LDNFIX=欧米株が調整、リスク選好停滞でドル円は重い推移

2017/10/20(金) 00:48
 NYタイム午前、昨日まで堅調を継続していた欧米株に調整が入ったことで、ドル円はリスク選好の流れを停滞させ、112.30円まで下落幅を広げた。米新規失業保険申請件数が22.2万件と44年ぶり以上の低水準。米10月フィラデルフィア連銀製造業指数は予想比上振れの+27.9と5月以来の高水準となると、ドル円は112円半ばへ戻した。しかし、反発力は限られた。その後に発表された米9月景気先行指数は前月比-0.2%と、市場予想の+0.1%に反して昨年8月以来、1年ぶり以上のマイナス。米長期金利が2.3%割れへ低下するのにともない、ドル円も再び112.30円台へ下押した。もっとも、序盤につけた112.30円を割り込むには至らなかった。一時は前日比で100ドル以上のマイナスとなったダウ平均が下げ渋るなど米株が下落の流れを落ち着かせ、米長期金利が2.31%台へ小幅に戻すと、ドル円も112円半ばを回復した。  クロス円は円買い優勢。ユーロ円は133円前半、ポンド円は148円半ばで反発が抑制され気味だった。豪ドル円は88円後半で戻りが緩慢。加ドル円は一時90.04円まで下落した。  対円でドルが軟化するなか、ユーロドルは1.1858ドルまでドル安・ユーロ高となった。スペイン中央政府がカタルーニャ州の自治停止プロセスに入るとのニュースが伝わった。しかし、即時発動ではなく21日からとされ、スペイン全土やユーロ圏全域に与える悪影響も限定的との見方が、ユーロ売り圧力を限定。ポンドドルもドル安が進むなか、1.31ドル前半から1.32ドル台へ戻した。  株安を受け、リスク回避通貨とされるスイスフラン(CHF)は堅調。ドルCHFは0.9737CHF、CHF円は12日以来、1週間ぶりの高値115.56円までCHF買いとなった。  オセアニア通貨はまちまち。豪ドル/ドルは0.7884ドルまでじり高となったものの、NZドル/ドルは5月26日以来の安値0.7012ドルまで下値を探った。NZで成立した連立政権が経済へ与える影響への懸念がNZドルの重しとなっている。NZドル円も9月11日以来の安値78.91円まで下落した。  ドル/加ドルは、1.24加ドル半ばから後半でもみ合い。NY原油先物の不安定な振れが、産油国通貨である加ドルの取引を手掛けにくくしている。
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