盈徳気体株が取引再開、米エアープロダクツ提案の買収価格を公表

2017/01/20(金) 14:54
 中国の産業ガス大手、盈徳気体(02168)は20日前引け後、同社の非公開化を提案した米エアープロダクツ・アンド・ケミカルズが昨年12月29日付の意向書のなかで、盈徳気体株の買取価格を1株5.50HKドルに設定していたと発表した。さらに、エアープロダクツが今年1月9日付の書簡で、盈徳気体資産の精査(デューディリジェンス)を条件に、買取価格を1株6.00HKドルへ引き上げる意向を示したと明らかにした。  盈徳気体はこれまで買取価格を公表していなかったが、10日に『雪球』(xueqiu.com)などの中国本土の投資家コミュニティーサイトにかなり正確な情報が出回ったこともあって、香港証券当局の要請に応じて開示した。同社は情報漏洩に関与していないと強調した。  盈徳気体は1月23日に取締役会を開いた上で、エアープロダクツとの交渉窓口となる独立取締役委員会を設立する方針。同委員会の設立は盈徳気体の趙項題会長が10日の取締役会で提案したが、非執行取締役であるZhongguo Sun 氏とTrevor Raymond Strutt氏が取締役会の有効性に疑義があると主張したため、保留されていた。同社はエアープロダクツの提案の受け入れは決めておらず、他にも買収提案があれば、検討するとした。  盈徳気体は16日から株式取引を停止していたが、20日現地時間午後1時に取引を再開した。
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