〔Market Flash〕建機の1-2月の調整は一時的であった可能性が高い~大手外資系証券

2018/03/22(木) 12:43
【12:40】建機の1-2月の調整は一時的であった可能性が高い~大手外資系証券  ゴールドマン・サックス証券では中国の建機に関して、現地調査などから足元の需要動向が想定よりも強そうとコメントしている。春節明けの引き合いが想定以上に堅調で、3月の油圧ショベル出荷台数は前年比6割超の増、1-3月は同3割超の増という見方が建機業界のコンセンサスであったとのこと。また2018年(暦年ベース)では、中国建機工業会が同15%増の台数増を見込んでいるが、上振れを期待している現地企業が大多数を占めたとしている。日系メーカーの決算年度にこれを当てはめれば、18.3期の中国油圧ショベルの出荷台数は優に7割超となるとGSでは予想している。また、これらを踏まえて中国建機事業の増収率を、18.3期を前年比6割増→7割増、19.3期を5%減→0%と増額修正した結果、コマツ(6301)、日立建機(6305)、クボタ(6326)の今後3年間のGS予想営業利益を平均+1%増額している。 【10:50】リスク回避的な動きが続く中でバリューの売られすぎが顕著に~JPモルガン  JPモルガン証券では、過去1カ月間の物色動向は、リスク回避的な動きが顕著であったとコメント。バリューやベータが効かない一方、中長期のリターン・モメンタムやROAなどのクオリティ・ファクターが高リターンとなった。バリューおよびリターン・リバーサルが有効だった1月下旬から2月上旬の動きからの揺り戻しという面に加えて、予想を下回るマクロ経済指標や、日米での政治リスクの台頭が、リスク回避的な動きを誘発した面もあるとJPモルガンでは考えている。また、このような動きの結果、バリュー株指数とグロース株指数の格差が拡大し、バリュー株の売られすぎが示唆される状況となっていると指摘している。短期的にはリスク回避的な動きが尾を引く可能性は否定できないとしながらも、リスク・リワードの観点からは、徐々にバリューおよびリバーサルへのシフトを視野に入れるのが妥当と考えている。 【10:15】3月調査の日銀短観では製造業で一時的な業況悪化を予想~野村  野村証券では、4月2日公表予定の3月調査の日銀短観3月調査では、大企業・製造業の「最近」の業況判断DIが「24」と、前回の2017年12月調査から1ポイント悪化すると見込んでいる。18年1-3月期の鉱工業生産指数は8四半期ぶりの下落が見込まれているほか、年初にやや急ピッチで進んだ円高が輸出企業のセンチメントを悪化させた可能性があるなど、これまで速いペースで進んできた製造業の景況感の改善が一時的に足踏みすると考えている。一方、大企業・非製造業の「最近」の業況判断DIは「23」と、前回調査比横ばいを予想している。1月は寒波が小売業全体で客足を遠のかせたほか、生鮮食品の価格高騰の持続につながって家計の消費マインドを低下させるなど、個人消費に対して逆風が吹いていた。しかし、そうした影響は3月時点の調査結果では既になくなっているとみており、悪天候による非製造業への影響は持続的ではなかったと考えている。 【9:50】鉄鋼企業の「アンダーパフォーム」レーティングを継続~ジェフリーズ  ジェフリーズ証券では日系鉄鋼メーカーに関して、トランプ政権が打ち出した関税による影響は限定的であるものの、年初来TOPIXに対してのみならず、グローバル同業他社に対してもアンダーパフォームしている動きに注目している。ジェフリーズでは鉄鋼企業に対して「アンダーパフォーム」レーティングを付与しており、その根拠として、(1)主要顧客に対してのバーゲニングパワーが弱い、(2)高水準の設備投資が求められる、(3)中国同業他社がもたらすリスク―を挙げている。コンセンサス予想数値は調整されつつあり、ジェフリーズではようやく現実を直視し始めたとみているが、それでも依然として高すぎると考えている。個別では、新日鉄住金(5401)、JFEホールディングス(5411)、日新製鋼(5413)、大同特殊鋼(5471)の「アンダーパフォーム」レーティングを継続している。 【9:15】日経平均は21968円を上抜くと反騰拡大の公算~SMBC日興  SMBC日興証券のテクニカルリポートでは日経平均に関して、2月14日の21154円、3月5日の21042円、足元20日の安値21380円でミニ逆三尊底を形成し、下げ渋っていると指摘。今後、3月13日につけた21968円を上抜くと、底入れした可能性が高まり、さらに2月27日につけた22389円を上抜くと、上昇再開が濃厚になると考えている。この場合、比較的早い時期に23140円どころか23740円どころまで切り返しが拡大する公算が大きいとみており、急騰後の中押しを挟んで、4月以降には1月の高値24124円を上抜いて上昇波動が拡大すると想定している。また、134カ月サイクルが到来する8月頃まで上昇基調が継続し、25070円どころのフシを上回り、26780~27660円どころへ上昇する可能性があるとの判断に変わりはないとコメントしている。 【8:45】寄り前気配はネクソン、大気社、北国銀、日本オラクルが高い気配値  主力株の寄り前気配では、ネクソン(3659) +9.73%、大気社(1979) +8.47%、北国銀(8363) +5.72%、日本オラクル(4716) +4.91%、電通(4324) +4.22%、不二越(6474) +4.21%、名鉄(9048) +3.95%、武蔵銀(8336) +3.83%、日立(6501) +3.20%などが高い気配値。  一方、日製鋼(5631)-10.79%、メディパル(7459) -9.43%、TSテック(7313) -6.92%、第一三共(4568) -6.01%、福山運(9075) -5.78%、ADEKA(4401) -4.86%、HOYA(7741) -4.66%、JAL(9201) -4.17%、中部電(9502) -4.02%、ABCマート(2670) -3.94%などが安い気配値となっている。
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