中国建築国際が大幅安、株主割当増資で63億HKドル調達へ

　22日の香港市場で、中国建築国際（03311）が後場に急落。株価は日本時間午後3時22分現在、前日比8.00％安の11.50HKドルで推移している。前引け後、既存株主に新株予約権を割り当てるライツイシュー方式の増資計画を発表し、嫌気されている。 　計画では、既存株8株に対し1株の比率で割り当てる。1株当たり割当価格は11.33HKドルで、21日終値の12.50HKドルに対し9.36％ディスカウントに相当する水準。権利落ち日は9月7日。なお、割当対象は香港と中国本土に在住する株主を想定しており、海外株主は対象外となる見通し。 　調達額は正味で63億700万HKドル以上を見込む。資金調達によって中国本土のインフラ・プロジェクトに投資する機会を広げるほか、資本基盤を強化する。親会社の中国海外集団有限公司は割り当てられる新株予約権を引き受けると確約した。また、同社はアンダーライターとして他の株主が引き受けなかった新株予約権も引き受ける。中国海外集団が全ての新株予約権を引き受けた場合、持ち株比率（全額出資子会社の保有分も含む）は現在の62.96％から67.08％へ上昇する。