〔Market Flash〕2017年のバイオセクターは順張りの1年~みずほ

2016/12/29(木) 14:06
【14:05】2017年のバイオセクターは順張りの1年~みずほ  みずほ証券では、2017年のバイオセクターは、セクター内で時価総額トップ3の評価がさらに高まる「順張り」の相場になると考えている。ペプチドリーム(4587)はPhase2試験の開始と自社創薬のマネタイズ、そーせいグループ(4565)はAllergan社などへの導出プログラムの進展、タカラバイオ(4974)は試薬ビジネスの拡大と開発中のHF10の世界の開発・販売権の導出が、各社の評価を一段高めるカタリストとして注目されると予想している。その先の2018年は、ヘリオス(4593)、サンバイオ(4592)、ナノキャリア(4571)などで重要な臨床試験の結果が相次いで出るとみられている。これらは各社の価値を根底から左右しうる重要なイベントとみており、結果によって2018年はバイオセクターの「ビッグイヤー」になる可能性があると考えている。 【13:35】光ファイバーは中国が減速も他地域は堅調~SMBC日興  SMBC日興証券では光ファイバーの販売動向についてリポートしている。11月は中国の光ケーブル生産量は前年同月比4.2%減と、2011年1月以来の前年割れとなった一方、日本の光ケーブル出荷量は同30.2%増と好調を持続した。中国は需要先などで強弱もあり、前月で転換点を迎えたかどうかを判断するのは早計と考えている。国内市場は光ケーブルの輸出が活発であるとのこと。米国ではデータセンターの整備が行われている上に、世界的に海底ケーブル需要も好調で、日本からの高機能ファイバーの輸出が活発化している。また、ネットワークの高速化投資が行われており、古河電工(5801)が手がける高機能レーザーや住友電工(5802)が手がけるトランシーバーのデバイスなどが堅調であるとのこと。みずほでは、中国市場が継続的に落ち込めば注意が必要とみているが、18.3期も光関連事業は増益基調が続く可能性が高いと予想している 【12:45】FA需要は緩やかながら回復に向かいつつある~みずほ  みずほ証券では、日本電気制御機器工業会(NECA)の11月統計において、出荷総額が4カ月連続の前年同期比プラスとなったことを受け、FA(Factory Automation)制御機器各社に対してポジティブと考えている。従来みずほでは、FA需要全体が本格回復に転じたかどうかはやや慎重に判断したいとのスタンスであったが、今回、スマホ向け需要動向は引き続き注視が必要としながらも、(1)半導体/FPD設備投資向けFA機器需要の想定以上の好調、(2)足元の円安、(3)10月以降、前年同月のハードル低下で前年同期比でのモメンタムが改善、(4)新興国を中心とした中期的な省人化/効率化需要の堅調―などから、緩やかながら回復に向かいつつあるという見方に変更している。また関連企業内では、強いビジネスモデルの海外展開という個別成長要因を有するキーエンス(6861)を投資判断「買い」としている。 【11:05】鉄鋼セクター 国内出荷が25カ月ぶりに前年同期比でプラス~野村  野村証券では、28日に発表された鉄鋼関連統計を受けてリポートしている。普通鋼鋼材需給統計では、国内出荷が25カ月ぶりに前年同月比でプラスとなり、需給の改善を確認できる内容であったと判断している。鉱工業生産で輸送機械工業の1月の生産見通しが低調である点には留意が必要であるが、鉄鋼生産や鉄鋼出荷の先行指標の一つである鉱工業全体の在庫や在庫率も低下傾向にあり、今後の需給の改善も示唆する内容と前向きに受け止めている。高炉大手では新日鉄住金(5401)が相対的に最も有望な投資対象とみており、個別の鋼種ではH形鋼の需給が最も良好との見方を継続している。 【10:30】2017年度の日本の経済成長率は減速を予想~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、日本の経済成長率は実質GDPで2016年度の+1.2%から2017年度+0.8%へと勢いが鈍ると予想している。東日本大震災復旧事業の一巡と、安倍政権の消極的な2017年度一般会計予算編成を成長率低下の原因に挙げている。海外の商品市況回復から在庫循環が上向き、国内在庫も一定の整理が進むとみることから、予想成長率の水準は前回予想の2016年度+0.8%、2017年度+0.5%から両年度とも引き上げている。これらを受けた輸出の増加と国内民需の底堅さが2017年度には示されると想定している。 【9:55】日本のアルミ圧延市場の需給は良好~SMBC日興  SMBC日興証券では、日本のアルミ圧延製品の需要は浮沈があるものの、堅調に推移しているとコメント。アルミ圧延市場は、全出荷に占める缶材向けの構成比が30%強で、景気変動の影響を受けにくい市場構造であるが、最近ではボトル缶需要の増加に加え、自動車会社やトラック向けの需要も増加しているとのこと。飲料缶市場ではスチールからアルミへのシフトも見られており、業界2位の神戸鋼(5406)は中国のアルミパネル工場向けの母材供給が増加する見通し。18.3期には、UACJ(5741)や神戸鋼は負の在庫影響が一巡し、アルミ圧延事業は増益傾向を予想している。特にUACJの増益率は業界最大になると見込んでいる。三菱マテリアル(5711)はボトル缶の好調が続きそうだが、材料費上昇に注意と警告している。また、業界全体のリスク要因として、原油価格上昇によるコスト上昇を挙げている。 【9:10】鉱工業生産は比較的順調に出荷増・在庫減局面に移行~みずほ  みずほ証券では11月の鉱工業生産統計を受けてリポートしている。11月の鉱工業生産は前月比+1.5%、前年比では+4.6%となった。11月は生産増・出荷増・在庫減となり、10-12月期も前期比増産が継続する見込み。出荷在庫バランスは主要産業で改善した。12月以降は資本財、電子製品・デバイスを中心に生産は拡大する見通しで、みずほの見立て通り、比較的順調に出荷増・在庫減局面に移行していると判断しているが、輸送機の増産は今後一服する可能性もあると指摘している。10-12月期以降は価格指数に底打ち感が出ると見込まれ、数量指数の拡大とともに、企業のトップラインにとっては押し上げ要因になると考えている。 【8:45】寄り前気配はシャープD、ネクソン、タカタ、大正薬HDが高い気配値  主力株の寄り前気配では、シャープ(6753) +3.32%、ネクソン(3659) +2.12%、タカタ(7312) +1.81%、大正薬HD(4581) +1.77%、ヤマダ電(9831) +1.74%、スタートトゥ(3092) +1.38%、ヒロセ電(6806) +1.38%、みらかHD(4544) +1.34%、久光薬(4530) +1.21%、ユー・エス (4732) +1.07%などが高い気配値。  一方、東芝(6502)-24.58%、タダノ(6395) -4.10%、ニチコン(6996) -3.90%、大日印(7912) -3.90%、ヤマハ発(7272) -3.65%、グローリー(6457) -3.60%、住友林(1911) -3.59%、マブチ(6592) -3.52%、古河電(5801) -3.44%、いすゞ(7202) -3.19%などが安い気配値となっている。
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