後場コメント No.3　日立化成、ＴＨＫ、富士通フロンテック、ニチコン、ＳＭＫなど

★13:04　 日立化成－小高い　大型発電機用高熱伝導マイカテープの開発技術に関する基本特許取得
　日立化成<4217.T>が小高い。同社は26日に、火力発電所の大型発電機に用いる高熱伝導マイカテープの開発技術について、基本となる特許を取得したと発表した。
　この特許は、窒化ホウ素粒子を用いたマイカテープの開発技術に関する基本特許という。熱伝導率の高い材料である窒化ホウ素粒子を新たに用いたことにより、マイカテープは同社従来品比約2.8倍の熱伝導率を実現し、コイルが高温になる、発電量400メガワット以上の大型発電機などに用いることができるとしている。

★13:08　 機械セクター－FA・中国事業を中心に予想を増額　ＴＨＫをコンビクション再強調
　ゴールドマン・サックス証券では機械セクターについて、直近の決算動向、受注動向を踏まえ、中国事業を中心に予想を増額。ハーモニックの4～6月期受注動向、安川電機の4～6月期決算および新通期計画、台湾FA企業群の4～6月期売上高動向などを踏まえ、業績予想を見直し。
　ポイントは、特に中国事業。強気のＧＳ想定よりも中国におけるFA需要増とそれによる物量上振れ幅は大きく、同地域での収益性が高い企業の業績上振れの確度は高いとの印象を得たとした。テックや自動車など特定の分野でなく、いわゆる「自動化」需要が全般的に上振れているという点も、構造需要増が着実に顕在化していることを感じるとコメント。中国事業の物量成長率を今期以降5～10％程度増額したことを反映し、FAサブセクター各社の営業利益予想を平均2～3％増額修正。
コード　銘柄　　　　　　投資判断　　　　目標株価
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6273 ＳＭＣ 中立継続 36000→38000円
6324 ハーモニック 買い継続 4800→5250円
6383 ダイフク 中立継続 3450→3500円
6407 ＣＫＤ 買い継続 2050→2200円
6481 ＴＨＫ 買い（CL）継続 4100→4200円
6645 オムロン 中立継続 5300→5500円
6861 キーエンス 中立継続 51000→53000円
6954 ファナック 買い継続 26000→27000円

★13:09　 富士通フロンテック－後場急伸　上期営業益を上方修正　コストダウンや費用効率化など想定
　富士通フロンテック<6945.T>が後場急伸。同社は26日、18.3期上期（4-9月）の連結営業利益予想を従来の11.0億円から18.0億円（前年同期比38.2％減）へと引き上げると発表した。
　1Qで、トータリゼータ関連ビジネスと欧州ビジネスが前倒しとなったほか、2Qでもコストダウンや費用の効率化などを見込むという。
　1Q（4-6月）の営業利益は8.0億円（前年同期は0.8億円）だった。

★13:16　 ニチコン－3日ぶり反発　米クアルコムとEV向けワイヤレス充電システムのライセンス契約締結
　ニチコン<6996.T>が3日ぶり反発。同社は25日、米クアルコムとEV向けワイヤレス充電システムのライセンス契約を締結したと発表した。
　EV/PHVを利用する顧客の利便性向上で、一般的なガソリン車両ではできなかった自動給電（給油）オペレーションの実現に向けたもの。車両側の車載充電器、インフラ側の急速充電器、V2Hシステムで培った同社の技術を基に、「Qualcomm Halo1」のワイヤレス充電技術、異物検知等システム全体を制御する通信技術を活用して、ワイヤレス充電システムを商品化する。今後の収益の伸びが期待され、買われている。

★13:20　 ＳＭＫ－後場上げ幅縮小　1Q営業黒字転換も進ちょくの悪さを嫌気
　ＳＭＫ<6798.T>が後場上げ幅縮小。同社は26日13時に、18.3期1Q（4-6月）の連結営業損益は1.1億円の黒字（前年同期は1.7億円の赤字）だったと発表した。
　CS事業部において、好調なカーエレクトロニクス市場では、自動車の電子化の高まりを追い風に、リアビューカメラ用を中心に順調に拡大した。また、産機市場では、昨年度大きく伸張したヘルスケア関連用が引き続き好調だったとしている。上期の会社計画4.0億円の黒字に対する進ちょくは28.0％となっている。