LDNFIX=ドル円は111円前半でもみ合い、ユーロ一時買い戻し入るが上値が重い

2018/05/22(火) 00:10
 ロンドン・フィックスにかけては、ドル円は小動きながらも堅調に推移した。米10年債利回りが高水準を維持していたことや、米中貿易戦争への警戒感が後退していることがドル円を買い支えた。ドル円は111.40円を頭に111円前半で底堅く推移した。ムニューシン米財務長官は「翌週にロス米商務長官が中国を再訪する」ことや、「米中両国共に関税をかけることを延期した」と発表した。また財務長官は「長期的には強いドルが米国にとって有益」、クドロー国家経済会議(NEC)委員長も「強いドルは投資家をひきつける」と、両者とも強いドルに対して言及したが市場は反応薄だった。  ユーロは対ドルと対クロスで一時買い戻しが入り、ユーロドルは1.1781ドル、ユーロ円は131.00円、ユーロポンドは0.8774ポンド、ユーロスイスフラン(CHF)は1.1760CHFまで一時ユーロ高になった。しかし先週末発表された 商品先物取引委員会(CFTC)が発表するシカゴIMM先物市場でのユーロのポジション状況は、ネットで依然としてロングが大きいことで上値には売り意欲もあり、対ドルでは1.17ドル半ば、対円では130.70円近辺、対ポンドは0.8760ポンド前後、対CHFでは1.17ドル前半まで戻された。  一時昨年12月末以来の水準の1.3391ドルまで売られたポンドドルは、1.34ドル前半を中心に取引され、上値が重かった。  オセアニア通貨は買い戻しが優勢だった。NZ1-3月期小売売上高が前期比+0.1%となり、前期の+1.7%から伸び率が鈍化したことで、東京時間にNZドル/ドルは0.6884ドル、NZドル円は76.53円まで弱含んだ。しかしNY午前は買い戻しが優勢で、NZドル/ドルは0.6930ドル近辺、NZドル円は77.00円付近まで上昇し、小売売上高発表前の水準まで戻しや。豪ドル/ドルは0.7565ドル、豪ドル円は84.10円まで上値を広げた。  加ドルは先週末に予想比下振れの加消費者物価指数を受けてドル/加ドルは1.29加ドル台まで加ドル安となったが、対ドルでは1.2831加ドル、対円では86.66円まで加ドルが買い戻された。  トルコリラ(TRY)はNY勢参入後も史上最安値をじりじりと更新し、対ドルでは4.5991TRY、対円では24.16円までTRY安が進んだ。エルドアン・トルコ大統領は6月に再選されたあとは、金融政策も責任を取り、利下げに踏み込むと発言している。独裁が増し、金融政策に関しては全く理解不明な発言を繰り返していることもあり、TRYの下落を止めることができないままだった。
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