決算寸評:広州富力地産の17年12月本決算は純利益3.1倍、ホテル買収に伴う特別利益計上

2018/05/25(金) 16:02
 大手不動産デベロッパー、広州富力地産(02777)の2017年12月本決算は売上高が前年比10.3%増の592億7800万元、純利益が同213.6%増の211億8600万元だった。EPSは6.5748元元(前年は2.0997元)。同社は1株当たり0.77元の期末配当を実施する方針(同1株当たり0.70元)。  格安価格でのホテル資産(シェラトン、ウェスティンなど)買収に伴う特別利益131億元の計上が大幅増益要因。これを除外した場合の通期純利益は前年比18%増の83億元となる。開発物件の計上面積は前年比12%増の471万平米。平均販売価格(1平米当たり1万1400元)はほぼ前年並みだったが、利幅の高いプロジェクトの収益計上で、粗利益率は28.3%から35.4%に改善した。期中の成約額は35%増の819億元と、上方修正後の目標800億元をクリア。  経営陣は18年の成約目標を前年実績比約6割増の1300億元に設定するなど強気。年内に66都市で154のプロジェクトを進める計画。
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