前場コメント No.12 ルネサス、高島屋、SFPダイニング、安川情報、九州電力など

2017/01/17(火) 11:30
★10:36  ルネサス-野村が目標株価引き上げ 半導体市況改善と円安効果を織り込み上方修正
 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が4日ぶり反発。野村証券では、半導体市況改善と円安効果を織り込み、業績予想を上方修正。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は680円→950円と引き上げた。
 円安メリットが大きいことに加えて、11月発表の経営方針を好感、株価は大幅に上昇しており、自動車向け半導体の成長シナリオはある程度織り込まれていると見られる。短期的には汎用向けの回復持続、自動車向けの地震影響からのキャッチアップなどで業績は改善傾向が続く見込み。また、自動車用フラッシュマイコンはプロセスの先行性で競争力維持が期待される一方、車載情報は参入企業が増加、競争は激化している。新規獲得商談はまだ全額織り込めず「Neutral」判断を継続するとした。

★10:37  旭ダイヤモンド-5日続落 利益目標達成先送り 太陽光電池部材向け工具が苦戦
 旭ダイヤモンド工業<6140.T>が5日続落。17日付の日経新聞朝刊で、同社は中期計画の利益目標の達成が先送りになりそうだと報じられた。
 18.3期に連結営業利益を15.3期(51億円)比で56%増の80億円にする計画だが、太陽光電池部材向けの工具の伸び悩みや想定以上の円高が重荷になるという。配当性向を40%以上とする還元水準は維持する方針のもよう。

★10:41  高島屋-続落 12月高島屋・百貨店子会社0.2%増収 免税売上や高額品好調
 高島屋<8233.T>が続落。同社は16日、12月の高島屋営業報告で、高島屋および国内百貨店子会社17店舗の販売額は前年同月比0.2%増だったと発表した。円安や株高の影響もあり、免税売上や 高額品が好調に推移し、2カ月連続で前年実績を上回った。
 法人事業は、同3.7%増。クロスメディア事業は、カタログ政策を見直したことで同6.6%減だった。

★10:46  SFPダイニング-いちよしが「B」へ引き下げ 17.2期以降の営業利益見通しを下方修正
 SFPダイニング<3198.T>が続落。いちよし経済研究所では、今17.2期以降の営業利益見通しを下方修正。レーティングを「A」→「B」、フェアバリューを2300円→1700円と引き下げた。
 主力業態である「磯丸水産」は開店すると、当初の1~2ヵ月の売上高は計画を3~4割程度上回って推移している。1階店舗が中心であるため、工事期間中から店前を通る消費者から注目されているもよう。「開店景気」は空中階に出店する他の居酒屋店よりも大きく、2年目となる既存店売上高(同社の既存店は期初段階で12ヵ月以上稼働している店舗)は苦戦している。
 現在の居酒屋業界の中で「磯丸水産」の坪当たり売上高などは、トップクラスとみられる。ただし、開店景気の影響が大きいこと、24時間営業であり、人件費上昇の影響を受けるとみられることなどから、いちよしでは業績予想を下方修正。

★10:49  安川情報-3日続伸 製造業向けスマートファクトリー・ソリューション提供
 安川情報システム<2354.T>が3日続伸。同社は17日に、工場の効率化・高品質化を実現するスマートファクトリー・ソリューション「MMsmartFactory」(エムエム・スマートファクトリー)を提供すると発表した。
 IoTで収集したデータを、工場における製造実行管理システムとつなげ、さらに上位の基幹システム(ERPなど)やインターネットと連携させることで、工場全体の効率的で柔軟な稼働を実現するという。2017年夏から順次、ソリューション製品群の提供を開始する予定としている。 今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★10:53  九州電力-続落 玄海原発3・4号機が安全審査で正式合格へ 今年度中の再稼働難しい
 九州電力<9508.T>が続落。17日付の日経新聞朝刊で、原子力規制委員会が16日、九州電力玄海原子力発電所3、4号機(佐賀県)の再稼働の前提となる安全審査について、審査の合格証である「審査書」を正式決定する見通しだと報じられた。
 先行する原発では合格から再稼働まで1年前後かかっており、同社が当初目指していた2016年度中の再稼働は難しい情勢だという。


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