前場コメント No.7 三菱マテリアル、明星電気、TOWA、IHI、大阪有機化学など

2016/12/02(金) 11:30
★9:28  三菱マテリアル-大和が目標株価引き上げ セメントや超硬工具での利益成長が待たれる
 三菱マテリアル<5711.T>が売り買い交錯。大和証券では、セメントや超硬工具での利益成長が待たれるとし、投資判断「3(中立)」を継続した。目標株価は2900円→3170円と引き上げた。
 超硬工具の販売数量前提引き下げで、会社計画の経常利益は下方修正。北米セメント事業の利益成長シナリオ具現化には、なお時間を要する見込み。発表された内容は株価の本格反転に向けた材料とはなり難いとの見方を示した。

★9:30  明星電気など-宇宙関連高い キヤノン・HIS・ANAが宇宙ロケット事業推進で期待向かう
 明星電気<6709.T>など、宇宙関連が高い。2日付の日経新聞朝刊で、キヤノン<7751.T>が宇宙ロケット事業に参入すると報じられたほか、1日にエイチ・アイ・エス<9603.T>とANAホールディングス<9202.T>が、宇宙開発のPDエアロスペース(名古屋市)と提携したと発表したことで、明星電気のほか、大興電子通信<8023.T>、日東製網<3524.T>などの関連銘柄が買われている。
 明星電気はJAXAから小型衛星等環境試験業務を受託するなどしている。大興電子通信は人工衛星の軌道力学系追跡管制などの宇宙関連ソリューションを手掛けている。日東製網はJAXAと、衛星軌道上の「宇宙ゴミ」を排除するための装置などを開発している。

★9:33  阪急阪神-三菱UFJMSが目標株価引き下げ ホテル客室単価伸び悩みで下方修正
 阪急阪神ホールディングス<9042.T>が12日ぶり反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ホテル客室単価伸び悩みを受けて、来期以降の業績予想を下方修正。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は4150円→4100円と引き下げた。
 今期のホテルの客室単価は前年並みの水準にとどまりそう。民泊への需要シフトなどより宿泊施設のひっ迫感はピークアウトしている。このため、ホテル事業の収益について、来期以降も客室単価上昇による利益成長が見込まれるとの従来シナリオを変更し、利益は伸び悩む想定とした。これらのことから、来期以降の連結営業利益を下方修正。

★9:33  TOWA-岩井コスモが目標株価引き上げ 17.3期営業利益は7割の大幅増益を予想
 TOWA<6315.T>が大幅反発。岩井コスモ証券では、今17.3期営業利益は前期比7割の大幅増益を予想。投資判断「A」を継続、目標株価を1100円→1600円と引き上げた。
 今17.3期上期は、売上高が前年同期比21%増の141億円、営業利益が同55%増の19億円。期初計画を売上高で24億円、営業利益9億円、上振れての着地。上期の業績上振れにもかかわらず、会社は今17.3期通期の業績見通しを据え置いた。上期の営業利益は通期計画に対する進ちょく率が94%に達しているものの、特に下期に収益を圧迫するような特殊要因は見当たらず、先行き見通しに対して保守的に見積もっただけと推察。今期の大幅な利益拡大と中期成長期待の高まりを評価するとした。

★9:37  IHI-SMBC日興が目標株価引き上げ 引き続き追加費用リスクに留意
 IHI<7013.T>が小動き。SMBC日興証券では、円安回帰はポジティブだが、引き続き追加費用リスクに留意すべきとし、投資評価「3(アンダーパフォーム)」を継続した。目標株価は190円→240円と引き上げた。
 来18.3期について、今回から海洋構造物事業や海外大型プロセスプラント事業の追加費用が収束する前提とし、前期比大幅増益としているが、現時点では依然不透明な状況であり、今後の工事進ちょくを注視していく必要があるとした。依然苦しんでいる海洋構造物事業や、海外大型案件であるプロセスプラント関連の今後の工事進ちょくが同社業績に大きな影響を及ぼすものと想定。また、事業性に懸念がある事業についての構造改革がどこまで進ちょくするかが、来18.3期以降の業績回復度を測るうえで重要な論点とした。

★9:44  大阪有機化学-反発 伸縮性に優れて導電性も有するアクリルエラストマー材料を開発
 大阪有機化学工業<4187.T>が反発。12月2日付け化学工業日報で、同社が伸縮性に優れ、導電性も有するアクリルエラストマー材料を開発したと伝えられた。
 アクリル酸エステル化技術を応用したもので、導電材料の選択などにより伸縮性や導電性といった特性を用途に応じてカスタマイズできる。高温環境でも物性の変化が少ない。今後、ウエアラブルデバイスのセンサーなど先端用途でサンプルワークを本格化するとともに、耐久性の検証も進める。将来的には医療用途を見据えた生体適合グレードの開発にも取り組む方針で、数年後に事業化を目指すと報じられた。


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