前場コメント No.2 ファナック、エーザイ、第一三共、田辺三菱、HIS、レンゴー、中外薬など

2016/08/29(月) 11:31
★9:05  カルナバイオ-買い気配 大腸がん幹細胞を抑制する新規化合物を創出
 カルナバイオサイエンス<4572.T>が買い気配。同社は8月26日の大引け後に、国立がん研究センター、理化学研究所との研究グループが、大腸がんの発生に必須なシグナル伝達経路を阻害することができる新規化合物を創出したと発表した。
 大腸がんの90%以上の人で、このシグナル伝達経路に遺伝子異常がおこることは以前より分かっていたが、治療薬として実用化されたものはない。研究成果は、日本医療研究開発機構(AMED)などの支援を受け行ったもので、国際学術誌「Nature Communications」に発表されたとした(8月26日付けオンライン掲載)。

★9:05  ファナック-反発 生産効率改善システムを販売 工場自動化など
 ファナック<6954.T>が反発。27日付「日経新聞朝刊」で、同社が工作機械メーカーやIT(情報技術)企業など約200社と組み、工場の自動化など生産効率改善につながるシステムを販売すると報じられた。
 同社は米シスコシステムズなどと開発したシステムの第1弾を年内にも売り出す予定だという。工場に混在する複数メーカーの機器を一元管理できる利便性を前面に、幅広い企業と連携し売り込む考えのもよう。今後の業績への貢献が期待され、買いが向かっている。

★9:06  エーザイ-3日ぶり反発 「トレアキシン」慢性リンパ性白血病の効能・効果追加の承認取得
 エーザイ<4523.T>が3日ぶり反発。同社は8月26日、シンバイオ製薬<4582.T>とライセンス契約を締結している抗がん剤「トレアキシン点滴静注用 100mg」(一般名:ベンダムスチン塩酸塩)について、日本において、慢性リンパ性白血病の効能・効果追加の承認を取得したと発表した。
 「トレアキシン」は、シンバイオが再発または難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫を適応症として、2010年10月に承認を取得し、両社で締結したライセンス契約に基づき、2010年12月からエーザイが販売しているもの。

★9:07  第一三共-4日ぶり反発 抗てんかん剤「ラコサミド」効能追加で一部変更承認を申請
 第一三共<4568.T>が4日ぶり反発。同社は8月26日の大引け後に、ユーシービージャパン(東京都新宿区)とともに、抗てんかん剤「ラコサミド」について、てんかん患者の「部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する単剤療法」の効能・効果を追加する製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。
 この申請は、新たに(または最近)診断された日本人を含む成人(16歳以上)のてんかん患者888例を対象に実施した国際共同第3相臨床試験結果に基づくもの。単剤療法はカルバマゼピン徐放剤単剤療法と比べて、有効性の主要評価項目について非劣性が示され、また、この試験で認められた有害事象は、これまでの臨床試験で報告されたものと同様であり、安全性に新たな懸念はなかったとした。

★9:08  田辺三菱製薬-反発 「バリキサ」発症抑制効能・効果追加の承認を取得
 田辺三菱製薬<4508.T>が反発。同社は8月26日の大引け後に、抗サイトメガロウイルス化学療法剤「バリキサ錠450mg」(一般名:バルガンシクロビル塩酸塩)について、厚生労働省より「臓器移植(造血幹細胞移植を除く)におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制」の効能・効果追加の承認を取得したと発表した。
 バリキサは、2月3日に開催された「第26回 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、「臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制」に対する効能・効果について公知申請に該当すると評価されたもの。その後、2月26日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において、本効能・効果の追加に対し、公知申請を行って差し支えないと判断されたとした。

★9:10  HIS-大幅反落 3Q累計33%営業減益 テロ広がり欧州需要が低迷
 エイチ・アイ・エス<9603.T>が大幅反落。同社は26日、16.10期3Q累計(11-7月)の連結営業利益が78.9億円(前年同期比33.1%減)だったと発表した。会社の通期予想190.0億円に対する進ちょくは41.5%。
 相次ぐテロで広がった不安感の影響により、欧州全体の需要が大きく押し下げられた。スマートフォンの人気画像投稿アプリ「Instagram」を活用した視覚的体験やAR(拡張現実)技術などを取り入れたファミリー向けコンテンツなど、新たな技術を取り入れたプロモーションを促進するなどしたことで、販管費が増加したとみられる。

★9:11  SBSHD-水戸が「B+」へ引き上げ 来期以降の成長期待が高まった
 SBSホールディングス<2384.T>が変わらずをはさみ3日続伸。水戸証券では、今期の積極的な物流拠点への投資が順調に進ちょくしていることにより、来期以降の物流事業や不動産事業の成長期待が高まったと評価。レーティングを「B」→「B+」と引き上げた。目標株価は過去3年間の平均水準である来期予想PER10倍の1100円。
 今16.12期会社計画は売上高1465億円(-7%)、営業利益66億円(+23%)の減収2ケタ増益。減収は海外子会社連結除外が影響するため。水戸の今期予想は売上高1468億円(前期比-7%、会社計画比+3億円)、営業利益66.5億円(同+24%、同+0.5億円)。上期に開設された物流拠点の下期寄与に加え、燃料価格の動向も利益へプラスに影響すると想定。

★9:12  レンゴー-大和が「2」へ引き上げ 業績は想定を上回るペースで回復
 レンゴー<3941.T>が反発。大和証券では、業績は想定を上回るペースで回復していると判断。投資判断を「3(中立)」→「2(アウトパフォーム)」、目標株価を750円→780円と引き上げた。
 16年度1Q営業利益は前年同期比2.3倍の70億円で、事前の大和想定63億円を上回る着地。主力の板紙・紙加工関連事業を中心に、全セグメントで増益を確保。大和の営業利益予想は、16年度は前期比59%増の250億円(従来245億円)、17年度は同8%増の270億円(同265億円)。1Qの進ちょくを踏まえて、従来予想を若干増額修正。
 16年度下期以降も比較的高い数量増ペースを維持できるか、古紙価格下落によるメリットが拡大するか、トライウォール社買収の成否などに引き続き注目とした。

★9:13  中外製薬-反発 「ゼローダ」が「結腸・直腸がん」の効能・効果で追加承認
 中外製薬<4519.T>が反発。同社は8月26日の大引け後に、「手術不能または再発乳がん」「結腸がんにおける術後補助化学療法」「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」「胃がん」を効能・効果として製造販売を行っている抗悪性腫瘍剤カペシタビン(販売名:ゼローダ)について、厚生労働省より「直腸がんにおける補助化学療法」に対する効能・効果追加の承認を取得したと発表した。この承認で「結腸・直腸がん」が効能・効果に加わったとした。

★9:19  クリムゾン-急騰 上期最終黒字転換見込む 外貨建債務などで為替差益発生
 クリムゾン<2776.T>が急騰。同社は26日、17.1期上期(2-7月)の最終損益予想を、従来の2200万円の赤字から500万円の黒字(前年同期は1億3700万円の赤字)へと引き上げると発表した。期中の為替変動で、外貨建て債務などについて為替差益が発生した。


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