キングソフトの中間決算は黒字転換、持ち分減損引当金が縮小
中国のソフトウエア大手キングソフト(03888)が22日大引け後発表した2017年6月中間決算は、純利益が4億8900万元となった(前年同期は6億7400万元の赤字)。売上高を76%増の16億2200万元に伸ばし、研究開発費や販売管理費の増加率を増収率以下に抑制。営業利益は5億2600万元と前年同期の2.2倍に達した。 前年同期の赤字の主因だった迅雷と21ヴィアネット・グループ(世紀互聯)の出資持ち分に対する減損引当金が7億2900万元縮小し、非継続事業扱いとなった米子会社チーターモバイルが黒字化したことも純利益を押し上げた。ただ、クラウドサービス利用の拡大とデータセンターへの投資、モバイルゲーム「剣侠情縁1」のシェアコストが増えたため売上原価が膨らみ、粗利益率は9ポイント低下して60%となった。
部門別では、主力事業のオンラインゲームは「剣侠情縁1」と「剣綱3」の収入が堅調に伸び、部門売上高が74%増の16億2200万元に達した。クラウドサービスの部門売上高は2倍の5億7300万元。動画やモバイルゲーム、インターネットなどの分野で利用が拡大した。オフィスソフト部門もWPSオンライン・マーケティングサービスが好調で、部門売上高が51%増の3億300万元となった。
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