〔Market Flash〕日経平均は反落 商社を中心に幅広い売りで30業種が下落

2014/09/30(火) 15:46
【15:45】日経平均は反落 商社を中心に幅広い売りで30業種が下落  30日の東京市場は反落。早期利上げ観測から下落した米株市場や香港での抗議活動が不安視されたほか、寄り付き前に発表された8月鉱工業生産が市場予想を下回ったことなどが嫌気され、寄り付きから売り優勢で推移した。ほぼ全面安の展開で前引けにかけて日経平均は200円超の下げ幅を示現。後場にかけては若干下げ渋ったものの、主力株を中心に大引けまでネガティブな地合いが続いた。売買代金上位はソフトバンク、Bメディア、住友商事、トヨタ、みずほなど。業種別では空運と小売、鉱業を除く30業種が下落しており、特に卸売、証券、鉄鋼、石油・石炭、パルプ・紙などの下げが目立つ。 【14:35】日清食品の値上げは業界全体にポジティブな動き~野村  野村証券では、日清食品HD(2897)傘下の日清食品が即席麺の値上げを発表したことを受け、業界リーダーの値上げ発表で、東洋水産(2875)など、他社も値上げしやすい状況となり、業界全体にとってポジティブとみている。仮に他社が値上げに追随しない場合、他社は販促費を大きく増やすことなくシェア上昇が狙えることから、他社も16.3期に利益増を狙える環境にあると予想している。 【14:15】J-REITではセクター全体の過度な割安感は縮小、「ホテル型」に注目~大和  大和証券では、今後3カ月程度のJ-REITセクター投資判断は「強気」スタンスを継続するものの、セクター全体の過度な割安感は縮小しつつあるとみており、相対的に割安銘柄が好まれる相場展開を想定している。中長期の観点からは、内部成長期待がサブセクター内で最も強い「ホテル型」に注目しており、ジャパン・ホテル・リート(8985)をトップピック推奨している。ほか、相対的な割安銘柄に関しては、総合型のプレミア(8956)、オリックス不動産(8954)、中堅住宅型からは、積水ハウス・SIレジデンシャル(8973)、野村不動産レジデンシャル(3240)、ケネディクス・レジデンシャル(3278)、コンフォリア・レジデンシャル(3282)に注目している。 【13:10】日本企業の配当重視の姿勢が加速する~三菱UFJMS  三菱UFJモルガンスタンレー証券では、日本では配当の成長がこれまであまり注目されていなかったが、株式持ち合い解消に伴う株主構成の変化を受けて、企業が積極的な配当政策を打ち出していると指摘している。2002年度まで3兆円前後であった東証1部企業の配当総額は2013年度に8.08兆円と2007年度のピークを更新したとのこと。コーポレートガバナンスの改善と配当の拡大を目指すアベノミスクの成長戦略、米国で投資家の支持を広げるアクティビストの存在などから、今後、日本企業の配当重視の姿勢は加速すると予想している。 【12:40】医薬品は2Q決算に向けセクター弱気転換へ、注目は塩野義~BofAML  バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチでは、足元の国内医薬品市場は前年同期比3-5%程度のマイナス推移とみており、カバレッジ各社の国内事業は計画割れが続出すると見込んでいる。政府のジェネリック促進策を受け、特許切れブランド品の売上が縮小していること、消費不況により外来患者数自体が伸び悩んでいることなどがその要因と考えており、新薬が豊富な中外製薬(4519)などの一部企業を除き厳しい事業環境が認識される展開を予想している。個別では新薬ニュースや自社株買いなどの明確な株価支援材料がある銘柄への絞り込みを推奨しており、トップピックにはHIV薬の成長と株主還元強化が見込める塩野義製薬(4507)を挙げている。 【11:05】中国の3QのGDP成長率は再び低下を予想、輸入の伸びに注目~大和  大和証券では、10/21の発表が予定される中国の3QのGDP統計を、前年同期比+7.2%と予想しており、コンセンサス予想の同+7.4%よりも弱めの数字を見込んでいる。7-8月に鉱工業生産、固定資産投資、小売売上高を含む月次経済指標は再び明確な軟調に転じ、9月のこれらの指標も非常に低調となる可能性が高いとみている。目先は、7-8月に2カ月連続で前年同月比マイナスとなった輸入の伸びが最も観察に値する指標であると考えている。大和では9月の輸入伸び率を前年同月比-3.7%と予想しているが、9月に再びマイナスとなれば、中国の経済成長に対する懸念水準が高まる公算が大きいと想定している。 【10:40】鉄鋼・非鉄セクター 通期計画上方修正の期待が高い銘柄は?~CS  クレディ・スイス証券では、鉄鋼・非鉄セクターでは上期決算が会社計画を上回る会社が多いと予想している。中でも通期計画を上方修正する可能性が高い銘柄として、共栄製鋼(5440)、大和工業(5444)、日立金属(5486)、三井金属(5706)、三菱マテリアル(5711)、住友電工(5802)、シマノ(7309、3Q決算)の7社を挙げている。特に年初来で株式市場を大きくアンダーパフォームしている三菱マテリアルと住友電工に投資妙味があると考えており、2社の投資評価「OUTPERFORM」を再強調している。 【10:00】転機を迎える秋、銘柄入れ替えの勧め~SMBC日興  SMBC日興証券では、ドル/円、日経平均ともに、昨年末年始の高値を上抜き、上昇基調継続が確認された中、当面は出遅れ修正の動きが続くとみているが、10月にドル/円は112.3円どころ、日経平均は17700円どころまで上昇してピークアウトし、その後は久し振りに大きな調整が生じる可能性があると指摘している。それに伴いリターンリバーサルが生じ、物色基調も転換する公算が大きいと想定しており、10~11月以降は、これまで上昇をけん引していた外需関連などに代わって、昨年春以来停滞が続いた不動産、倉庫、メガバンク、百貨店などのリフレ関連や高配当利回り株などが、下値固めを終えて反騰局面へ移行すると考えている。 【9:15】商社株が軒並み安、住友商事の大幅業績下方修正を受け連想膨らむ  商社株が軒並み安い。住友商事(8053)が大幅業績下方修正を発表したことで売り気配スタートとなるなか、三井物産(8031)、三菱商事(8058)、丸紅(8002)、伊藤忠(8001)などがそろって3%を超える下落となっている。住友商事はシェールオイル開発ほか、複数の事業で減損損失を計上しており、影響は同社のみにとどまらないとの見方から、商社株全体に売りが広がっている。 【8:45】寄り前気配は東洋水産、日梱包、ミスミG、京成などが高い気配値  主力株の寄り前気配では、東洋水産(2875) +8.08%、日梱包(9072) +6.45%、ミスミG(9962) +4.75%、京成(9009) +2.94%、シスメックス(6869) +2.50%、スズケン(9987) +2.50%、東海理化(6995) +2.44%、大和工(5444) +2.44%、北越紀州(3865) +2.18%、ノーリツ(5943) +2.15%などが高い気配値。  一方、住友商(8053)-21.79%、ITHD(3626) -4.33%、長瀬産(8012) -4.07%、ニッパツ(5991) -3.40%、豊田合(7282) -3.36%、リョーサン(8140) -2.82%、山口FG(8418) -2.46%、丸紅(8002) -2.34%、住友倉(9303) -2.23%、ゼオン(4205) -2.20%などが安い気配値となっている。
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ナスダック総合 15,683.37 -181.88
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