後場コメント No.1 小野薬品、新日鉄住金、ナブテスコ、極楽湯、アインHDなど

2016/08/26(金) 15:00
★12:30  小野薬品-SMBC日興が目標株価引き下げ アップサイド・オプションは健在
 小野薬品工業<4528.T>が3日続落。SMBC日興証券では、オプジーボ再算定リスクは拡大も、アップサイド・オプションは健在とみて、投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続した。目標株価は4900円→3800円と引き下げた。
 8月24日に開催された中央社会保険医療協議会薬価専門部会における議題「高額な薬剤への対応」の内容を踏まえて、抗癌剤(抗PD-1抗体)オプジーボの薬価改定の影響を従来よりも厳しくみて、来18.3期以降のオプジーボ国内販売予想を減額、来18.3期~21.3期の業績予想も減額修正した。
 8月5日、オプジーボの非小細胞肺癌(NSCLC)の第一選択薬(ファーストライン)を目指したフェーズ3試験(CheckMate-026試験)が主要評価項目を達成できなかったことが開発販売パートナーのBristol-Myers Squibb(BMS)から発表され、株価は急落。しかし、ファーストラインを取得するチャンスは残されていること、今後も既存の効能(悪性黒色腫、NSCLCのセカンドライン以降)に加え、腎細胞癌、ホジキンリンパ腫、頭頸部癌など各種がん腫への適応拡大によるオプジーボの数量拡大余地は大きいとの見方を示した。

★12:30  新日鉄やJFE-高い トヨタが車用鋼材価格を据え置き
 新日鉄住金<5401.T>やJFEホールディングス<5411.T>が高い。26日付「日経新聞朝刊」で、トヨタ自動車<7203.T>が部品メーカーに支給する自動車用鋼材の価格について、2016年度下期(10-3月)の価格が上期(4-9月)に比べほぼ横ばいとなったと報じられ、価格引き下げによる利幅縮小を免れたことで、鉄鋼大手に買いが入っている。
 トヨタは16年度上期まで2期連続で引き下げてきたが、今春に鉄鋼原料や鋼材価格が下げ止まったことなどを反映するとしている。

★12:33  ナブテスコ-反落 選好する産業コングロマリット株の1つ  「買い」継続
 ナブテスコ<6268.T>が反落。シティグループ証券では、選好する産業コングロマリット株の1つと、引き続き注目。投資評価「1(買い)」を継続、目標株価を2800円→3000円と引き上げた。
 今16.12期上期決算を受け、業績予想を見直し。バランスシートのデータやハーモニックドライブ持ち分、グローバル・ベンチマークを更新し、SoTP方式に基づくターゲットプライスを引き上げ。ロボット向け精密減速機の長期的な成長性や中国の油圧ショベルメーカーからの油圧機器需要改善の余地、鉄道車両事業の安定性、MRO売上高拡大の可能性に注目。対米ドルの円高が航空機器事業を下押しするとみられるのはマイナス材料で、営業利益は今期計画を下振れる見込みだが、来17.12期には再び業績が上向くことに、シティでは自信を持っているとした。

★12:39  極楽湯-後場急騰 中国青島と無錫で温浴施設フランチャイズ展開
 極楽湯<2340.T>が後場急騰。同社は26日12時30分、子会社で、中国上海市にて大型温浴施設「極楽湯」を展開する極楽湯沐浴(上海市)が、中国の青島紅樹林旅業(山東省)・無錫博大置業(江蘇省)の2社と、それぞれ青島と無錫で温浴施設のフランチャイズ展開で合意したと発表した。今後の中国での収益拡大への期待から、買いが集まっている。

★12:39  アインHD-野村が目標株価引き下げ 調剤報酬引き下げ影響克服へと前進している
 アインホールディングス<9627.T>が大幅に3日続落。野村証券では、薬剤料減少の影響受けるも、調剤報酬引き下げ影響克服へと前進していると判断。レーティング「Buy」を継続も、目標株価は8500円→8300円と引き下げた。
 今17.4期1Qは薬価引き下げ影響により、前年同期比17.7%経常減益となった。調剤報酬引き下げ影響が底打ち、克服へ向かっている点はポジティブ。野村予想を微調整。M&A(合併・買収)を含む店舗数増加と、調剤報酬の加算取得、店舗オペレーション効率化による成長シナリオは不変とコメント。

★12:43  NSW-3日ぶり急反発 IoTクラウド「Toami」が堀場製支援システムに採用
 日本システムウエア<9739.T>が3日ぶり急反発。同社は26日、堀場製作所<6856.T>の医療用機器向け総合保守サービス支援システム「HORIBA MEDISIDE LINKAGE(ホリバ・メディサイド・リンケージ)」に、同社のIoTクラウドプラットフォーム「Toami(トアミ)」が採用されたと発表した。
 同システムは、今年10月にフクダ電子<6960.T>の新メンテナンスプログラムとして提供開始が予定されており、装置から取得したデータをToami上で可視化し、機器制御やデータ分析に活用することが可能となる。今後の収益の伸びが期待され、買いが入っている。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,552.16 +113.55
TOPIX 2,666.23 +3.77
グロース250 650.64 -0.61
NYダウ 38,239.98 +253.58
ナスダック総合 15,451.31 +169.30
ドル/円 154.85 +0.01
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ