決算寸評：中国海外宏洋の17年6月中間決算、一部都市の市況回復などで13％増益

　中国海外宏洋（00081）がこのほど発表した2017年6月中間決算は、売上高が前年同期比12.2％減の90億2900万HKドル、純利益が同13.0％増の7億1200万HKドルだった。 　引き渡し物件の減少で1割減収となったが、売上原価を15％、販売費を14％圧縮するなど経費抑制が奏功し、営業利益は前年同期並みを確保した。プロジェクトを展開する一部都市の市況回復を受けて粗利益率は2.8ポイント改善。上期の物件成約額は61％増の184億7300万HKドル、販売面積は26％増の173万5900平米と好調。16年に中国海外発展から買収した国内の物件が成約額の押し上げに貢献した。 　17年1－9月期決算は売上高が3％減の117億3100万HKドル、営業利益は15％増の16億9000万HKドル。同期の不動産成約額は67％増の290億6600万HKドル、販売面積は35％増の271万平米だった。参入済みの都市で新たな投資機会を探るほか、内陸部の新興都市で引き続き中・高価格帯物件の開発に注力する方針。