後場コメント No.7 シャープ、ソニー、三谷セキサン、パイオニア、福島工業など

2015/11/26(木) 15:01
★13:53  シャープ-バークレイズが目標株価引き下げ 中小型液晶と太陽電池で追加施策が必要
 シャープ<6753.T>が5日ぶり反落。バークレイズ証券では、中小型液晶、太陽電池を中心に事業環境が悪化しており、構造改革が進展中も中小型液晶と太陽電池については不十分で、追加施策が必要と判断。レーティング「アンダーウエイト」を継続、目標株価は125円→80円と引き下げた。
 液晶以外の事業については構造改革の成果が出つつあり、残る液晶事業についても24 日にはロイターなどが産業革新機構が出資を検討しており、それに伴ってメインバンク2 行に債権放棄を依頼していると報じるなど、ここにきて具体的な動きが出てきた印象とコメント。悪材料出尽くしのタイミングは近づいていると考えられるが、追加の構造改革実施に伴う損失の拡大が予想され、現在株価が割高との見方に変更はないとした。

★13:53 日立造船-しっかり マレーシアで初のごみ焼却発電プラントを受注
 日立造船<7004.T>がしっかり。同社は20日、マレーシアにおいて初となるごみ焼却発電プラントを、同国で廃棄物処理や再生可能エネルギー等の環境事業をてがけるCypark社より受注したと発表した。施設規模は、ストーカ式焼却炉600t/日、発電出力1万8000kWとなる。納期は2018年1月。

★13:59 ソニー-バークレイズが目標株価引き上げ 来期以降も順調な業績拡大が続く
 ソニー<6758.T>が続落。バークレイズ証券では、ゲームやイメージセンサーなど比較的競合が少ない事業が業績ドライバーであり、構造改革にもメドがつき、来期以降も順調な業績拡大が続くと判断。レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を4100円→4200円と引き上げた。
 (1)スマホのカメラの進化に伴うセンサー需要の拡大、(2)今後収穫期を迎えるPS4 事業の好調とネットワーク売上の拡大、(3)モバイルコミュニケーション事業の構造改革などにより、業界平均を上回る利益成長を遂げるとの見方は不変とした。
 なお決算説明会において、ポリマー二次電池事業の事業環境悪化に伴う長期性資産の減損の可能性を会社は示唆。同事業は開発の遅れや歩留まりの低さなどにより苦戦が続いており、主要スマートフォンメーカー向けの最新機種ではシェアが下落したものと推定しているとした。

★13:59 三谷セキサン-後場下げ幅拡大 電流計データ流用問題が1件判明
 三谷セキサン<5273.T>が後場下げ幅拡大。同社は26日、既製コンクリート杭の施工に関して、施主・元請からの調査依頼約350件について調査を進めた結果、電流計データを流用するという事態が1件判明したと公表した。
 流用した理由については、現場代理人が電流値の測定記録後に、何らかの事情により紛失したものと判断しているとした。なお、同社の今年度の業績見通しについては、調査を継続中でもあり、業績については見通せる見込みがつきしだい報告するとしている。

★14:03 パイオニア-バークレイズが目標株価引き上げ 来年以降もニュースフローの増加を予想
 パイオニア<6773.T>が変わらずを挟んで大幅に4日続伸。バークレイズ証券では、当面
の業績改善ペースは鈍いが、現在株価には織り込み済みと判断。レーティング「イコールウエイト」を継続した。目標株価を275円→350円と引き上げた。
 ここ数年間の同社の注目点は円安の進展によるマイナス影響や市販ナビ市場縮小の影響をどの程度構造改革でカバーできるかであり、足もとの利益水準が低いことから、PBRベースで評価されてきた。ここにきて自動運転・コネクテッドカー時代に向けた取り組みが明らかになるにつれて、同社の将来性を再評価する動きが広がりつつあると指摘。直近の株価上昇で将来の成長ポテンシャルはある程度織り込まれたと判断しているとしたが、来年以降もニュースフローの増加が予想されることから、同社への注目度はさらに高まる可能性があるとした。

★14:05  福島工業-水戸が新規「B+」 来期も2桁営業増益を予想
 福島工業<6420.T>が4日続伸。水戸証券では、16.3期に引き続き17.3期も2桁営業増益を予想。レーティング「B+」、目標株価3000円(今期予想PER約13倍)として、新規カバレッジを開始した。
 16.3期は売上高680億円(前期比+5%)、営業利益75億円(同+14%)、17.3期は売上高720億円(同+6%)、営業利益83億円(同+11%)を予想。ショーケース事業ではコンビニ再編の需要が本格化する見通しであり、大手スーパーの更新投資も期待できるとコメント。また、冷凍冷蔵庫事業は引き続き外食産業向けに順調な推移が見込まれるとした。

★14:06 カシオ計算機-バークレイズが目標株価引き上げ アップサイドは限定的との見方
 カシオ計算機<6952.T>が5日続伸。バークレイズ証券では、時計の好調とシステム事業の収益改善により順調な業績拡大が見込めるが、現在の株価には織り込まれており、アップサイドは限定的と判断。レーティング「イコールウエイト」を継続した。目標株価は2430円→2700円と引き上げた。
 主力の時計事業の売上拡大が続いている上、長年の課題事業であったプロジェクタの改善によりシステム事業の黒字転換が見えつつある点は好印象。好調なファンダメンタルズは現在の株価におおむね織り込み済みだと考えているとしたが、プロジェクタしだいでは上ぶれも狙えるとした。


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