後場コメント No.5 NEC、川崎重工業、三井化学、IHI、かんぽ生命など

2016/12/16(金) 15:00
★13:26  NEC-6日ぶり反発 遠隔視線推定技術を開発 離れた場所から視線の方向検知
 日本電気<6701.T>が6日ぶり反発。同社は16日、最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つとして、街中や店舗などの既存のカメラで、離れた場所からでも人の視線の方向をリアルタイムに検知できる「遠隔視線推定技術」を開発したと発表した。
 同技術は、同社の顔認証技術の中核となる顔特徴点検出技術を用いて、視線検知に必要な目頭や目尻、瞳など目の周囲の特徴点を正確に特定することで、通常のカメラのみで上下左右5度以内の誤差となる高精度な視線方向の検知を実現したもの。今後の業績への寄与が期待され、買いが入っている。

★13:30  日本ピストン-続伸 ピストンリング生産を合理化した新ライン構築
 日本ピストンリング<6461.T>が続伸。16日付の日刊工業新聞で、生産子会社である日ピス岩手の本社工場(岩手県一関市)にピストンリング生産を合理化した新ラインを構築したと報じられた。
 複数種のリングを1つの設備で加工するほか画像検査装置なども導入し、省人化と自動化を進め、生産コストの削減と生産品質の安定化を図ったという。将来は海外の生産拠点にも合理化したラインを構築する考え。今後の業績への貢献が期待され、買いが入っている。

★13:32  川崎重工業-CSが「NEUTRAL」へ引き上げ 懸念された悪材料は出尽くし
 川崎重工業<7012.T>が5日ぶり反発。クレディ・スイス証券では、12月15日付けレポートで、投資評価を「UNDERPERFORM」→「NEUTRAL」、目標株価を260円→400円と引き上げた。懸念された悪材料出尽くしと為替感応度の高さを評価。
 懸念されてきた今17.3期業績予想の下方修正と減配リスクが実現、同社株価に織り込まれたと判断。一方、同社株は相対的に高い為替感応度(=ドル1円変動の営業利益感応度約20億円)、さらには建機向け油圧機器需要の回復、ロボット需要の拡大、造船事業における構造改革期待などが評価され、上昇傾向を強めている。来18.3期は大幅増益転換と増配(6円→8円)も期待されるとした。

★13:35  三井化学-5日続落 ロボ分野へ攻勢強める ファナックにロボ材料供給
 三井化学<4183.T>が5日続落。16日付の日刊工業新聞で、新規開拓領域としてロボット分野への攻勢を強めると報じられた。
 ファナックの協働ロボット「緑のロボット」の外装カバーにウレタン材料が採用されるなど、ロボット材料事業で供給先を増やしている。素材の提供だけでなく、センサーなどの開発も進める。長年培った化学技術を基に、ロボット向けのソリューション提案力を磨くとしている。しかし、マーケットの反応は限定的だ。

★13:37  IHI-CSが「UP」へ2段階引き下げ 目標株価に到達したため
 IHI<7013.T>が続落。クレディ・スイス証券では12月15日付けレポートで、投資評価を「OUTPERFORM」→「UNDERPERFORM」、目標株価を350円→300円と引き下げた。目標株価に到達したため。
 B/Sの毀損を避けるためとはいえ、無配転落は極めてネガティブ(来期は3円復配をCSでは予想)とコメント。9月末の自己資本比率は18.7%にとどまり、エクイティファイナンスに加え、北米ガスプロセス案件の採算悪化が懸念される。期待された構造改革も思いのほか効果が薄そう。投資評価を2段階引き下げるとした。

★13:41  かんぽ生命-CSが目標株価引き上げ 金利上昇で
 かんぽ生命<7181.T>がもみ合い。クレディ・スイス証券では12月15日付けレポートで、投資評価「NEUTRAL」を継続、目標株価は2050円→2670円と引き上げた。金利上昇を受けて。
 日本郵政の販売力は強く、提携も含めて魅力ある商品が提供できれば事業拡大・利益率の改善の余地があるが、親会社の株式保有比率が50%未満になるまでは、商品提供の自由度は低い。また、外債などリスク資産への投資を増加させているが、低い金利水準から厳しい運用環境が続いていると指摘。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,628.48 -831.60
TOPIX 2,663.53 -47.20
グロース250 640.12 -15.48
NYダウ 38,460.92 -42.77
ナスダック総合 15,712.75 +16.11
ドル/円 155.66 +0.35
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ