〔Market Flash〕株安・円高・金利低下は終了へ、バリュー株復活の可能性~三菱UFJMS

2016/07/29(金) 14:32
【14:30】株安・円高・金利低下は終了へ、バリュー株復活の可能性~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券のストラテジーレポートでは、株安・円高・金利低下がほぼ同時に終了するとみられるとコメント。日本市場は、長らく続いた債券優位から株式優位に局面が転換する、グレート・ローテーションを迎えると想定している。また、来たる株高局面では、バリュー株が復活する可能性が高いと考えている。バリュー株の中期的な戻りは、業績下方修正が一巡する第2四半期決算発表前後のタイミングをイメージしているが、政策対応など業績下方修正を吹っ飛ばすインパクトがあれば、バリュー株相場は前倒しで来る可能性もあるとみている。 【13:55】国内セメント需要は下期にかけて改善を予想~野村  野村証券ではセメント協会公表のセメント需給実績を受けリポートしている。6月の国内セメント販売量は前年同月比5.6%減であった。4-6月累計では前年同期比6.6%減となり、主要地域はいずれもマイナスで、野村の想定よりも弱い進ちょくであったとのこと。一方、同時に公表された7月の途中経過(25日までの1日あたり前年比)は同1.7%増で、15年6月以来のプラスに浮上する可能性が出てきたと指摘している。セメント官需に6カ月ほど先行する公共工事前払い金は3月から前年同月比プラスに転じたが、6月は再びマイナスであった。しかし野村では、公共投資のトレンド自体は底打ちしたとみており、民間住宅の建築物着工床面積が改善していることも考慮して、国内セメント需要は下期にかけて改善すると想定している。 【13:35】ドル円への本邦ヘッジャーの下方圧力が緩んでいるのは一時的~ドイツ  ドイツ証券ではドル円に関するレポートのなかで、今年のドル円相場の下落は東京時間での進行が目立つとコメント。東京市場でのヘッジャーの圧力が顕在化したものと捉えており、金融規制の影響に加え、本邦ヘッジ・ニーズの強さを受けて、ドル円ショートのコストが著しく高まっていると指摘している。安倍政権の参院選勝利などから、7月11日以降のドル円は投機的円ロングの巻き戻しで反発し、日本企業の海外M&A絡みの大規模フローも重なり107円台まで円安が進み、105円前後のヘッジオーダーを全て吸収した。しかしドイツでは、7-9月期のヘッジを終えた輸出企業も、やがて10-12月期、さらにその先のヘッジを増やすと想定しており、現在110円以上にあるヘッジ・オーダーも、徐々に実行水準を下げて相場を圧してくるとみている。明快なリスクオン環境にならない限り、円市場はヘッジャーの下方圧力の優勢が基調として続くと考えている。 【13:10】日銀は追加緩和を決定 株式市場は売りで反応も持ち直す  日銀は28~29日の日銀金融政策決定会合において、ETFの買い入れ額の増額を決定。年間買い入れペースを、従来の3兆3000億円からほぼ倍増の6兆円とすることを発表した。マネタリーベースの増加目標80兆円は維持され、政策金利もマイナス0.100%で据え置かれた。発表前に上昇していた日経平均は、期待したほどの踏み込んだ策ではなかったことへの失望から、発表後はマイナスに沈み、下げが加速した。しかし、ノーサプライズではなかったことや、銀行収益の悪化につながりやすいマイナス金利拡大などが見送られたことから、下値では買いが入りプラス圏に浮上。ただ、買い上がる動きも限定的で再びマイナス圏に沈むなど、不安定な動きが続いている。 【10:25】バイオは過熱感がはがれつつあり銘柄精査を進めるべき時期~みずほ  みずほ証券のバイオマンスリーレポートでは、セクター全体の成長性の観点からは、現在の日本の研究投資額や製薬産業の規模と比較し、基礎~応用の間に位置するバイオセクターの規模は小さく、大きなアップサイドが残っているとコメント。一方、個社の観点からは、各社とも開発の成否などでボラティリティが大きく、銘柄を絞り込んだ上での分散投資を推奨している。また、足元のトレンドとしては、日本の製薬企業各社も相次いで細胞医療の領域に参入しており、今後これらの分野では、よりバイオと大手製薬との協業が進む可能性があると考えている。個別ではペプチドリーム(4587)、そーせいグループ(4565)の2社への引き続きの注目に加え、分散投資の観点、中長期的な分野のポテンシャル、また大手製薬企業の注目度の加速に伴い、再生・細胞医療を扱うヘリオス(4593)、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)、サンバイオ(4592)に着目すべき局面とみている。 【10:10】リニア全線開通は前倒しも恩恵銘柄への利益供与は後ずれへ~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、アベノミクスの経済対策で、リニア中央新幹線の大阪までの全線開業前倒しが盛り込まれる可能性が高まりつつあるが、先行営業運転予定の東京~名古屋間については、6カ月程度の工事発注の遅れが慢性的に発生しているようだと指摘している。売り上げや利益への寄与を期待して鉄鋼・非鉄セクターにおけるリニア関連銘柄の株価パフォーマンスが13年から15年にかけて上昇していたが、最近はその動きが一巡している。これは、工事発注遅れによる利益計上の後ずれを悲観したためとみている。ただし、先行運転区間の開通は27年で、工事が始まればより短期間に恩恵を受けることになると予想している。リニア中央新幹線恩恵銘柄には、古河機械金属(5715)、ケー・エフ・シー(3420)、北越メタル(5446)、NCホールディングス(6236)、東京製鉄(5423)、トピー工業(7231)、DOWAホールディングス(5714)、ダイセキ環境ソリューション(1712)などを挙げている。 【9:45】グローバル自動車生産 7月以降はアジア回復やトヨタ挽回に注目~SMBC日興  SMBC日興証券では自動車セクターに関して、グローバル市場の生産動向についてリポートしている。2016年4-6月期の乗用車メーカー8社のグローバル生産台数は前年同期比2%増で、うち国内は3%減、海外は4%増となった。トヨタ(7203)は17.3期計画の前期比1%増に対して2%増だが、日産自(7201)は6%増に対して5%増と新車攻勢待ちで、富士重工(7270)は11%増に対して7%増と能力増強に伴う増産待ちと指摘している。スズキ(7269)は7%増に対して5%減と厳しいスタートで、今後の新車投入が焦点とみている。7月以降は、アジア回復やトヨタの挽回生産、三菱自(7211)の生産再開などに注目している。 【9:15】FOMC声明文は9月利上げが五分五分以上であることを示唆~野村  野村証券では、7月のFOMCについてコメントしている。FOMC声明文は、9月の利上げを強く示唆することこそ意図的に避けたものの、「見通しに対する(ダウンサイド)リスクは後退した」と述べ、9月FOMC会合での利上げの可能性が五分五分よりも高いことを示唆した。今後数週間の経済データの内容に問題がなければ、早ければ8月の2週目からFedは9月FOMC会合での利上げの地ならしのコミュニケーションを開始する可能性が高いと予想している。 【8:45】寄り前気配はITHD、アンリツ、ネクソン、洋缶HDが高い気配値  主力株の寄り前気配では、ITHD(3626)+12.79%、アンリツ(6754) +9.38%、ネクソン(3659) +8.63%、洋缶HD(5901) +6.23%、北越紀州(3865) +6.15%、キョーリンH (4569) +5.45%、伊藤園(2593) +5.05%、ヤマハ(7951) +4.36%、日本ペ(4612) +4.16%などが高い気配値。  一方、TSテック(7313)-10.10%、グローリー(6457)-10.00%、エプソン(6724) -8.90%、日立金(5486) -7.41%、ゼオン(4205) -7.10%、松竹(9601) -6.59%、ウシオ電(6925) -6.21%、三住トラスト(8309) -5.97%、日精工(6471) -5.88%、TSIHD(3608) -5.46%などが安い気配値となっている。
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