〔Market Flash〕日経平均は反発 海外株高や円安を好感し30業種が上昇

2014/10/24(金) 15:50
【15:50】日経平均は反発 海外株高や円安を好感し30業種が上昇  24日の東京市場は反発。欧米株高や円安基調を受けて買い先行で始まったが、米国でエボラ出血熱検査で新たな陽性患者との報道が嫌気され、寄り付き以降は上げ幅を縮小した。前場中頃からはもみ合いが続き、来週から本格化する企業決算やを見極めたいとの思惑や週末を控えて様子見ムードが強まった。売買代金上位はソフトバンク、富士フイルム、トヨタ、OTS、ミクシィなど。業種別では、値下がりは空運、海運、その他製品の3業種のみ。値上がりは医薬品、機械、金属製品、その他金融、通信などが上位に並んだ。 【14:30】10月日本版製造業PMIは増税後では最も高い値に~野村  野村証券によると、10月の日本版製造業PMIは前月から1.1pt上昇の52.8となり、4月の消費増税後では、最も高い値となったとのこと。拡大・縮小の境目である50を引き続き上回っており、10月の製造業活動が9月よりもやや速いペースで拡大を続けたことが示唆されたと捉えている。消費増税後の経済データはまちまちの動きをしており、景気全体の方向が読みにくくなっているが、野村では日本の景気は企業部門主導で回復すると考えており、今回のPMIはその見方に整合的な結果と考えている。 【13:55】ナフサ価格下落のメリット期待で日本触媒、三洋化成に注目~CS  クレディ・スイス証券では、原油相場急落で石油化学原料のナフサが大幅に値下がりした動きを受け、化学セクターへの影響についてリポートしている。総合化学メーカーは、樹脂の値決めなどで原料連動方式(原料ナフサコストに製品価格が連動する方式)の割合を高めていることに加え、ナフサ価格の急落局面では在庫の受払い差損益悪化懸念もあり、トータルメリットは限定的と予想している。一方、ナフサ誘導品から最終製品を生産する中堅化学メーカーは、価格下落メリットを享受するとみており、特に紙おむつ向け高吸水性樹脂(SAP)を手がける日本触媒(4114)と三洋化成工業(4471)は、原料ナフサ価格下落による採算改善が下期に期待できると考えている。 【13:30】大手ゼネコンは鹿島も含めて業績上振れ推移を予想~野村  野村証券では建設セクターに関して、10/23の日本経済新聞で大成建設(1801)、清水建設(1803)の上期業績上振れの観測報道が掲載されているが、野村予想と比して大きな違和感はないと捉えている。大林組(1802)は21日に上方修正を発表しているなか、報道では鹿島(1812)についてふれていなかったが、野村では4-6月の進ちょくは良好で会社予想の上振れ推移を予想している。また、大手同様、準大手ゼネコンも採算重視で受注案件を選別できる環境にあるとみているほか、苦戦が予想されていた電気工事なども市場想定よりは改善傾向にあると考えている。 【13:00】ヘッドランプのLED化ストーリーは終わらない~MSMUFG  モルガン・スタンレーMUFG証券では自動車部品セクターに関して、LEDヘッドランプへの期待値は依然過小評価されていると考えている。ヘッドランプLED化の最大のメリットはデザインの自由度で、自動車メーカーは商品差別化、消費者も先進性・希少性の観点からLEDヘッドランプを選好するとみている。光学制御技術を有する灯体メーカーの小糸製作所(7276)とスタンレー電気(6923)は、LEDヘッドランプ搭載拡大がもたらす収益構造変化が来2015年度以降、一段と鮮明になると予想している。 【11:00】9月の鉱工業生産指数は前月比1.9%の上昇を予想~大手外資系証券  シティグループ証券では、9月の鉱工業生産指数は前月比1.9%の上昇を予想している。2カ月振りにプラスに転じるものの、9月分の鉱工業生産予測指数の伸び(前月比 6.0%上昇)を大きく下回るとみている。想定通りの場合、7-9月期の生産は前期比で2.3%低下する見込み。消費増税後の個人消費の低迷、輸出の停滞、在庫の増加といった諸要因が生産を抑制していると考えている。 【10:30】9月の国内セメント販売は堅調、セメント2社に割安感~SMBC日興  SMBC日興証券では、9月のセメント国内販売数量は前年同月比4.3%増の406.5万トンとなったが、総じて堅調な荷動きであったとみている。基本的に、潜在的なセメント内需は旺盛と推測しており、当面の間、内需は人手不足の度合いや天候要因によって左右される展開を予想している。住友大阪セメント(5232)、太平洋セメント(5233)のセメント2社に関しては、業績水準を考慮すると現状株価には依然として割安感があると考えている。住友大阪セメントについては、フリーキャッシュフローの動向などを考慮すると、株主還元策の強化などが行われるかどうかにも注目している。 【10.00】 9月中国貿易統計 ニッケル鉱石の輸入数量減に注目~大手外資系証券  シティグループ証券では、9月の中国貿易統計でニッケル鉱石の輸入数量が対前年同月比31%減、前月比14%減となった動きに注目している。輸入数量減の背景にはフィリピンからの輸入数量の大幅減少がある。雨期の影響により10月以降フィリピンからの鉱石出荷量が減少する可能性があり、その場合は原料不足によるニッケル銑鉄(NPI)の減産が見込まれる。NPIの生産数量が低下すれば、供給過剰に陥っている需給が好転するきっかけになるとみており、ニッケル市況反発のトリガーとなる可能性があると考えている。 【9:20】自動車メーカーの環境対応強化で排ガス技術に注目~CS  クレディ・スイス証券では自動車の排ガス技術に注目している。自動車技術は環境規制の影響を大きく受けるが、日本、欧州、米国などの先進国は排ガス規制を強化する傾向にあり、新興国もこれに追随している。自動車メーカーにとっては、排ガス規制の達成が拡販のためにも不可欠であり、引き続き排ガス対応にリソースを投じることになると予想している。排ガスニーズ関連銘柄としては、自動車部品ではデンソー(6902)、アイシン精機(7259)、素材では日本ガイシ(5333)、電子部品では日本特殊陶業(5334)などを挙げている。 【8:45】寄り前気配はメディパル、宝HD、長瀬産、三浦工などが高い気配値  主力株の寄り前気配では、メディパル(7459)+17.70%、宝HD(2531)+10.17%、長瀬産(8012) +9.04%、三浦工(6005) +8.74%、洋缶HD(5901) +7.62%、アサツーDK(9747) +7.28%、ミスミG(9962) +7.21%、博報堂DY(2433) +7.01%、ユニプレス(5949) +6.90%、日化薬(4272) +6.14%などが高い気配値。  一方、ケーヒン(7251) -4.19%、トヨタ紡織(3116) -4.07%、ITHD(3626) -3.02%、サントリーBF(2587) -2.90%、ネクソン(3659) -2.37%、島忠(8184) -2.03%、住友林(1911) -1.96%、リンナイ(5947) -1.54%、京都銀(8369) -1.44%、日新鋼HD(5413) -1.43%などが安い気配値となっている。
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