後場コメント No.2 凸版印刷、FVC、野村総合研究所、テルモ、三菱ガス化学など

2016/09/30(金) 15:00
★13:00  凸版印刷-反落 立体感表現する「エンボスルック3D薄紙タイプ」など2製品を開発
 凸版印刷<7911.T>が反落。同社は30日、グラビア印刷で薄紙に素材の持つ質感や触感を表現する「エンボスルックG2薄紙タイプ」と、立体感を表現する「エンボスルック3D薄紙タイプ」の2製品を開発したと発表した。
 同製品は同社が長年培った製版技術と印刷技術をベースに凹凸で高級感を表現するもの。「エンボスルックG2薄紙タイプ」では、厚盛り透明ニスを用いたグラビア印刷で、ざらざら感やしわしわ感などの素材の持つ質感や触感の表現を可能にした。実物を高精細な画像としてスキャニングする技術と組み合わせることで、木目などのリアルな質感再現も可能としている。しかし、軟調な地合いのなかで株価は下落している。

★13:20  FVC-反落 米フォート・コリンズ市の現地スタートアップ企業へ投資など支援
 フューチャーベンチャーキャピタル<8462.T>が反落。同社は30日、米国コロラド州フォート・コリンズ市と、同市の「経済発展と起業家の支援に関わる相互協力の共同宣言」を公表した。
 同社はフォート・コリンズ市とその周辺地域のスタートアップに対し、投資や教育プログラムの提供、技術移転などの支援を行い、同市とその周辺地域から生まれる起業の質と量を高めることで、経済活性化に貢献する考え。しかし、株価へのポジティブの影響は限定的だ。

★13:36  NRI-3日続落 豪州ASGを完全子会社
 野村総合研究所<4307.T>が3日続落。同社は30日、オーストラリアのASG Group(パース)の発行済株式100%を取得すると発表した。
 ASGはオーストラリアで、統合基幹業務システムや経営データ分析、ITインフラなどに関わるコンサルティング、開発・構築、管理・運用サービスを提供している。ASGは受託開発を中心としたシステムインテグレーション事業から、各種ソリューションをクラウドで提供するクラウドサービス事業へと転換を進めており、ITコスト・IT資産の圧縮を図りたいという顧客ニーズに対応し、オーストラリアITサービス市場で多くの実績がある。
 同社は、ASGの子会社化で、オーストラリアで付加価値のより高いサービスを提供するほか、アジア地域などで両者が連携して事業を拡大することを目指すとしている。しかし、地合いの悪いなかで売りが出ている。

★13:42  テルモ-反落 米医薬品・医療機器大手の医療機器に買収提案
 テルモ<4543.T>が反落。30日付の日経新聞朝刊で、同社が米医薬品・医療機器大手アボット・ラボラトリーズの医療機器部門の一部について買収を提案したと報じられた。
 心臓血管治療用機器などが対象とみられ、買収額は1500億円規模となる可能性があるという。同社は買収により、先進国の高齢化の進展や新興国の経済成長に伴い拡大する医療機器需要を取り込む考えのもよう。しかし、地合いの悪いなかで株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★13:47  三菱ガス化学-反落 業績上方修正も株価上昇にはカタリストが必要 「中立」継続
 三菱ガス化学<4182.T>が反落。シティグループ証券では、業績上方修正も、さらなる株価上昇にはカタリストが必要として、投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は1260円→1500円と引き上げた。
 今17.3期営業利益予想を285億円→320億円と増額。PC樹脂を中心に機能化学品を120億円→143億円へ、特殊機能材は半導体市場の堅調さを考慮して30億円→41億円へ上方修正したことなどが主因。上期の営業利益予想は170億円と、会社予想(120億円)は大きく上回る見込み。
 利益水準は合成樹脂の採算改善や、MXやPIAなどの芳香族化学品の需給ひっ迫により切り上がっている。また、半導体/LCD材料(洗浄剤、BT材)などの需要も底堅く推移すると予想。メタノール需給は底打ちの兆しが見られるが、潜在的な過剰生産能力の多さなどを考慮すると、大幅な上昇は考えにくい。現時点で、全社的に成長ドライバーがあまり見当たらないとした。


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