恒安国際集団の投資判断を2段階引き下げ=クレディ・スイス

2018/04/24(火) 16:47
 クレディ・スイスは最新リポートで、衛生用品大手、恒安国際集団(01044)の投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に2段階引き下げた。目標株価も105HKドルから63HKドルに大幅下方修正。恒安国際集団が発表したフィンランドのパルプ生産事業への出資計画に対する懸念を理由に挙げた。『AAストックス』が24日伝えた。  恒安国際集団は23日大引け後、フィンランドでパルプ工場などの建設を計画しているFinnpulp Oyに資本参加することで合意したと発表した。パルプの安定供給を確保する目的で、Finnpulpの株式36.5%を取得する。これについてクレディ・スイスは、川上分野への事業拡大が「ネガティブサプライズだ」とした。パルプ工場建設への投資は2018-20年で14億ユーロに膨らみ、恒安国際集団の投資は2億ユーロに上ると予想。恒安国際集団がパルプの供給を確保したいという考えは理解できるとする一方、需要ひっ迫の恐れがないにもかかわらず、付加価値の低い川上分野への参入発表が企業統治の不安を表面化させたとの見方を示した。  恒安国際集団の株価は日本時間午後4時45分現在、前日比3.27%安の71.10HKドルで推移している。
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