LDNFIX=ドル円じり高が先行も伸び悩む、加ドル売り優勢
【※米長期金利の水準を一部修正します。】
NY午前、ドル円は111円後半で推移した。ブレイナードFRB理事が世界経済の明るさを背景としたリスクバランスの変化に言及。米長期金利は2.24%台から一時2.26%台へ上昇した。ドル円は111.95円と、わずかながら本日のレンジ上限を広げた。NASDAQ総合やS&P500が史上最高値を更新するなど、米株の底堅い推移も、リスク選好の円売りを促し、ドル円を支えた。しかし、米長期金利は、再び2.24%台へ低下。ドル円もさらに上値を伸ばすには至らず、111円後半レンジのもみ合いに終始した。ゴールドマンサックスによる、米1-3月期GDP算出値や4-6月期GDP予想の下方修正が伝えられた。米新規失業保険申請件数は23.4万件と予想比で強い結果となった一方、米4月卸売在庫は前月比-0.3%と伸びが鈍化。この結果への為替の反応は鈍かった。
欧州通貨は、ロンドン午前に頭打ちとなって以降の失速を続け、ドルが強含んだ場面でユーロドルは1.1194ドル、ポンドドルは弱い英GDPも重しとなり1.2932ドルまで下落。オセアニア通貨もさえず、豪ドル/ドルは0.7460ドル台、NZドル/ドルは0.70ドル前半で戻りが鈍かった。
クロス円も上値が重く、ユーロ円は125円前半、ポンド円は144円前半で推移。豪ドル円は83.32円まで水準を下げ、NZドル円は11日以来、2週間ぶりの高値78.87円をつけるも、ほどなく頭打ちとなった、
石油輸出国機構(OPEC)や、非OPEC主要産油国の9カ月減産延長決定が伝えられるなかにおいても原油相場がさえず、産油国通貨の加ドルは売り優勢。ドル/加ドルは1.3475加ドル、加ドル円は82.89円まで加ドル安となった。直近で減産12カ月延長の選択肢も浮上していたが実現しなかった。
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