決算寸評:金蝶国際ソフトの17年6月中間決算、前年の税還付の反動で21%減益もERPは堅調
金蝶国際ソフト(00268)がこのほど発表した2017年6月中間決算は、売上高が前年同期比15.5%増の10億5500万元、純利益が同21.1%減の1億600万元だった。
前年の優遇税率適用などによる法人税還付の反動で減益となったが、税引き前利益は32%増と増収幅を上回った。ERP部門が8%増収と堅調だったほか、クラウド部門も45%増収。クラウドERPは中・大企業向け「金蝶雲」が70%増収で90%以上の契約更新率を達成。零細企業向け「精斗雲」は55%増収で70%以上の契約更新率。全体の営業利益率は11.9%と0.7ポイント改善した。
会社側はクラウドサービスを今後の成長エンジンと位置付ける。20年にはクラウド部門の売上比率を60%超まで引き上げ、「金蝶雲」を主な収入源としていく。17年6月、傘下のミドルウエア開発会社、深セン市金蝶天燕中間件が中国の店頭市場「全国中小企業株式譲渡システム」(NEEQ、新三板)に上場した。
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