後場コメント No.3  日信工業、中外製薬、資生堂、ノムラシステム、楽天、大成建設など

2016/12/22(木) 15:20
★13:25  日信工業-SMBC日興が目標株価引き上げ 四輪車ブレーキ事業の苦戦がリスク
 日信工業<7230.T>が続落。SMBC日興証券では、需要環境や為替変動などの環境変化を予想に織り込み、目標株価を1600円→1900円と引き上げた。一方、四輪車用ブレーキ事業の苦戦は大きなリスクとなると指摘。投資評価は「2(中立)」を継続した。

 17.3期3Q以降の為替前提を100円→110円/米ドルとしており、営業利益予想は17.3期110億円→115億円、18.3期120億円→130億円と引き上げた。主力となった二輪車用ブレーキ部品はインドネシア、タイなどで期初計画から若干減少しているが、拡販努力で吸収しているとみている。一方、オートリブに売却した四輪車ブレーキ事業(持分法適用会社)はR&Dコスト増加から営業赤字に陥っており、17.3期の持分法投資損益予想は、従来の10億円の利益から今回5億円の損失に引き下げている。同事業は思いのほか苦戦しており、純利益を変動させる大きなリスクになると指摘している。

★13:30  中外製薬-続落 阪大と線維症の発症原理の一端を解明
 中外製薬<4519.T>が続落。同社は22日、大阪大学と、新しい白血球である疾患特異的マクロファージSatMを発見し、同細胞による線維症発症メカニズムの一端を解明したと発表した。
 SatMを標的とした研究を行うことにより、これまで有効な治療法のなかった線維症に対する創薬を開始することが可能となる。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★13:33  資生堂-3日ぶり反発 シンガポールで東南アジア向け製品の研究開発を本格化
 資生堂<4911.T>が3日ぶり反発。22日付の日刊工業新聞で、2017年1月からシンガポールで、東南アジア向け製品の研究開発を本格化すると報じられた。

 現地の人の体質や習慣に合った化粧品を開発する。同社は18年に横浜市に研究所を設立するほか、16年に中国の研究所を拡大するなど世界5極で開発体制を整備している。各地域における現地開発を通じて海外競争力を高めるとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★13:40  ノムラシステム-後場急騰 通期営業益・配当金を上方修正 大型受注など寄与
 ノムラシステムコーポレーション<3940.T>が後場急騰。同社は22日13時30分、16.12期通期の営業利益予想を、従来の2.3億円から2.9億円(前期比15.8%増)へと引き上げると発表した。
 FIS(Function implement Service)で大型案件の受注が順調に推移しているほか、プライム(元請け案件)でも既存取引先の追加開発案件の受注が好調だという。

 併せて、従来ゼロとしていた通期配当金予想を46円(前期はゼロ)とした。

★13:46  楽天-野村が目標株価引き下げ インターネットサービスを下方修正
 楽天<4755.T>が続落。野村証券では、インターネットサービス事業の利益見通しを下方修正。投資判断「Buy」を継続も、目標株価を1660円→1470円に引き下げた。

 国内ECの堅調にFinTechの利益成長が加わり業績回復するという予想に変更はないが、流通総額の成長率を従来の17.0%→12.8%へ見直したこと、海外スポーツチームのスポンサー費用の増額、その他インターネットサービスの営業損失が海外を中心に予想ほど拡大しなかったことを考慮し、インターネットサービス事業の営業利益を838→614億円へ引き下げた。他方、Fin Tech事業は好調で今回、楽天カードの持続的な収益性の改善を織り込み、Fin Tech事業の営業利益を733億円→801億円へ上方修正した。

★13:52  大成建設-底堅い ビルに太陽光を取り込む薄型の光ダクト開発
 大成建設<1801.T>が底堅い。22日付の日経産業新聞で、ビルに太陽光を取り込む薄型の光ダクトを開発したと報じられた。

 従来のような反射板による反射でなくプリズムを通して水平に光を部屋へ届けるため、光量が多くなる。天井裏を通るダクトの高さは従来の4分の1の10センチメートルで済み、スペースを有効活用できる。実質的なエネルギー消費量をゼロにするゼロエネルギービル(ZEB)の建設にも使えるとしている。



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