後場コメント No.1 TDK、ミツウロコ、ネットワン、フォーライフ、花王など

2017/02/06(月) 15:00
★12:30  TDK-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 残存する不採算事業の改善を急ぐ
 TDK<6762.T>がもみ合い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、残存する不採算事業の改善を急いでいると注目。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を7400円→8000円と引き上げた。
 3Q実績は円安効果を除いても、HDDヘッドの好調を背景に10月時同社見通しを上回る推移となった。新計画には今17.3期中に計上する高周波事業の譲渡益1490億円と、構造改革コスト200億円が同時に織り込まれた。構造改革の中身は、(1)HDDヘッド国内前工程のセンサーへの転換加速、(2)金属磁石のHDD用VCM向けからの用途転換、(3)アルミ電解コンデンサーの余剰生産能力解消。設備減損が中心だが、一部暖簾減損や拠点統廃合に掛かるコストも含む。今後に備え、今17.3期中に体質強化を図る姿勢をポジティブに評価するとした。来18.3期業績を見る上ではHDDヘッド好調の持続性、Liポリマー電池の高成長の持続性が焦点。

★12:30  ミツウロコGHD-後場プラス転換 3Q累計52%営業増益 業務コスト削減など奏功
 ミツウロコグループホールディングス<8131.T>が後場プラス転換。同社は6日前引け後、17.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益が18.4億円(前年同期比52.0%増)だったと発表した。
 さまざまな業務コスト削減策で経営の合理化を進めたほか、エネルギー事業の拡大を図るため新規顧客の獲得や各事業での積極的な展開を進めた。

★12:31  ネットワン-野村が目標株価引き上げ 収益性改善は高評価も持続性には慎重な見方
 ネットワンシステムズ<7518.T>が4日続伸。野村証券では、収益性改善は高評価も持続性には慎重な見方とし、レーティング「Neutral」を継続した。目標株価は700円→870円と引き上げた。
 16年10~12月期営業利益は5.7億円となり、前年同期の1.7億円の営業損失から黒字へ転換、QUICKコンセンサス1.4億円を上回り、ポジティブサプライズだった。これを受けて、決算発表翌日(2月2日)の株価は前日比9.5%上昇。最大の要因は予想以上の利益率改善であり、収益性重視の戦略、内製化の進展、円高などが背景にあると推測されるとした。
 過去の動向や技術力などを考慮し、野村では外注費の増加問題が解決したわけではないと考えているが、内製化への取り組みに進展が見られたことや公共の受注拡大が予想以上にある点などを織り込み、粗利益率の見通しを引き上げるとした。利益予想を上方修正。

★12:33  フォーライフ-急騰 3Q累計営業益4.6億円 分譲住宅事業の需要堅調で
 フォーライフ<3477.T>が急騰。同社は3日に、17.3期の3Q累計(4-12月)の営業利益は4.6億円だったと発表した。同社は、今期から3Qの業績開示を行っているため、前年同期比較はできない。分譲住宅事業において需要が引続き堅調であることなどが寄与した。通期の会社計画5.1億円(前期比36.0%増)は据え置いた。進ちょく率は89.4%。

★12:35  花王-SMBC日興が目標株価引き上げ 化粧品や飲料などの施策効果を見極めたい
 花王<4452.T>がもみ合い。SMBC日興証券では、化粧品や飲料などの施策効果を見極めたいとし、投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は5040円→5560円と引き上げた。
 前16.12期営業利益1856億円は、SMBC日興予想1840億円を小幅に超える水準であったが、期末にかけて将来を見据えた構造改革費用を40億円ほど計上した上での結果であったため、実質的には予想を3%程度上回った。アジア事業の業績が予想を超えたもの。
 化粧品事業については、国内では参入障壁の低さから中小規模のメーカーがシェアを上げる傾向が続いているとみられ、同社のような大手企業がいかに機動力を発揮できるかを見極めたいとコメント。また「ヘルシア」などの飲料事業も、差別化の難しさと競合の激しさを考慮すると、十分な成果を上げられるとは言いにくく、実績を見たいとした。


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