後場コメント No4 野村総合研究所、東芝、富士電機、アコム、富士重工業など

2014/04/23(水) 15:00
★13:52  野村総合研究所-反発 TISと関西地区での新データセンターの共同運営に合意
 野村総合研究所<4307.T>が反発。同社は4月23日の大引け後に、ITホールディングス<3626.T>グループのTIS(東京都新宿区)と、関西地区の新データセンターに関する基本協定を22日に締結したと発表した。
 両社は、国内にそれぞれ複数のデータセンターを所有・運営しているが、関西地区におけるデータセンターの需要拡大に応えるため、新たに共同でデータセンターを運営していくことに合意。新データセンターは、野村総研がすでに取得済みの北摂地域の用地に2016年夏を目標に開業する予定。今後、データセンターに関連するシステム運用、ネットワーク、セキュリティ、統制の領域のビジネスにおいても、シナジー(相乗効果)を生み出す可能性について継続して協議していく。

★13:56  アサンテ-新高値更新 「シロアリ注意報」を公開 羽アリのスウォーム関東は4月29日から
 アサンテ<6073.T>が新高値更新。害虫対策・駆除大手の同社は23日、「シロアリ注意報」を公開した。同社ではシロアリの羽アリが発生するスウォーム(群飛)の季節に併せ注意報を公開している。羽アリ発生の季節になり、同社のサービス需要拡大が意識され買いがはいっているもよう。
 シロアリは、繁殖のためにその集団の一部が羽アリとなって一斉に飛び立つ。 これをスウォーム(群飛)といい、主に毎年気温が上昇する4月から6月頃に見られるという。同社では独自のデータをもとに注意発令期間などを設定。まずは4月27日から静岡や愛知などが発令期間として意識される。関東は4月29日から。

★13:58  東芝-反発 15ナノプロセスを用いたNAND型フラッシュメモリーを量産
 東芝<6502.T>が反発。同社は4月23日、世界で初めて、15nmプロセスを用いた2ビット/セルの128ギガビット(16ギガバイト)のNAND型フラッシュメモリーを開発したと発表した。
 4月末から四日市工場の第5製造棟で、現行世代の19nm第2世代品から切り替えて順次量産していく考え。現在建設中の第5製造棟(第2期分)の完成後、今秋には同棟でも製造を行う。新製品は、世界最先端の15nmプロセスを適用するとともに周辺回路の工夫により、世界最小クラスのチップサイズとした。19nm第2世代品と比較して書き込み速度はほぼ同等、また、データ転送速度は高速インタフェース仕様の採用により、1.3倍の速さである533メガビット/秒とした。
 東芝では、同プロセスを採用した3ビット/セル製品も第1四半期中の量産開始を計画しており、並行して開発している高性能NANDコントローラーを組み合わせてスマートフォンやタブレットPCなどに展開する予定。また、SSDの開発も進め、ノートPCなどへの搭載を図る。

★14:02  富士電機-反発 前期営業益は市場予想上振れ観測 パワー半導体が自動車向けに好調
 富士電機<6504.T>が反発。23日付「日経新聞」では、同社の2014年3月期の連連結営業利益が前の期に比べ5割増の330億円程度になったもようだと報じた。会社予想(300億円)や市場予想(310億円)を上振れる観測が示されたことで買いを集めている。
 電源制御に使うパワー半導体が自動車向けに好調だったほか、太陽光発電施設向けの機器が好調だった。
 国内外で発電設備の受注が好調なため、15年3月期も増収増益になりそうだとみられている。太陽光発電や地熱発電向けも収益を押し上げるもよう。

★14:03 アコム-CSが「OUTPERFORM」継続 利息返還問題は最終段階に近づいている
 アコム<8572.T>が急反発。クレディ・スイス証券では、利息返還問題は最終段階に近づいていると判断。投資評価「OUTPERFORM」、目標株価470円を継続した。
 足もとの利息返還請求件数の基調に変化はなく、請求が減少する時期を予想するのは容易ではないが、毎年の支払いと時効により、潜在請求件数は着実に減少していると指摘。請求チャネル別に見ると、一本調子の増加ではなくなっているもようとした。
 前14.3期は1200億円の利息返還損失引当金の積み増しを予想。これは、引当金による利息返還費用のカバーを現在の17.3期末までから、19.3期末まで拡大する前提。前14.3期予想を下方修正し、今15.3期以降を微調整した。目標株価に変更なし。

★14:09  富士重-3日続落 3月の国内生産は過去最高を記録 フォレスターの販売好調で
 富士重工業<7270.T>が3日続落。同社は23日、3月度の生産・国内販売・輸出実績の速報を発表した。ただし株価への反応は薄い。
 国内生産は、フォレスターの販売が好調だったことにより、6万2069台(前年同月比11.2%増)とすべての月を通じて過去最高を記録した。ただ、海外生産は、モデルチェンジを控えたレガシィ、アウトバックの在庫調整により、1万5884台(同4.9%減)と11カ月連続で前年割れだった。
 国内販売・登録車は、2万8783台(同16.9%増)と3カ月連続のプラス。完成車の輸出は、北米市場を中心に他市場においてもフォレスターの販売が好調だったため、5万2285台(同49.0%増)と14カ月連続で増加し、3月単月で過去最高を記録した。


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