後場コメント No.5 日油、ゼンリン、トピー工業、ジャックス、日鉄住金物産など

2016/12/19(月) 15:00
★13:58  日本アイエスケイ-失速 「タンス預金19四半期連続で増加」で金庫関連に物色向かうも
 日本アイ・エス・ケイ<7986.T>が一時3%高も買いが続かず、失速する展開。「『タンス預金』78兆円…19四半期連続で増加」などと12月19日午前より報じられており、一時は金庫関連銘柄の一角に短期筋の買いが向かったものの、伸び悩んでいる。
 読売新聞によると、日本銀行が同日発表した7~9月の資金循環統計(速報)では、個人(家計部門)が持つ金融資産の残高は9月末で前年同期比0.6%増の1752兆円。このうち、現金は同4.8%増の78兆円と19四半期連続で増加。長引く低金利で資産運用が難しくなり、お金を金融機関に預けても利息が増えないと考える個人が、現金を手元に置く「タンス預金」を積み上げる傾向が続いていると指摘している。

★14:00  トランスコスモス-続伸 オペレーション拠点「ジャカルタ第3センター」設立
 トランスコスモス<9715.T>が続伸。同社は19日に、新たな海外拠点としてインドネシアのジャカルタに「ジャカルタ第3センター」を設立し、業務を開始したと発表した。
 新設されたジャカルタ第3センターは、ジャカルタで3拠点目、同社の海外拠点としては115カ所目となる。同社は今後も成長が予測されるインドネシア市場において、インドネシアに進出する日系企業をサポートするとともに現地企業からの業務受託にも注力し、顧客企業の売上拡大・コスト削減を支援していくとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★14:03  日油-後場上げ幅拡大 自己株式700万株を消却へ
 日油<4403.T>が後場上げ幅拡大。同社は19日14時、自己株式700万株を2017年1月11日に消却すると発表した。消却前の発行済み株式総数に対する割合は3.87%。

★14:10  ゼンリン-3日ぶり反発 KDDIなどとモバイル通信ネットワーク活用のドローン事業で提携
 ゼンリン<9474.T>が3日ぶり反発。同社は19日、KDDI<9433.T>、プロドローン(名古屋市)と、モバイル通信ネットワークを活用した安心安全なドローン専用基盤「スマートドローンプラットフォーム」の商用化に向け業務提携すると発表した。
 スマートドローンプラットフォームはドローン機体、3次元地図、運航管理、クラウドで構成され、モバイル通信ネットワークにつながったドローンの自律飛行や衝突回避など飛行ルート管理に加えて、ドローンが取得したビックデータの蓄積・分析が可能なプラットフォーム。今後、スマートドローンプラットフォームを活用し、設備検査や農業支援、災害救助などのソリューションや、撮影サービスなどのコンシューマサービスなどを提供し、さまざまな分野でネットワークにつながるドローンが活躍する「スマートドローン構想」を推進する。

★14:15  トピー工業-反落 フリッパー型全方向移動クローラーをROVに装着した試作ユニット 海中試験成功
 トピー工業<7231.T>が反落。同社は19日に、海洋研究開発機構および日産自動車<7201.T>と共同で、内閣府が進める戦略的イノベーション創造プログラムの課題の一つである「次世代海洋資源調査技術」に展開するフリッパー型全方向移動クローラーをROVに装着した試作ユニットの海中試験を実施し、成功したと発表した。
 同社は、今回開発したフリッパー型全方向移動クローラーにより、海底でサンプリングに最適な地点へのセンチメートル単位での移動を可能にするとともに、起伏が大きい海底に合わせて機体の姿勢を自由に調整ができるようになったことで、海中試験において高精度なサンプリングを実現したとしている。しかし、マーケットの反応は薄い。

★14:18  ジャックス-反落 個人向けローンの共同マーケティングでテックマークジャパンと提携
 ジャックス<8584.T>が反落。同社は19日、グループ会社で保険代理店業等を事業とするジャックス・トータル・サービス(品川区)と日本国内の延長保証制度(ワランティサービス)におけるパイオニアであるテックマークジャパン(墨田区)が、住宅設備機器延長保証付きリフォームローンの共同マーケティングを展開すると発表した。
 延長保証制度とはメーカー保証の終了後に一定期間で発生した自然故障・不具合の修理を無償で行うサービス。しかし株価は、軟調な地合いのなかで下落している。

★14:32  日鉄住物-3日続落 ミャンマーでデニムパンツの加工業務拡充 洗い加工追加
 日鉄住金物産<9810.T>が3日続落。19日付の日刊工業新聞で、ミャンマーでデニムパンツの加工業務を拡充すると報じられた。
 縫製加工を手がける提携先工場で新たに洗い加工を追加し、デザインの差別化につなげる。同社は繊維事業において海外での拡販に加え、衣料のデザインまで手がけてアパレル会社に提供するODM(オリジナル・デザイン・マニュファクチャリング)比率を引き上げる計画。しかし、軟調な地合いのなかで株価は下落している。


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