後場コメント No.3 ヤマダ電機、大日本印刷、ディスコ、富士通、日本ヒュームなど

2018/05/28(月) 15:01
★13:04  ヤマダ電機-ドイツ証が目標株価引き下げ 稼ぐ力の回復への経営努力が続く
 ヤマダ電機<9831.T>が4日続落。ドイツ証券では、稼ぐ力の回復への経営努力が続くと想定。レーティング「Hold」を継続も、目標株価は570円→530円と引き下げた。
 業績予想を下方修正。前18.3期は新規事業が増益となったが、家電事業は事業構造改革の影響で減益となった。今19.3期は新規事業の収益拡大に加えて、家電事業では事業構造改革にメドが立ったことから、市場シェア獲得に向けて販促強化を実施する方針。これを受けて、ドイツ証ではポイント費用を中心に販売管理費を増額したが、今19.3期は3期ぶりに営業増益を達成する見通し。株価はおおむね算定水準にあるため「Hold」を継続。

★13:09  大日本印刷-底堅い MAツールの運用を支援・代行する「DNP MA運用支援サービス」開始
 大日本印刷<7912.T>が底堅い。同社は28日に、企業がデジタルマーケティングの際に利用するマーケティングオートメーション(以下、MA)ツールの運用を支援・代行する「DNP MA運用支援サービス」を開始すると発表した。
 今回開始したサービスでは、キャンペーンなど各種施策の企画・設計に長けたマーケティングエンジニアと、各種MAツールの専門オペレーターが、企業の担当者のMAツールの運用を支援・代行することで、デジタルマーケティングに関わるオペレーション教育コストや業務負荷を軽減するとともに、販売の増加など効果的なマーケティングの実行を支援するとしている。

★13:11  ディスコ-岩井コスモが「B+」へ引き下げ 短期的な収益モメンタムの急減速を受けて
 ディスコ<6146.T>が続伸。岩井コスモ証券では、投資判断を「A」→「B+」、目標株価を31000円→23000円と引き下げた。
 iPhoneXや中国系スマートフォンメーカーの販売不振の影響などで顧客の投資姿勢が慎重になり、投資先送りやキャンセルが発生、第1四半期の業績予想が大幅に下方修正された。こうした短期的な収益モメンタムの急減速を受けて、目標株価を引き下げ。
 前期業績は営業利益が4期連続で過去最高を更新したが、第1四半期業績予想も大幅下方修正。今期業績が踊り場となっても中長期的な成長性は不変であり、積極的な株主還元も株価を下支え。強気の見方は維持するとした。

★13:16  富士通-反落 IoTデバイスへのサイバー攻撃の影響を最小化するネットワーク制御技術開発
 富士通<6702.T>が反落。同社傘下の富士通研究所は28日に、現場に設置されているIoTデバイスを安全に運用することができるネットワーク制御技術を開発したと発表した。
 今回、ゲートウェイで収集したIoTデバイスやネットワーク機器の運用情報に基づいて、それらの接続関係をネットワーク構成の変化に応じて逐次、把握・管理し、不審なふるまいをするIoTデバイスの通信を発見する技術、および効率的に通信遮断を制御する技術を開発した。
 これにより、例えばマルウェアに感染したIoTデバイスがほかのデバイスを攻撃しようとした場合に、ゲートウェイが管理する接続関係に基づく正常な通信経路と、実際の通信経路を比較することで、その通信を発見できるとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★13:19  日本ヒューム-岩井コスモが新規「A」 新中計では総合的な株主還元の充実を図る方針
 日本ヒューム<5262.T>が3日ぶり反発。岩井コスモ証券では、新中計では総合的な株主還元の充実を図る方針と注目。投資判断「A」、目標株価1080円として、新規カバレッジを開始した。
 建設現場の担い手不足から工場で製品化したプレキャスト製品需要の増加が見込まれるほか、全国各地で頻発する集中豪雨により雨水対策向けヒューム管や貯留管などの需要増加が期待される。足もとでは、コンクリートパイルの出荷が好調に推移しており、今期も収益拡大が続くと予想。
 新中期経営計画では21.3期に売上高475億円、経常利益25.5億円、DOE(純資産配当率)2.5%を目標とする。利益目標は低いものの、DOEでは前期実績の1.4%に比べて大幅な改善が進むと想定されることはポジティブと考えるとした。

★13:24  日立製作所-続伸 効率的なピッキング作業を実現する複数AI協調制御技術開発
 日立製作所<6501.T>が続伸。同社は28日に、ピッキング用ロボットと自律走行する搬送台車を統合制御することで、搬送台車に積まれた商品群の中から指定の商品をスムーズに取り出し、ピッキング作業を効率化する複数AI協調制御技術を開発したと発表した。
 この技術は、カメラ画像から、取り出す商品とその最適なピッキング方法を判断するAIのもと、ピッキング用ロボットを制御するAIと、搬送台車を制御するAIをリアルタイムに統合管理し、協調制御するという。
 この技術により、商品の荷積み状態に基づいて、搬送台車とロボットアームは最適な速度で互いに衝突することなく近づき、搬送台車の移動を止めることなくスムーズに商品をピッキングすることが可能としている。


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