後場コメント No3　イグニス、東京製鉄、いすゞ自動車、清水建設、大林組など

★12：58　イグニス－大幅続落　上場来安値更新　メルティメイデン2でデュエルイベント開催も反応薄
　イグニス<3689.T>が大幅続落。同社は22日、提供するネーティブソーシャルゲーム「美少女×パズル【メルティメイデン2】」にて、7月22日11時よりデュエルイベント「翼世ファントム」を開始したと報じた。ただし、株価への反応は薄く、上場来安値を更新している。
　「美少女×パズル【メルティメイデン2】」は、新感覚のカードパズルシステムを搭載したゲーム。他の美少女カードゲームや美少女カードバトルロールプレイングゲーム(RPG)と違い、通信が少なくサクサク遊べるのが特徴。今回のイベントに合わせて期間限定の「ルーレットガチャ」も開催。レアカードを入手することでイベントを有利に進めることができる。

★13：03　 東京製鉄－ＪＰモルガンが目標株価引き上げ　1Q決算は想定以上でポジティブ・サプライズ
　東京製鉄<5423.T>が大幅に5日続伸。ＪＰモルガン証券では、1Q決算は想定以上でポジティブ・サプライズと判断。投資判断「Underweight」を継続も、目標株価は510円→550円と引き上4げた。
　1Q営業利益39億円は想定以上で、上期計画引き上げもポジティブ。短期的にはこうした好材料を評価する展開が予想されるが、2Qに向けては定修の影響もあって1Qが利益のピークになる見通し。今下期以降の見通しが判明するまでは、新規の株価材料は出にくいとの見方を示した。

★13：12　 いすゞ－上げ幅を拡大　サンケイビズが「ミドリムシ原料の軽油開発急ピッチ」と報道で
　いすゞ自動車<7202.T>が上げ幅を拡大する展開。サンケイビズが7月21日付けで、ユーグレナ<2931.T>と同社が、自動車向け次世代バイオディーゼル燃料の実用化を目指して共同研究に乗り出したと伝えたため、改めて材料視されているもよう。
　藻の一種で、自ら動きながら光合成を行う単細胞生物のミドリムシを原料に新たな燃料を開発する。いすゞでは、バイオディーゼルを使用したシャトルバスの運行を、神奈川県藤沢市の藤沢工場と最寄りの湘南台駅間で開始。共同研究では、このバスを実際に動かしながら含有率100％のバイオディーゼル燃料を開発すると報じられた。

★13：15　清水建設－7日続伸　1年前倒しで新中計を策定　経常益倍増を好感
　清水建設<1803.T>が7日続伸。22日付「日刊工業新聞」では、同社が2014年度までの現在の中期経営計画を見直し、1年前倒しで新中計（14～18年度）を策定したと報じた。19年3月期の連結経常益目標を倍増させるとの報道が好感され、買いを集めている。
　前中計は10年11月に策定。4カ月後の11年3月に東日本大震災が発生したほか、12年12月の総選挙で民主党が敗れて国土強靱化を掲げる自民党が政権に復帰するなど建設業界を取り巻く経営環境が大きく変化したため、前倒しの見直しを決めた。19年3月期の連結売上高は1兆5400億円（14年3月期実績は1兆4975億円）、売上総利益1400億円（同957億円）、経常利益570億円（同292億円）を目指す方針。22日に公表すると報じられている。

★13：23　大林組など－建設株が今日もしっかり　ＵＢＳの「株価にまだ上昇余地あり」を材料視か
　大林組など、建設セクターが今日も総じてしっかり。ＵＢＳ証券が7月17日大引け後に発行したセクターリポート「株価にまだ上昇余地あり」を引き続き材料視する向きもあるようだ。
　ＵＢＳでは、（1）受注は今後高めに推移する、（2）ゼネコンの価格交渉力はさらに高まりつつある、（3）スーパーゼネコンの営業利益率は4％を超えると想定。その上で、今後5年以内に700億～800億円の営業利益が期待できるのであれば、スーパーゼネコン4社の株価にまだ上昇余地はあるとの見方を示した。
　個別では、鹿島と大林組が業績にも株価にも出遅れ感があると指摘。準大手ゼネコンの中では、公共インフラへの投資が具体化すれば、前田建設工業の収益はさらなるアップサイドがあるとした。
コード 銘柄 投資判断 目標株価
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1801 大成建設 Neutral 480円→600円
1802 大林組 Buy 720円→900円
1803 清水建設 Neutral→Buy 620円→860円
1812 鹿島 Buy 460円→600円
1824 前田建設 Neutral→Buy 740円→950円
1833 奥村組 Neutral 440円→550円
1860 戸田建設 Neutral 350円→430円