前場コメント No.11 THK、日本郵船、ファナック、東北電力、川崎汽船など

2018/05/28(月) 11:31
★9:45  THK-大和が目標株価引き下げ 需給ひっ迫は継続も想定を上回る業績も期待薄か
 THK<6481.T>が5日ぶり反発。大和証券では、需給ひっ迫は継続も想定を上回る業績も期待薄かとコメント。投資判断「3(中立)」を継続、目標株価は4600円→4000円と引き下げた。
 同社製を含むガイドの需給ひっ迫は多くの業種や地域で依然として続いている。一方、会社は「国内では各四半期5%の能増」を計画しているが、人員確保の苦戦もありやや遅れている印象。中国では17年に一律値上げを実施、国内では相対での価格是正に取り組んでいる。ただし、納期遅延が生じている状況で価格是正がどこまで通るのかは未知数。需要先でのコスト増に関するコメントも少ないと指摘。

★9:48  日本郵船-野村が目標株価引き下げ 19.3期は一時費用がまだ残る
 日本郵船<9101.T>が6日続落。野村証券では、今19.3期は一時費用がまだ残ると想定。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2900円→2500円と引き下げた。
 今19.3期は日系3社のコンテナ船の事業統合で誕生した新会社「ONE(Ocean Network Express)」で一定のコスト削減効果を出せるが、経営が安定するまでに時間がかかり、同社に同事業の費用が一部残ると見られる。従来よりも業績改善の時期が1期後ずれると見方を変更。市況前提には変更なし。
 業績予想を下方修正したが、同社は不採算のドライバルク船の用船のうち約20隻を船主と交渉し、随時返却していく方針で、実現すれば採算改善が業績に寄与する見込み。業績改善のタイミングは後ずれしたが、再評価できるタイミングを探っていきたいとコメント。

★9:49  ファナック-続伸 政府とIoT連携向けプロジェクト立ち上げへ
 ファナック<6954.T>が続伸。28日付の日刊工業新聞で、同社が三菱電機<6503.T>など複数の生産設備メーカーが経済産業省と協力し、各社のIoT(モノのインターネット)基盤(プラットフォーム)の連携に向けた実証プロジェクトを立ち上げると報じられた。
 生産データの形式(フォーマット)などを共通化する仕組みを検証するという。工作機械やロボットなど生産設備分野ではIoT基盤が次々と現れ、ユーザーの利便性確保のため基盤間の連携が求められているとされる。設備メーカー各社は実証を通じ、2020年度をめどに連益の仕組みを確立するもよう。今後の業績拡大への貢献が期待され、株価は上昇している。

★9:53  東北電力-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 経常利益予想を下方修正
 東北電力<9506.T>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、経常利益予想を下方修正。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は1670円→1460円と引き下げた。
 原子力発電施設解体引当金の積立期間変更による影響(費用増加)などを新たに織り込むことにより、今19.3期~21.3期経常利益予想を下方修正。
 4月26日に、同社は女川原子力発電所2号機の安全対策工事の完了目標時期を従来の2018年度後半から、2020年度に変更した。この変更理由は、原子力規制委員会での安全審査の終了には、今後も一定の期間を要すると同社が判断したこと。今19.3期以降の前提の原子力利用率は従来通り0%とした。

★10:00  川崎汽船-野村が目標株価引き下げ 経常利益の水準回復は21.3期からになろう
 川崎汽船<9107.T>が4日続落。野村証券では、経常利益の水準回復は21.3期からになろうとコメント。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2900円→2500円と引き下げた。
 今19.3期は銅社が31%の株式を保有する新会社「ONE(Ocean Network Express」へコンテナ船事業を移管する際の費用が発生するため、利益は改善しない見通し。また、同社は20.3期に17.3期末に計上した引当金による一時的な収益化効果200億円がはく落する。そのため、経常利益水準の回復はONEの目指す費用削減効果1100億円が完全に顕在化する21.3期からになる見込み。業績回復がまだ先のことから、投資判断「Neutral」を継続。


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