後場コメント No3 三菱ガス化学、住友商事、花王、日本ペイント、資生堂など

2014/04/18(金) 15:00
★13:16 三菱ガス化学-SMBC日興が目標株価引き下げ トップピックで「1」は継続
 三菱ガス化学<4182.T>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券では、メタノール市況前提・目標株価引き下げも、トップピックに位置付け。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続した。目標株価は950円→800円と引き下げた。
 個別取材を踏まえて業績予想と目標株価を見直し。メタノール市況の前提見直しを織り込み、業績予想を減額修正した。それでも、現行株価と目標株価のかい離率が化学・繊維セクターの中央値を大幅に上回ることから、投資評価「1」を継続。年初来の株価パフォーマンスは冴えないが、3月以降のBT材料の受注急回復(スマートフォン新製品向け)とメタノール市況底入れによるリバウンド余地は大きいとみて、セクター内の短期トップピックに位置付けた。

★13:20  住友商事-3日ぶり反落 米国7都市で大型の住宅・ビル開発を開始へ 総事業費800億円
 住友商事<8053.T>が3日ぶりに反落。同社が米国7都市で大型の住宅・ビル開発事業を始めると、日本経済新聞が4月18日付け朝刊で伝えた。しかし、マーケットの反応は薄い。
 2022年までの総事業費は800億円。シカゴで高層オフィスビルを取得したほか、アトランタやヒューストンでは賃貸マンションや分譲住宅を開発する。米国は安定的に人口が増える見通しで、企業の都心部回帰も進んでいるとし、日本で培った不動産開発のノウハウを生かし、市況回復が鮮明な米国市場を開拓するとされた。

★13:23  花王-SMBC日興が目標株価引き上げ 消費増税前の駆け込みだけではない好業績を予想
 花王<4452.T>が反発。SMBC日興証券では、消費増税前の駆け込みだけではない好調な業績進ちょくを予想。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価を3400円→3500円と引き上げた。
 今14.12期1Qの営業利益を前年同期比58%増益の290億円と予想。これは今14.12期上期の営業利益を前年同期並みと見込む同社計画を超えるペース。4月1日からの消費増税前の駆け込みで、3月の国内のコンシューマプロダクツ事業の売上高が前年同月を3割以上上回ったとみられることが背景にあるが、1~2月時点でも前年同期を1割程度上回っていたため、業績は好調であるとした。
 前13.12期に製品回収問題が起きたカネボウ化粧品の売上高は、2014年に入って以降前年並みで推移しており、化粧品業界全体の市場が拡大する中でシェアを落としているもようだが、「ソフィーナ」ブランドは好調。

★13:28  日本ペイント-SMBC日興が目標株価引き下げ P/LとB/Sに歪みもFCF創出力は不変
 日本ペイント<4612.T>が4日続伸。SMBC日興証券では、戦略的提携実現後にP/LとB/Sは歪みができるも、FCF(フリーキャッシュフロー)創出力は不変とコメント。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続した。目標株価は1850円→1800円と引き下げた。
 業績予想を見直し。ウットラムとの戦略的提携実現(同社によるアジア関連会社の子会社化、ウットラムを引受先とする第三者割当増資)後、同社の損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)が会計要因により大きく歪む可能性が高いと推定。それでも、高いFCF創出力に裏付けられた欧米における自動車用塗料の事業拡大や、株主還元の強化余地の大きさを評価する姿勢に変更はないとした。

★13:31 資生堂-SMBC日興が目標株価引き上げ 消費増税前の駆け込みで計画上振れのもよう
 資生堂<4911.T>が3日続伸。SMBC日興証券では、国内では市中在庫問題の解消効果が表面化し始めているとコメント。投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は1800円→2000円と引き上げた。
 同社は4月17日に、前14.3期の営業利益予想を420億円から495億円へ増額した。これを受け、前14.3期の営業利益予想を436億円(前期比67%増)から500億円(同92%増)へ、、ほぼ同社計画並みに増額。上方修正額64億円のうち、2014年3月に発生したと見られる消費増税前の駆け込み需要の影響を約45億円、従来予想以上に国内での販売モメンタムが回復し始めた効果を約20億円反映した。


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