■LDNFIX＝ドル円111円半ば、欧州通貨は堅調維持

　ロンドンフィックスにかけて欧州通貨は堅調地合いを維持した。最近のドルの軟調な動きが支えとなるなか、ユーロは欧州中央銀行（ECB）の出口戦略への期待も支援材料に買いが強まっている。ユーロドルは1.1197ドルまで上値を伸ばし、昨年11月以来の1.12ドル大台復帰に迫り、ポンドドルは1.3029ドル、ドル／スイスフラン（CHF）は0.9740CHFまでドル安が進んだ。対円でも、ユーロ円は124.94円、ポンド円は145.39円、CHF円は114.50円まで高値を更新した。 　ドル円は111.05円を安値に111円半ばまで切り返した。17日に暴落した米株が昨日に続いて調整の戻しが優勢となり、ドル円の下支えとなった。また、ブラード米セントルイス連銀総裁が、バランスシートの縮小を開始すべきとの見解を示したことにも反応し、米10年債利回りは2.26％近辺まで上昇した。オセアニア通貨は底堅いも、対欧州通貨での売りが重しとなり、値動きは限定的。豪ドル／ドルは0.74ドル半ば、豪ドル円は83円前後、NZドル／ドルは0.69ドル前後、NZドル円は77円近辺で小動き。 　加ドルは加経済指標の発表後にやや売られる場面もあったが、原油高を支えに堅調な動きで、ドル／加ドルは1.3541加ドル、加ドル円は82.38円まで加ドル高に振れた。4月の加消費者物価指数は前年比+1.6％と、市場予想の+1.7％をやや下回った。3月の小売売上高は前月比+0.7％と、市場予想を上回ったが、同コアはプラス予想に反して-0.2％と鈍化した。