後場コメント No3 商船三井、塩野義製薬、東京製鉄、キーエンス、日立ハイテクなど

2014/10/20(月) 15:00
★13:12 商船三井-JPモルガンが目標株価引き下げ ドライバルク船市況の影響大も織り込み済み
 商船三井<9104.T>が続伸。JPモルガン証券では、ドライバルク船市況の影響は大きいが、株価に織り込み済みと判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価を400円→320円と引き下げた。
 上期においては、欧州航路(往航)と北米航路(往航)の運賃指数がそれぞれ66と87で、同社従来予想の70と88を下回ったもよう。全体として荷動きが依然と堅調で、ロードファクターが9割以上の高い水準を維持。3Q以降、季節的要因で需要が減少するものの、冬季減便などの供給削減で運賃が大きく下落しない見通し。
 なお、マーケットで欧州の景気動向が懸念されているが、JPモルガンでは先行きの景気回復を楽観視しているとし、同社の連結売上高に占める欧州航路の比率が12%にとどまることから、同社コンテナ船事業の経常赤字が今後3年間縮小していく見通しを維持するとした。

★13:20  塩野義-上げ幅拡大 上期上方修正 研究開発含む販管費見直し効果
 塩野義製薬<4507.T>が上げ幅拡大。同社は20日13時、15.3期上期(4~9月期)の連結営業利益が従来予想の185億円を上振れ、225億円(前年同期比19.5%減)になったようだと発表した。ロイヤリティー収入が過達したことや、研究開発費を含む販管費の見直しにより経費発生が従来想定を下回ったため。

★13:20  東京製鉄-JPモルガンが「Neutral」へ引き上げ スプレッド拡大で下期見通しは良好
 東京製鉄<5423.T>が3日続落。JPモルガン証券では、2Q決算は想定内だが、スプレッド拡大で下期見通しは良好と判断。投資判断を「Underweight」→「Neutral」、目標株価を550円→620円と引き上げた。
 足もとのメタルスプレッド拡大を受けて、良好な業績モメンタムは下期に向けても継続する見通し。鉄鉱石をはじめとする溶銑コスト低下によって、海外からのスクラップ需要も弱いことから、スクラップ市況に先高感がない点は同社株の支援材料となるとした。
 2Q実績、新会社計画はともにコンセンサス対比でみて、特にサプライズ感はなし。ただし(1)定修や宇都宮火災事故などの要因がありながらも安定した販売量を実現している点、(2)スクラップ価格は10月以降大きく下落しており、先高感がみられない点などから、下期の鋼材出荷も底堅く、上期良好であったメタルスプレッドは3Qに向けても維持される可能性が高いとの見方を示した。

★13:26 キーエンス-JPモルガンが目標株価引き上げ 16.3期にかけての高すぎる期待値に注意
 キーエンス<6861.T>が3日ぶり反発。JPモルガン証券では、来16.3期にかけての高すぎる期待値に注意とコメント。投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は41300円→42000円と引き上げた。
 同社を機械セクター内のコア・ホールディングとして高く評価することは不変であり、高い不況抵抗力を持つ同社の業績に不安材料は相対的に少ないと指摘。ただし、投資指標面での割安感に欠けること、高すぎる期待値の2点には注意とコメント。4~6月期は米国、アジア市場を中心に好調な業績となったが、7~9月期にかけても従来どおりの増収トレンド(7~9月期は通常4~6月期に対して5~10%の増収となる)が維持できるかに決算では注目したいとした。

★13:34  日立ハイテク-続伸 米社と臨床研究向けヒトゲノム構造解析プレサービスを開始
 日立ハイテクノロジーズ<8036.T>が続伸。同社は10月20日、米国のOpGenと、日立グループが持つクラウド型ICTシステムとOpGen社の先進的な全ゲノムマッピング技術を融合させ、米国における臨床研究向けに大規模なゲノム構造変化の発見・解析を支援するクラウドソリューション「Human Chromosome ExplorerSM」のアーリーアクセスプログラム(EAP)を開始すると発表した。両社は2013年10月に、ヒトゲノム構造解析における共同技術開発契約締結を発表し、臨床研究向けのヒトゲノム構造解析サービスの共同開発に取り組んできた。


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