後場コメント No.4 あおぞら銀行、ふくおか、千葉銀行、北野建設、静岡銀行など

2018/06/22(金) 15:00
★13:25  あおぞら-MSMUFGが目標株価引き下げ 益出し以外での増益ドライバーを確認すべき
 あおぞら銀行<8304.T>が小安い。モルガン・スタンレーMUFG証券では、投資判断「Underweight」を継続、目標株価を4400円→4300円と引き下げた。
 配当へのコミットは強く、ディフェンシブ銘柄であるとの見方に変わらないとしたが、他行比で事業構造改革による業績のアップサイドは限定的と判断。同社株に対して強気になるためには、業績へのコンビクションを高めるために益出し以外での増益ドライバーを確認する必要がある。新たな取り組みとして、GMOインターネットグループとインターネット銀行の事業開始(7月予定)がある。顧客基盤の拡大に結び付けば、新たな収益源として期待されるが、現中期計画の期間中(19.3期~21.3期)の業績影響は限定的と判断。

★13:28  ふくおか-MSMUFGが目標株価引き下げ 地銀の中でトップピック
 ふくおか<8354.T>が6日続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、地銀の中でトップピックとし、投資判断「Overweight」を継続した。目標株価は660円→640円と引き下げた。
 ポジティブに評価する理由は3点。(1)貸出残高の堅調な成長:九州で3県(福岡・熊本・長崎)にまたがる広域展開をすることで、九州の地場の貸出需要を取り込むことができる。(2)コア収益の中身が良好:貸出残高の積み上がり、事業性評価の実施先を増やすこによる手数料収益の改善。(3)地銀再編テーマで好ポジション。

★13:32  千葉銀行-MSMUFGが「EW」へ引き下げ 再エントリーのタイミングを模索したい
 千葉銀行<8331.T>が6日続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、再エントリーのタイミングを模索したいとコメント。投資判断を「Overweight」→「Equal-weight」、目標株価を950円→890円と引き下げた。
 千葉県内、そして首都圏へ貸出成長(千葉県における貸出は年4%程度成長、首都圏は9%程度成長を予想)が期待されるほか、アライアンスを通じて広範囲にわたり、各地地銀と連携する戦略は好循環。株式還元姿勢やフィンテック企業との協業などをスピード感をもって取り組んでいる点も高評価。
 一方、(1)貸出業務では中小企業向け融資に注目するも、けん引役であった不動産業向け(アパートローン含む)貸出成長がサイクル的にピークアウトしていること、(2)法人関連手数料が市場期待以上に好調であった前期から成長率が落ち着きを見せる可能性を踏まえ、他行比での低めな資本コストを維持することは難しいと判断。

★13:39  北野建設-後場急伸 上限500万株・20億円の自己株取得枠を設定
 北野建設<1866.T>が後場急伸。同社は22日13時30分、上限500万株・20億円の自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2018年7月2日~2019年3月26日。自己株式を除いた発行済み株式総数に対する割合は8.34%。

★13:40  静岡銀行-MSMUFGが目標株価引き下げ 大手地銀の中でやや意欲的な計画である印象
 静岡銀行<8355.T>が小安い。モルガン・スタンレーMUFG証券では、投資判断「Equal-weight」を継続、目標株価は1130円→1110円と引き下げた。
 預貸収入は堅調に推移しているが、ボトムの増益基調を維持するには、市場性収益への依存度がやや高いとの見方を維持。今期計画は前期計上した一時的な与信費用の戻入益や退職給付信託返還益の一部はく落が想定されるが、トップラインの増加がけん引する増益計画であり、大手地銀の中でやや意欲的な計画である印象。
 計画においても投信解約益の増加や、有価証券利息の増加を織り込んでいると考えられ、市場のボラティリティーが前期より高まっているなかで、業績の進ちょくを注視。持ち分法適用会社のマネックスを通して仮想通貨交換業者のコインチェックの利益貢献期待は、直近のアウトパフォーマンスを踏まえると織り込まれたと判断。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,068.35 -1011.35
TOPIX 2,626.32 -51.13
グロース250 638.74 -21.13
NYダウ 37,986.40 +211.02
ナスダック総合 15,282.01 -319.49
ドル/円 154.42 -0.22
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ