうかがうことができる。苛性ソーダや車載用ディスプレイガラスなどの戦略製品の好調も確認。(1)化学事業を中心に既存事業は同業他社比でも堅調な収益推移、(2)戦略事業の収益拡大も増益に寄与で、BofAMLの「収益構造は変化する」との投資論点に沿った展開とした。
 投資論点は、LCDガラス事業依存型の収益構造からの脱却と、戦略事業製品=高付加価値品の比率引き上げで、マクロ変動に影響を受けやすい収益体質の変革。

★14:16  東京海上-後場上げ幅拡大 今期最終益13%増見込む 前期は4%増益着地
 東京海上ホールディングス<8766.T>が後場上げ幅拡大。同社は18日14時に、19.3期通期の連結純利益予想を3200億円(前期比12.6%増)と発表した。なお、市場コンセンサスは3062億円となっている。
 正味収入保険料および生命保険料については、過去の実績などを踏まえた同社独自の予測に基づき、それぞれ3兆5300億円、9500億円を見込んでいる。自然災害に係る正味発生保険金については、過去の実績などを勘案し、東京海上日動火災保険で500億円、日新火災海上保険で25億円を見込んでいる。
 併せて発表した、18.3期通期の連結純利益は2842億円(前の期比3.8%増)だった。保険引受収益および資産運用収益が増加したものの、保険引受費用やその他経常費用も増加したことで経常利益は減益となった。純利益については、法人税等調整額のプラス効果により法人税等合計額が減少したことなどにより増益となった。

★14:16  東京海上-後場上げ幅拡大 上限1250万株・500億円の自己株取得枠を設定
 東京海上ホールディングス<8766.T>が後場上げ幅拡大。同社は18日14時に、上限1250万株・500億円の自己株取得枠を設定すると発表した。
 機動的な資本政策を遂行するため。取得期間は6月1日~9月20日。なお、上限1250万株を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は1.7%となる。

★14:17  スズキ-BofAMLが目標株価引き上げ 非インドのバリュエーション見直し余地大
 スズキ<7269.T>が続伸。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BofAML)では、非インドのバリュエーション見直し余地は大きいと判断。投資判断「買い」を強調、目標株価を6800円→7100円と引き上げた。
 業績予想を若干増額修正。インド事業の前提は不変ながら、日本やASEAN四輪の収益改善幅は従来想定以上と判断したもの。日本は新型車(XbeeやSpacia)投入に伴うミックス改善+販売増効果、ASEANでも待望の新型車(インドネシアのErtigaなど)投入に伴う販売増+稼働率改善効果などが期待できる。しかし、日本/ASEANが引き続き増益ドライバーとして期待できる一方で、非インド事業に対するバリュエーションは今19.3期ベースで3.5倍と、依然低位にとどまる。非インド事業の再評価余地は大きいと想定、当面は特に国内の月次販売や、ASEAN新型車の販売動向に注目するとした。

★14:29  大日本住友製薬-上げ幅拡大 開発中の抗がん剤alvocidibに関するデータを発表
 大日本住友製薬<4506.T>が上げ幅拡大。同社は5月18日12時30分に、欧州血液学会の2018年年次総会(6月14日~6月17日、スウェーデン)において、開発中の抗がん剤であるサイクリン依存性キナーゼ(CDK)9阻害剤 alvocidib(一般名)に関する臨床データ1演題のポスター発表を行うと発表した。
 今後、シタラビンおよびミトキサントロン投与前にalvocidibを投与する群と投与しない群を比較する、ランダム化・拡大フェーズ2試験を実施する予定。

★14:35  武田-底堅い 学会でオンコロジーポートフォリオやパイプラインに関するデータを発表
 武田薬品工業<4502.T>が底堅い。同社は5月18日前場引け後に、国際学会において、アドセトリス、ニンラーロ、ALUNBRIGなど、オンコロジーポートフォリオおよびパイプラインに関する研究データを公表すると発表した。第54回米国臨床腫瘍学会年次集会(ASCO)(6月1日~5日、米国シカゴ)、ならびに第23回欧州血液学会学術集会(EHA)(6月14日~17日、スウェーデン)にて行う。

★14:44  SOMPOHD-後場上げ幅拡大 上限1300万株・391億円の自己株取得枠を設定
 SOMPOホールディングス<8630.T>が後場上げ幅拡大。同社は18日14時40分に、上限1300万株・391億円の自己株取得枠を設定すると発表した。
 18.3期業績に対する株主還元として行うもの。取得期間は5月21日~11月16日。なお、上限1300万株を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は3.41%となる。


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