前場コメント No.7 星光PMC、昭和シェル石油、ニフコ、デンカ、中外製薬など

2017/08/24(木) 11:30
★9:22  星光PMC-大幅に3日続伸 セルロースナノファイバー生産設備を増強
 星光PMC<4963.T>が大幅に3日続伸。24日付の日刊工業新聞で、同社が竜ヶ崎工場にあるセルロースナノファイバー(CNF)実証生産設備を増強すると報じられた。
 同設備では微細な木質繊維であるCNFを化学処理で疎水化し樹脂の補強材(複合材)として扱いやすくした疎水変性CNFを製造するという。2017年末までに生産能力を従来の約3倍にあたる年間70トン強に引き上げるとされる。投資額は約2億円とみられる。今後の業績の伸びが期待され、買いが入っている。

★9:23  昭和シェル石油-大和が目標株価引き上げ 株価は2割程度の増配をすでに織り込んだ水準
 昭和シェル石油<5002.T>がもみ合い。大和証券では、株価は2割程度の増配をすでに織り込んだ水準と判断。投資判断「3(中立)」を継続、目標株価は1060円→1250円と引き上げた。
 7月以降の高水準の精製マージンを織り込んだ7~9月期業績への期待は株価を下支えする見込み。他方、増配を織り込んだ2018年度大和予想ベースでも配当利回りは3.8%で、過去と比べた割安感は見出し難い。また、出光興産(5019)との経営統合について、今後のスケジュールを踏まえると、現時点で統合比率をにらんだ株価形成は時期尚早と考えるとした。

★9:23  ニフコ-みずほが目標株価引き上げ 堅調だった1Q決算を踏まえて若干上方修正
 ニフコ<7988.T>が4日続伸。みずほ証券では、堅調だった1Q決算を踏まえて業績予想を若干上方修正。投資判断「中立」を継続、目標株価は5500円→5820円と引き上げた。
 1Q決算と個別取材を踏まえて業績予想を見直し。今18.3期は国内の自動車市場が堅調であることや、中国における日系自動車の販売が想定比で良好であることを踏まえて、予想を若干引き上げ。みずほでは、今18.3期予想ROEがカバレッジ自動車部品企業の平均値より高いことや、前17.3期より創出され始めたキャッシュが自社株買いのような株主還元に向かっている点を評価しているとしたが、今18.3期営業利益成長率が1ケタにとどまると予想している点や、中国における現代・起亜自動車の販売動向が不透明であることを踏まえ、投資判断は「中立」を維持。

★9:24  デンカ-大幅に4日続伸 独バイオ医薬品研究開発企業アイコン社の完全子会社化が完了
 デンカ<4061.T>が大幅に4日続伸。同社は23日に、2015年8月20日に51%の株式を取得し子会社化していた独バイオ医薬品研究開発企業Icon Genetics(以下、アイコン社)について、8月21日付で残りの49%の株式を取得し完全子会社化が完了したと発表した。
 デンカグループはアイコン社の技術プラットフォーム「magnICON」を用いて、ノロウィルスワクチン、季節性インフルエンザワクチンの従来法に代わる新たな生産技術、検査試薬に使われる抗体の製造について開発を進めているという。
 併せて、同社の主要グループ会社であるデンカ生研(東京都中央区)が、「small,dense LDLコレステロール」自動分析装置用測定試薬について、米国食品医薬品局より承認を取得したことも発表した。

★9:24  中外製薬-反落 糖鎖改変型タイプII抗CD20モノクローナル抗体の製造販売承認申請
 中外製薬<4519.T>が反落。同社は23日、日本新薬<4516.T>と「CD20陽性のB細胞性濾胞性リンパ腫」を対象として国内で共同開発を進めていた糖鎖改変型タイプII抗CD20モノクローナル抗体「オビヌツズマブ(遺伝子組換え)」について、中外製薬が製造販売承認を厚生労働省に申請したと発表した。
 中外製薬上席執行役員プロジェクト・ライフサイクルマネジメントユニット長の伊東康氏は「CD20陽性のB細胞性濾胞性リンパ腫に対するリツキシマブと化学療法の併用は、標準治療として長く行われてきました。新たな治療選択肢となるオビヌツズマブは、濾胞性リンパ腫の治療において、これまでのリツキシマブを上回る有用性が確認されました」と述べたという。しかし、軟調な地合いのなかで株価は下落している。


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