後場コメント No8 JAL、ANA、日本郵船、商船三井、川崎汽船など

2014/11/28(金) 15:00
★14:25  JAL-バークレイズが目標株価引き上げ 燃油費は現状価格で推移すればさらに下ブレ
 日本航空<9201.T>が大幅反発。バークレイズ証券では、レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を3350円→4200円と引き上げた。
 資本蓄積に伴うROE低下を十分に織り込んでもなお、現状株価は割安と判断。さらなる株価上昇には、利益率底上げに加えて、3Qないし4Q決算発表時に発表されると見る株主還元拡大策がポイントになるとした。今15.3期営業利益は前期比▲3.4%減の1612億円を予想(会社計画1580億円)。
 燃油費は現状価格で推移すればさらに下ブレと推察。下期為替前提107円/ドル、足もと115円/ドルはネガティブ(未ヘッジ15%、センシティビティは年間26億円)。シンガポールケロシン価格下期前提118ドル/バレル、足もと93ドル/バレルはポジティブ(未ヘッジ60%、センシティビティは年間23億円)。

★14:29  ANA-バークレイズが目標株価引き上げ 燃油費の下ブレで営業利益上ブレを予想
 ANAホールディングス<9202.T>が3日ぶり大幅反発。バークレイズ証券では、レーティング「イコールウエイト」を継続、目標株価を250円→260円と引き上げた。
 拡大戦略はこれまでのところうまく行っていると推察。ただし、固定費負担が大きくなっている中で、為替や原油価格変動による業績ボラティリティはリスク要因。環境変化に対応することで、安定的かつ継続的に利益計上を継続することができれば、現状のバリュエーションが割安に映る機会もあるとした。現段階では短期的な好業績期待はおおむね株価に織り込まれたと判断。
 下期以降、燃油費の下ブレで営業利益上ブレを予想。燃油未ヘッジ分(15%)が利益上ブレ要因(感応度28億円/1ドル・年、通期会社前提シンガポールケロシンで125ドル/bbl、上期実績118.2ドル/bbl、足もと93ドル/bbl)。

★14:33 日本郵船-バークレイズが目標株価引き上げ 特別損失は株価にネガティブに作用しない
 日本郵船<9101.T>が6日続伸。バークレイズ証券では、レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を360円→400円と引き上げた。
 今15.3期は特別損失が大きいため、今15.3期~来16.3期業績予想をベースに目標株価を設定。特別損失は、構造改革に伴う減損やカルテル関連の損失出尽くしなど、必ずしも株価にネガティブに作用しないと推察。自動車船カルテル課徴金については、川崎汽船が米国当局への課徴金を特別損失計上する旨リリース済みだが、同社は現状発表なし。川崎汽船の金額を見る限り、同社の今期計画を下ブレさせるほどの特別損失がさらに発生するリスクは限定的と見るとした。

★14:36 商船三井-バークレイズが目標株価引き上げ もう少し様子見
 商船三井<9104.T>が8日続伸。バークレイズ証券では、レーティング「イコールウエイト」を継続、目標株価を370円→390円と引き上げた。

 現状株価は妥当と判断。PBR0.68倍は、調整後(他2社並みの税率30%で算出)今15.3期予想ROE4.8%(同4.7%)。来期業績改善を見に行く局面では、アップサイド余地もあると見るものの、短期ビジビリティがもう少し改善してくるまでは様子を見たいとした。特に、今期コンテナ事業経常損益計画は期初20億円黒字から、中間決算時点で▲110億円赤字まで下方修正された経緯があると指摘。

★14:40  川崎汽船-バークレイズが目標株価引き上げ 割安感が好感されるとの見方
 川崎汽船<9107.T>が大幅反発。バークレイズ証券では、レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を290円→360円と引き上げた。
 業績予想を増額。(1)コスト削減(14.3期は計画145億円に対して実績258億円、15.3期は期初計画13 億円→1Q決算時に142億円へ、2Q決算時に170億円へ増額)、(2)コンテナ事業のボラティリティ低下、(3)為替やバンカー安など市況レバレッジが効いているなどを理由に「オーバーウエイト」継続。船舶需給を考慮すると、コンテナ運賃下落リスクは常にはらむが、運賃はレンジ内での推移で、業績ボラティリティは低下。割安感が好感されると見るとした。
 自動車船カルテル課徴金は北米当局分で70億円を計上するが、ターミナル売却益103億円でカバー可能。今後、カルテルの絡む特損リスクは北米での集団訴訟、欧州当局。一般的に、欧州は判決まで長引く傾向にあると指摘した。

★14:44  トヨタ-上げ幅拡大 レクサスRC350、RC300hの受注台数が月販目標の21倍に
 トヨタ<7203.T>が上げ幅拡大。同社は28日、レクサスRC350、RC300hの受注台数が、10月23日の発売から1月27日までのおよそ1カ月間で、約1700台と月販目標(80台)の約21倍となっていると発表した。また、RCFの同期間での受注台数は約900台と、月販目標(30台)の約30倍になったとした。


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