後場コメント No.1 リコー、はてな、クミアイ化学、キャンバス、東洋紡など

2017/06/23(金) 15:00
★12:30  リコー-続伸 構造改革のポテンシャルを検討 「中立」へ引き上げ
 リコー<7752.T>が続伸。シティグループ証券では、構造改革のポテンシャルを検討と注目。投資評価を「3(売り)」→「2(中立)」と引き上げた。目標株価は業績予想の実質的な増額修正、基準年度の移行を踏まえて、700円(17.3期予想PBR0.5倍相当)→1000円(18.3期予想 PBR0.7倍)へ増額。
 事務機市場の先行きは依然暗いが、新社長が3年ぶりの構造改革に乗り出した。シティではその進展を楽観視はしないとしたが、同社のコスト構造に鑑みれば営業利益1000億円(EPS80円前後)の回復は少なくとも一時的に可能と想定。 新たな固定費削減意欲の高まり、当面の悪材料の出尽くし感に鑑みて、投資評価を「中立」に変更。現在の株価水準からであれば、アップサイドリスクを意識しながらリコー株への投資を検討する意義はあるとした。

★12:30  はてな-後場買い気配 サーバー監視サービス「Mackerel」新機能「Azure インテグレーション」を提供開始
 はてな<3930.T>が後場買い気配。同社は23日前引け後、サーバー監視サービス「Mackerel(マカレル)」の新機能「Azure インテグレーション」を提供開始すると発表した。
 「Azure インテグレーション」は、マイクロソフトが世界40のリージョンで展開するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に連携した新機能。これにより「Mackerel」を使って簡単に「Microsoft Azure」の連携対象サービスの監視が可能になる。

★12:31  クミアイ化学-続伸 インドで合弁事業を開始
 クミアイ化学工業<4996.T>が続伸。同社は22日、インドのPI Industriesと、同国での水稲用除草剤ノミニーの製造・販売のための合弁事業に関する合弁契約書を締結したと発表した。
 ノミニー(ビスピリバックナトリウム塩製剤)は同社主力製品の一つであり、除草効果に優れることから、インドでは200万ha以上の水田に使用されているという。合弁事業を通じた現地での生産・販売活動で、オリジナル品としての品質維持とジェネリック品に対する競争力強化の双方を実現することで、インドでのノミニー事業をさらに拡大する考え。

★12:32  キャンバス-後場買い気配 CBP501作用メカニズムに関する論文をOncotarget誌へ掲載
 キャンバス<4575.T>が後場買い気配。同社は23日11時30分に、米国の有力な論文誌Oncotargetオンライン版に、同社が開発中の抗がん剤候補化合物CBP501の作用メカニズムに関する論文が掲載されたと発表した。
 この論文では、CBP501が肺がん細胞の遊走・浸潤・上皮間葉移行を広く阻害すること、そして特に上皮成長因子(EGF)が誘導する遊走・浸潤・上皮間葉移行阻の阻害については、がん原遺伝子KRasとカルモジュリンの結合をCBP501が阻害することによって起きていることを示したという。
 これにより、CBP501は、既に明らかになっていた作用メカニズムである細胞周期G2チェックポイント阻害によるDNA損傷修復抑制作用、カルモジュリン阻害によるプラチナ細胞内濃度上昇を通したDNA損傷増加作用に加えて、同じカルモジュリン阻害によって癌細胞の遊走・浸潤・上皮間葉移行を阻害する作用を持つことが示されたとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★12:38  東洋紡-東海東京が新規「OP」 液晶用フィルムやエアバッグ用基布の利益成長に期待
 東洋紡<3101.T>が4日ぶり反発。東海東京調査センターでは、液晶用フィルム、エアバッグ用基布の利益成長に期待。レーティング「Outperform」、目標株価250円として、新規カバレッジを開始した。
 フィルム・機能樹脂、エアバッグ用基布などを展開する産業マテリアル、繊維事業などを展開している繊維・化学系中堅企業。従来から競争力を持つ包装用フィルムに加え、近年では液晶用フィルムを中心とした工業用フィルムおよびエアバッグ基布を中心とした産業マテリアル事業における成長性にも期待。既存事業の構造改革もおおむね終了したものと評価するとした。


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