米エクスペディア－大幅高　調整後利益が市場予想を上回る

7月31日 　 終値　 前日比　前日比（％）　 ------------------------------------　　　 EXPE 121.44 +13.83 +12.85％　　 　7月30日の取引時間終了後、米オンライン旅行サービス会社大手エクスペディア(NASDAQ:EXPE)が第2四半期（2015年4-6月期）決算を発表した。調整後の利益が市場予想を上回り、株価は翌31日の取引で大きく上昇した。 　エクスペディアが30日に発表した第2四半期決算は、売上高が前年同期比11.2％増の16億6260万ドル（市場予想：16億5500万ドル）、営業利益は同30.3％減の9009.2万ドルとなった。事業売却益5億881万ドルを計上し、純利益は前年同期の約5倍の4億4964.4万ドルとなった。調整後一株当たり利益は0.89ドルとなり市場予想の0.85ドルを上回った。 　宿泊室数の前年同期からの伸び率は25％増と、前年同期の28％から伸びが減速したが、事業売却したeLongの除く伸び率は25％増から35％増へと伸びが加速した。総ブッキング額（取扱額）は前四半期と変わらずの19％増となったが、為替の影響を除くと28％増だった。取扱物件数は約2万7000件増加し、全体で約25万7000件となった。売上構成はホテルが70％、広告等が9％、航空チケットが8％、その他が13％となった。 　財務面では、今年6月に2022年償還、利率2.5％のユーロ建て社債、額面6億5000万ユーロを発行した。また、これまでより33％増となる、一株0.24ドルの四半期配当を発表した。