〔Market Flash〕日経平均は小幅ながら8日続伸 米株高を好感するも15500円に届かず

2014/08/20(水) 15:35
【15:35】日経平均は小幅ながら8日続伸 米株高を好感するも15500円に届かず  20日の東京市場は小幅ながら8日続伸。市場予想を下回る赤字となった7月貿易収支は材料視されず。米株高を受けて買い先行で始まったが、日経平均は心理的節目である15500円を前に失速。カタリスト不足から上げ幅を縮小し、前場中頃過ぎには下げに転じた。ただ、ソフトバンクなど値がさ通信株の上昇が下支えとなり、後場も小動きながらプラス圏で推移した。売買代金上位は鉄建建設、ソフトバンク、トヨタ、ソディック、日本エンターなど。業種別では、値上がりは通信、海運、サービス、ゴム製品、鉱業など。値下がりはその他金融、保険、電気・ガス、建設、非鉄金属などが上位に並んだ。 【14:35】環境規制強化でセラミック部品に注目~SMBC日興  SMBC日興証券では、欧州のCO2排出量規制や、PMやNOxなどの排ガス規制強化の流れを受け、セラミック部品供給メーカーに注目している。必須の部品となっているセラミックスフィルターやセンサーを供給する日本ガイシ(5333)やイビデン(4062)が恩恵を受けるとみているほか、小径長尺化が求められるスパークプラグで高いシェアを保有する日本特殊陶業(5334)にも追い風の状況になると考えている。 【14:00】1月高値のアノマリー、日経平均は4月安値を下回る?~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、今年はこれまでのところ、日経平均は1月の大発会に高値をつけているが、戦後日経平均が1月に高値をつけた年は5回(1954年、73年、90年、92年、08年)あり、年間騰落率は平均マイナス26%と大きいことを指摘している。また、終値ベースの年間安値はすべて8月以降につけているとのことで、このような1月高値のアノマリーによれば、日経平均は年末までに4月安値を下回ることになると考えている。 【13:20】米国住宅投資の調整はすでに一巡~バークレイズ  バークレイズ証券によると、米国の住宅先行指標である住宅着工許可件数は、前月比+8.1%の年率105.2万戸と大幅に回復したとのこと。多世帯が同+21.5%の年率41.2万戸に急増したことで押し上げられているが、一世帯も同+0.9%の年率64.0万戸と3カ月連続で増加している。バークレイズでは、住宅建設業者のNAHBサーベイの改善も併せると、天候要因や昨年後半の長期金利上昇を一因とした今年前半の住宅投資の調整はすでに一巡しつつあると考えている。 【12:55】銀行業界へのスタンスはやや慎重へ、3メガバンクは「買い」~BofAML  バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチでは、1Q決算と足元の環境を踏まえ、銀行業界へのスタンスを従来の強含みの「中立」からやや慎重スタンスへとトーンダウンしている。昨年度と異なり手数料収益の急拡大が期待しにくいなか、本業のカタリストは預貸収益の拡大とみているが、企業・銀行とも資金がだぶついていることなどを踏まえ、預貸収益改善ペースの想定を若干遅らせた。しかし中長期的な収益やリスクに対し邦銀株の割安感は強いとみていることから、3メガ銀の「買い」は維持しており、優先順位はMUFG(8306)、SMFG(8316)、次いでみずほ(8411)としている。 【10:40】青木あすなろは踊り場離脱で上昇拡大局面入りへ~SMBC日興  SMBC日興証券では、テクニカル分析で青木あすなろ建設(1865)を取り上げている。株価は2009年の安値288円(09/2/27)で96円(01/12/25)に対する中勢二番底を打ち、中勢二段目の上昇波動へ移行していると判断している。足元の上昇で昨年9月の戻り高値625円(13/9/11)を上抜き上昇幅が拡大し始めており、長らくの下値固めの局面を終えて、今後は上昇波動が拡大する公算が大きいとみている。870円と930円処が当面の上値のフシとなるが、順当にいけば、10月末頃までに1160円処かそれ以上の水準まで上昇する可能性があると考えている。 【10:15】FOMC議事録ではタカ派の勢力数と主張内容に注目~バークレイズ  バークレイズ証券では、本日注目される7月30日分のFOMC議事録のポイントについてコメントしている。7月のFOMCではプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁がガイダンスの維持に反対票を投じたほか、フィッシャー・ダラス連銀総裁も8月5日に「私の同僚が金融引き締めの方向に動き続けない場合、私は反対票を投じるつもりだ」と発言している。こうしたタカ派が出口戦略と今後の利上げについてどのような主張をしているのか、そしてFOMC参加者のうち、どの程度の勢力を占めているのかに注目している。 【9:45】WTI原油は1月安値への下押しの可能性~三菱UFJMS  三菱UFJモルガンスタンレー証券のテクニカルレポートでは、WTI原油先物に関しては、6/20の107.73ドルから下落局面に入ったとみている。8/14には、黄金分割の節目の一つである1月からの上昇に対する76.4%押しにほぼ達した。目先的には日足転換線(96.92ドル)、200日線(99.78ドル)などへの戻りもあると指摘しているが、2012年の安値(77.28ドル)からのサポートラインをいったんは割り込んでおり、今後、今年1月安値の91.24ドルへ下押す可能性が高まったと考えている。 【9:20】アイドリングストップの採用拡大で恩恵を受ける銘柄は?~SMBC日興  SMBC日興証券では、各国の環境規制強化で自動車の電装化が進むと考えている。燃費向上に貢献するアイドリングストップの採用率は2012年は12%にとどまるが、2020年には約40%まで上昇すると想定しており、これに伴い、車載モーターの数が2012年の2倍規模まで拡大すると試算している。この中でも電動オイルポンプ、ウォーターポンプ、電動コンプレッサーの成長率は高く、これらのモーターを製造する日本電産(6594)、三菱電機(6503)、サンデン(6444)、豊田自動織機(6201)などが恩恵を受けると予想している。 【8:45】寄り前気配は住友林、スクエニ、ネクソン、ロートなどが高い気配値  主力株の寄り前気配では、住友林(1911) +4.30%、スクエニHD(9684) +3.52%、ネクソン(3659) +3.50%、ロート(4527) +3.45%、セイノーHD(9076) +2.63%、住友重(6302) +2.22%、ABCマート(2670) +2.02%、トレンド(4704) +1.89%、ネットワン(7518) +1.82%、三菱Uリース(8593) +1.59%などが高い気配値。  一方、武蔵銀(8336) -6.82%、邦ガス(9533) -5.94%、スタンレ電(6923) -5.47%、NOK(7240) -5.08%、北洋銀行(8524) -4.60%、リョーサン(8140) -4.22%、山合銀(8381) -3.85%、阿波銀(8388) -3.81%、中外薬(4519) -3.74%、協和キリン(4151) -3.46%などが安い気配値となっている。
関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,552.16 +113.55
TOPIX 2,666.23 +3.77
グロース250 650.64 -0.61
NYダウ 38,239.98 +253.58
ナスダック総合 15,451.31 +169.30
ドル/円 154.80 -0.04
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ