前場コメント No.6 東洋紡、ゼオン、東芝機、LINK&M、SUMCO、SBI、三菱紙、シンクロ

2016/12/06(火) 11:30
★10:41  東洋紡-SMBC日興が「2」へ引き下げ エアバッグ展開遅れでEPS成長緩慢に
 東洋紡<3101.T>が反発。SMBC日興証券では、既存製品の損益悪化とエアバッグ事業の展開遅れでEPS成長が緩慢になると予想。投資評価を「1(アウトパフォーム)」→「2(中立)」へ、目標株価を230円→190円へと引き下げた。
 トップライン成長のけん引役を担うエアバッグ事業のグローバル展開に遅れが生じていることなどを踏まえ、業績を下方修正。超複屈折フィルム「SRF」とエアバッグ用基布の市場浸透加速、既存事業の利益維持の両立を図ることで、EPSの信頼感を醸成してROEの水準を引き上げることが、株価本格反転の必要条件とした。

★10:43  日本ゼオン-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 割安感解消も株価上昇十分ではない
 日本ゼオン<4205.T>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、株価はある程度上昇したが、十分ではないと判断。投資判断「Overweight」を継続も、目標株価は1000円→1160円と引き上げた。

 18/3期三菱UFJMS予想ベースPERは9.3倍(12月2日終値ベース)で、セクター内で依然として最も低い。ROEスプレッドに基づいて算出した三菱UFJMS目標株価も同終値を上回る1,160円である。一方、18/3期弊社予想のROE は11.0%、売上高営業利益率は11.4%と、収益性はセクター内トップクラスである。最近の株価上昇でバリュエーション面での割安感はある程度解消されたものの、高い収益性や成長性はまだ十分には株価に反映されていないと指摘している。

★10:49  東芝機械-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 射出成形機の利益改善が顕在化
 東芝機械<6104.T>が3日ぶり大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、射出成形機の利益改善が顕在化したとの見方から18.3期以降の利益予想を上方修正。目標株価を400円→510円と引き上げた。レーティングは「Overweight」を継続している。
 基本的なエクイティストーリーには変更なしとしている。コストダウンなどによる射出成形機の利益改善や、LIB(リチウムイオン二次電池)用セパレータ向け押出成形機の受注拡大などに加え、円安進行をポジティブ要因と考え、18.3期以降の三菱UFJMS利益予想を上方修正した。当面のカタリストは四半期業績動向とみており、受注の順調な進ちょくや営業利益の2桁増益基調の定着がポジティブカタリストになると想定している。

★10:51  LINK&M-6日ぶり反発 職場満足度の分析サービスに3指標絞り込みなど追加
 リンクアンドモチベーション<2170.T>が6日ぶり反発。6日付の日経産業新聞で、従業員アンケートをもとに職場満足度を分析するクラウドサービスにオプションを追加したと報じられた。
 これまで「職場の一体感」など64指標それぞれを数字で示していたが、重点チェックしたい3標に絞っても分析できるようにした。同社は、組織を数値で測れるサービスによって企業の組織改革を後押しするとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★10:55  SUMCO-SMBC日興が目標株価引き上げ 300mmウエハー値上げで
 SUMCO<3436.T>が大幅続伸。SMBC日興証券では、為替と300mmウエハーの価格前提の変更で業績予想を修正。目標株価を540円→900円へと引き上げた。目標株価を上回っている現状の株価を鑑み、投資評価「3(アンダーパフォーム)」を継続した。
 300mmの生産能力の上限がみえつつあること、信越化学工業やシルトロニックを含む競合各社の足並みがそろっていることから、目先値上げが浸透する可能性は高いとみている。ただし、300mmの需要にはこれまで季節変動があったこと、競合各社の収益力や財務基盤に格差があることから、長期間にわたり需給タイト感を維持し、同社が望む緩やかかつ持続的な値上げとデボトルによる能力増強の両立のハードルは高いと指摘した。

★11:05  SBIHD-反発 マイクロ投資プラットフォーム「セキュリテ」運営会社に出資
 SBIホールディングス<8473.T>が反発。同社は6日、100%子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント(東京都港区)が、マイクロ投資プラットフォーム「セキュリテ」を運営するミュージックセキュリティーズ(千代田区)に出資したと発表した。
 併せて、SBI証券(東京都港区)がミュージックセキュリティーズと業務提携契約を締結し、「ふるさと投資」ファンドなどを募集する「セキュリテ」をSBI証券の顧客に紹介するという。今後の収益貢献への期待から、買いが入っている。

★11:08  三菱製紙-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 為替差損縮小により経常益は改善
 三菱製紙<3864.T>が変わらず挟み続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、為替差損縮小により経常利益は改善すると判断。投資判断「Neutral」を継続も、目標株価は750円→800円と引き上げた。
 17/3期3Q以降の為替前提を110円/ドル(従来100 円/ドル)に変更し、輸入原料コストの上昇による営業利益の悪化と為替差損縮小による経常利益の改善を三菱UFJMS業績予想に織り込んだ。17/3期営業利益は会社計画を上回ると予想しており、今後の株価の下支え要因となるとみる一方、国内印刷用紙市況の下落が株価にネガティブなカタリストになる懸念が残ると指摘している。リスク要因には、(1)国内印刷用紙の需要変動や市況変動、(2)原燃料価格や為替の変動、(3)感熱紙や不織布の想定以上の採算改善や業績悪化―などを挙げている。

★11:14  シンクロ・フード-続伸 飲食店のM&A仲介サービス開始 ビッグデータ活用
 シンクロ・フード<3963.T>が続伸。6日付の日経産業新聞で、飲食店向けサイト「飲食店.com」を運営するシンクロ・フードは飲食店の企業の合併・買収(M&A)仲介サービスを6日に始めると報じられた。
 10万件以上の飲食店が参加する飲食店サイトで培った物件や地域、人材のビッグデータを活用する。地域の競合店の店舗数や客層を分析して提供し、財務指標だけでは判断できない有望な案件の発掘につなげるとしている。今後の業績への貢献が期待され、買いが入っている。


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