前場コメント No.9 オービック、神島化学、JAL、野村総研、綜研化学など

2017/01/30(月) 11:30
★9:29  オービック-野村が目標株価引き下げ ストックビジネス成長で業績の安定性は高い
 オービック<4684.T>が5日続伸。野村証券では、ストックビジネスの成長に伴い、業績の安定性は高いとみて、レーティング「Buy」を継続した。目標株価は6700円→6400円と引き下げた。
 16年10~12月期(Q3)は前年同期比6%営業増益(66.5億円)と、ほぼ会社利益計画(通期: 前期比6%営業増益)線で推移しており、全社業績にサプライズはなし。しかし、SI事業の受注伸び率のマイナス幅拡大や、長年続いてきた営業利益率の改善が一時的に止まったことなどはややネガティブな印象。SI事業の受注抑制などは当面続くと判断し、野村の利益予想をわずかに下方修正。ただし、クラウドビジネスの拡大など、システムサポート(SS)事業が新たなけん引役として伸長しているため、過去ピーク利益の更新が続く見方に変わりはないとした。

★9:31  神島化学-岩井コスモが目標株価引き上げ 高付加価値戦略が軌道に乗りつつある
 神島化学工業<4026.T>が3日ぶり反発。岩井コスモ証券では、ニッチ市場における高付加価値戦略が軌道に乗りつつあると判断。投資判断「A」を継続、目標株価を1400円→1600円と引き上げた。
 窯業系建材の売上比率が大きいが、化成品(マグネシウム)が収益源。生産設備増強も寄与して、今期の営業利益は8割増益でROEは16%台に上昇する見通し。宇宙太陽光利用システムなどの実用化に向けて、セラミックス事業の将来性にも注目。上期の上振れ着地を受けて、今17.4期業績見通しを上方修正。

★9:32  JAL-4日ぶり反落 3Q累計2割営業減益との観測 パイロットなどの人件費増加
 日本航空<9201.T>が4日ぶり反落。28日付の日経新聞朝刊で、同社の17.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益が前年同期比2割減の1350億円前後になったもようだと報じられた。
 パイロットなどの人件費の増加が利益を押し下げたという。競争激化で国内線を中心に旅客単価も下落したようだ。

★9:33  野村総研-野村が目標株価引き上げ 中期経営計画の達成確度が高まる
 野村総合研究所<4307.T>が大幅に5日続伸。野村証券では、予想以上の受注拡大、収益性改善で中期経営計画の達成確度が高まっていると判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価を4300円→4400円と引き上げた。
 16年10~12月期(Q3)は前年同期比9%営業増益と、ほぼ通期計画線の推移ではあるものの、精彩を欠いた上期と比較して増益モメンタムは改善し、好印象。特に、買収効果を除くベースでも受注高が大幅に伸長した上、営業利益率が約8年ぶりに15%台の高水準を記録した点はポジティブ。証券の上振れ、保険の下振れ、買収効果(豪ASG社)(のれん償却後で営業赤字)、全体的な事業環境の回復などを織り込み、野村予想を微修正。今17.3期~来18.3期営業利益は据え置いたが、19.3期は大手顧客の投資拡大などを踏まえ、若干上方修正した。
 今17.3期は計画線で着地、来18.3期は営業増益モメンタムが加速し、19.3期は中期経営計画の目標700億円の営業利益を達成すると予想。市場PERの上昇などを踏まえ、強気の投資スタンスを継続。

★9:35  綜研化学-ストップ高買い気配 通期営業益を上方修正 コスト削減による採算性改善や為替差損減少で
 綜研化学<4972.T>がストップ高買い気配。同社は27日に、17.3期通期の連結営業利益予想を、従来の15.0億円から24.0億円(前期比92.9%増)へと引き上げると発表した。
 原料価格が期初想定を下回っていることやコスト削減による採算性の改善、さらに円安に転じたことにより上期計上した為替差損の減少が見込まれることから期初予想を上回る見通しとなった。


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